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みんなで田植え!(上)
たねや農藝 | 2015/05/18  09:19
Text : 國領美歩(広報室)

4月上旬、ラ コリーナ近江八幡のたねや農藝で「お米作り」が始まりました。

みなさまをお迎えしているメインショップの奥に、実は、4200平方メートルの田んぼと棚田があることをご存知ですか?田を起こして水を張り、田植えに向けて着々と準備が進んでいます。

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15センチほどに育った苗も、田植えの日を今か今かと待っています。

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4月7日。この日、たねや農藝 北之庄菜園のスタッフは「種もみ」の温湯殺菌を行いました。種もみは60度のお湯に6~10分間つけ、病気のもととなる菌を取り除きます。

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一般的にこの作業は、農薬を使うほうが効果的とされています。農薬に比べて温湯は種もみに熱を与えるので、発芽率が落ちる可能性があるためです。しかし、<自然に学ぶ>ことを大切にするたねや農藝では、農薬は使いません。できる限り機械も使わず、自分たちの手で作業をしています。

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今年植えるお米は4種類。うるち米の「きぬひかり」、もち米の「滋賀羽二重」、棚田には古代米といわれる「赤米」と「黒米」を植える予定です。

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10日後、水につけていた種もみからは、5ミリほどの芽が出ました。その間、2、3日に一度水を入れ替えます。水が汚れるのは水の中の種もみがしっかり息をして、生きている証拠。
昨年収穫された小さな一粒の中に息づく、命の力強さを感じました。

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芽が出た種もみは育苗箱に蒔きます。丁寧な細かい作業が続きます。

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「大きくなぁれ!」
たなや農藝スタッフの想いがこもっています。

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種もみを蒔いた育苗箱は棚田のトンネルハウスへ。

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日に日に伸びる苗は、みずみずしい生命力がいっぱい!

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見ているだけで元気をもらいます!!

 

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近江八幡・北之庄地域は日本有数の水郷地帯。四季おりおり美しい風景が残る場所でもあります。この豊かな自然を守り次世代へと継いでいくために、たねや農藝では有機(オーガニック)農業を選び、挑戦しています。
有機農業とは、化学肥料や農薬を使用しない、遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、環境への負荷をできる限り低減する農業。自然が本来持っている多様な生態系の機能を活かした、自然のしくみに逆らわない農業とされています。

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しかし、北之庄菜園の讃岐和幸園長は、安易に「オーガニック=安全」と捉える風潮には抵抗があるといいます。
「危険なものは科学で証明できるけど、安全なものは証明できないでしょう」
だからこそ、たとえ手間がかかったとしても、自分たちの手で土から、種から育てたいのです。誰かから聞いた「安全」ではなく、自分の納得するものを届け、お客様にも納得して食べてほしい。

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毎日土に触れ、農業に向き合う園長の想いにはとても説得力がありました。

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14年前、讃岐園長は印象的な光景を見たそうです。
現在は無農薬のよもぎを栽培している自社農園「たねや永源寺農園」で試験的に行われた無農薬のお米作りに携わっていた時のことでした。
ある日の早朝、一面に広がる水田の一角。その田んぼにだけたくさんのツバメが飛び交っていました。田んぼの虫を食べにきていたのです。圧倒的な生き物の多さに気付いたといいます。
「あの光景だけは忘れられませんね。」園長とって大切な出来事となりました。

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ラ コリーナ近江八幡が目指すのは「近江の原風景」。
田植えの時期にはツバメが、秋にはトンボが飛び交う場所をつくりたいと願っています。

5月初旬、棚田や池の近くをうろつく可愛い姿がありました。 2羽のカルガモがどこからかラ コリーナ近江八幡にやって来てくれたのです。
カモと並んで田畑のあぜ道を散歩し、カエルを追いかけたり、虫をつかんだり…子どもたちが<自然を学ぶ>学習の場に。みなさまには、ここで作ったものを食べてもらうだけでなく、体験してもらいたいとも考えています。

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近江は古くからの米どころ。
お菓子の原材料であるお米を作ることは、私たちの“原点”にたち帰るために大切な意味を持つと考えています。 もち米は和菓子作りには欠かせませんし、いづれはお食事として自分たちが作ったお米を食べていただきたいと夢を描いています。

2日間かけて行われる田植えには、多くの社員が参加する予定です。日ごろ、お菓子を作る職人も、店頭でお客様に接する販売スタッフも…みんなが田んぼに集います。

私たちの「お米作り」は始まったばかりです。

 

※敷地内の田んぼは現在も工事中のためお入りいただけませんが、メインショップ2Fのカフェより田んぼの様子をご覧いただけます。


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