梅雨はまだ続いていますが、少しずつ暑くなる日々が夏の訪れを感じさせてくれる今日この頃。
ラ コリーナ近江八幡の田んぼでは、稲の苗が青々と大きく成長しています。
ラ コリーナ近江八幡の田んぼでは無農薬のお米作りをしています。
5月下旬に毎年恒例の田植えを、従業員の家族・地域の学生達と一緒に行いました。
ラ コリーナ近江八幡の田んぼで田植えを始めて5年目。
『安心』『安全』を目指し無農薬栽培をしています。
昨年に続き今年も、日本晴とキヌヒカリの2種類を植えました。
普段土に触れる機会が少なくなり「泥=汚れる」から、一歩踏み出す事にとに惑う様子のみなさん。
足から感じる土は、冷たく柔らかい粘土質の土が指と指の間からヌルッと入り込む感触を楽しまれていました。
参加した子どもに
『田植えどう?』と尋ねると、
『グニュ っとした!泥が冷んやりして気持ちイイ!』
田んぼには沢山のオタマジャクシがいて、子どもたちが追いかける姿も。
泥の中に膝上ぐらいまで直接入るからこそ出来る体験です。
服が泥だらけになっても気にせず、五感をフル活用した時間を過ごしました。
私たちは土に根を張り育ったものを食べます。
土が豊かじゃないと食物は育ちません。また、私たちも育ちません。
〝土はものは言わないけれど、いのちを育み、いのちの終わりを受け止め、そこから新たないのちを生み出します。私たちもまた、土とともにあることを、出会ったすべてが教えてくれました。〟
『La Collina 2019 vol.13』 P31から
自然を感じる時間を体験していただきたい。
その『時間』とは・・・
目で見て、耳で聞き、鼻で香り、身体で触れ、心で感じる。
ラ コリーナ近江八幡からみなさまに、野菜の収穫体験ツアーをはじめ、オーガニックマルシェなど季節を感じるイベントを提案していきます。
※「ラ コリーナツアー」も合わせてご覧ください。
先月『母の日』にちなんで5月11日と12日の2日間、ラ コリーナ近江八幡のギフトショップ前でたねや農藝 愛四季苑(はしきえん)による『母の日 山野草寄せ植えワークショップ』を開催しました。
天気も良く、たくさんのお客様がご来店。
今回のワークショップは、山野草の販売と寄せ植えの体験。
山野草の寄せ植え体験に初めて参加してくださったお客様は、大阪からお越しでした。
「母はお花が好きなんです。きっと喜ぶと思ったので、山野草の寄せ植えを体験しました。」
お母様にプレゼントする為に気持ちを込めて丁寧に作っていらっしゃいました。
たねや農藝 愛四季苑(はしきえん)では、約500種類の山野草を育てています。山野草は、「お店の中でも季節を感じて欲しい」との思いを込めて、各店舗に季節の寄せ植えを毎週出荷しています。
山野草の寄せ植え体験は、ラ コリーナツアーで毎月開催しております。
普段の仕事や生活の中に、“自然を見て歩き、触れる”という体験を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
皆さまのお越しをお待ちしております。
ラ コリーナツアーはこちら⇒http://www.taneya.jp/la_collina/tour_index.html
田植えを控えた5月下旬、稲を育てている棚田に農藝スタッフの姿がありました。
爽やかに香るそれを苗箱のそばに吊るした綿素材の袋の中身と手早く入れ替えます。
聞けば、稲の虫除け実験として週に2回ヨモギを交換しているとのこと。
植物は、他の植物の切り口から発せられる匂いを受けると、身を守る力を高め、虫の被害を減らすという能力があります。これは匂いによる植物間コミュニケーションといわれているのですが、これを、ヨモギとイネに展開しようという実験を、龍谷大学農学部の塩尻かおり先生とともに2016年から始めています。
今回ラ コリーナでは種もみの芽生えから田植えまでの間、苗箱のそばに刻んだヨモギを設置しました。ヨモギを使った稲の虫除け実験の結果が出るのは、お米の収穫を終えてからとのこと。
次回の日誌では、実験結果とあわせて植物のコミュニケーションについてより詳しくお届けいたします。
たねや菜園で手塩にかけて育てた野菜を、お客様に収穫してもらう体験型のラ コリーナツアーを、5月11日に初めて開催しました。
第1回目はスナップエンドウ。
今回ご参加していただいたお客様は、大阪と千葉から初めてラ コリーナ近江八幡にお越しくださいました。
まずツアーガイドが、たねやグループの取り組みについての紹介をしながら敷地内をご案内。
次に、体験型ツアーエリアのたねや農藝へ。
ここからは、たねや菜園 讃岐和幸園長に交代。
ツアーに参加されたお客様は、たねや農藝で使用している竹チップの道にとても興味を持ってくださいました。この竹チップは、八幡山の竹林整備で刈り取った竹を材料にし、道に撒くことで雑草予防として循環利用しています。
たねや農藝の工房棟に入り讃岐園長から収穫の説明を聞き、早速畑に向かいます。
畑には、青々としたスナップエンドウが待っていました。ぷっくりと育ったスナップエンドウを自らの手で収穫することに楽しまれていました。
スナップエンドウはツルを伸ばし高く成長します。その手助けとして、稲ワラと葭(よし)を使用しています。自然に還るものを使用し化学肥料や農薬を使わないたねやグループの取り組みにとても関心を持ってくださいました。
続いて、玉ねぎの収穫!みなさん初挑戦です。
ピンと伸びた葉っぱや、玉ねぎが土から顔を出して育っていることが新鮮だったようです。
意外とすぐに引き抜くことができず、根の強さに驚かれていました。
収穫後は工房棟に戻り、手作りマヨネーズとともにスナップエンドウを試食。調理してくれたのはカステラショップのスタッフです。
冷たく冷やされた色も瑞々しいスナップエンドウは、暑い日差しの中作業していた身体に染み渡る美味しさでした。
大阪からお越しのお客様が、「土を踏むのが気持ち良い」とおっしゃていたのが印象的でした。
農作物は、土から栄養をもらって育っています。その農作物を私たちは食べています。土に触れる機会が少ない現代だからこそ、土に触れることでより自然を身近に感じることができると思います。
普段当たり前に食べられることの背景には何があるのか?
体験型のラ コリーナ ツアーでは、お客様に折々の自然や季節のみのりを通して、たねやグループの取り組みをお伝えしていきます。
4月下旬、鈴鹿山系をのぞむたねや永源寺農園で今年もヨモギ摘みが始まりました。ヒバリのさえずる畑では、農園スタッフが一つひとつ葉の具合をたしかめ、手作業で摘みとっていきます。
毎年春から夏にかけて摘むヨモギは畑近くの加工場で選別後、茹でてペーストにしたものを保存します。収穫から日を置かず加工することで、瑞々しい香りと色を活かした素材としてたねやのお菓子などに使われています。
畑にこんもりと茂るヨモギは一見どれも同じように見えますが、じつは葉の形や茎の色がそれぞれ違います。香りもまた同じ。
2017年に始めた立命館大学との共同研究により、ヨモギの香り成分が春から秋にかけて増えること、そのパターンが株ごとに違うことがわかりました。今後は個性ゆたかなヨモギの中から、香り成分が多く葉の大きいものなどを選び出し、栽培に活かすことを目指しています。
1998年にヨモギの無農薬栽培を始めて20余年。ヨモギをさらに深く知り、よりよいお菓子の素材とするために、これからも農園の取り組みは続きます。
※永源寺農園については過去の記事をご覧ください。
・永源寺、さらに北之庄へ。
・素材をめぐる旅 よもぎの香り編(下)【滋賀・立命館大学】
・素材をめぐる旅 よもぎの香り編(上)【滋賀・立命館大学】