1月22、23日の2日間、世界中のパティシエが目指す“夢の舞台”世界最高峰の洋菓子コンクール「第15回 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」が開催されています。
この大会はフランスの“食の都”ともいわれるリヨンで1989年から2年に1度行われ、各国の予選を勝ち抜いたパティシエが3人一組となり、国の代表として世界一を目指します。
現地の日付で22日、参加22カ国中半分の11カ国の競技が実施され、チームJAPANも10時間にわたる過酷な闘いを無事終えることができました。日本のテーマは「Jazz Frog(カエルのジャズ)」。チョコレートやアメ、氷でつくられた愛嬌たっぷりのカエルたちが楽器を持って、愉快にジャズを奏でる様子を表現しました。
クラブハリエ社長/統括グランシェフの山本隆夫、シュゼット・ホールディングスの駒居崇宏シェフ、森永商事の植﨑義明シェフ、そして寺井則彦団長は、疲れの中にも「全てを出し切った」というような晴れ晴れとした表情で、その姿はとてもとても誇らしく格好良かったです。
いよいよ今日、結果発表です!日本時間の1月24日午前3時頃、みなさまにご報告させていただく予定です。
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は、世界から約19万人が来場するヨーロッパ最大規模の外食産業見本市「SIRHA(シラ)」内で開催されるコンクールの一つ。とても大きな会場に“食”に関する仕事をする様々な人々が集い、新たな知識を得たりビジネスを広げたり、職人は自分の腕を世界の場で試すなど、夢と可能性に満ちた場です。
午前6時30分、大会がスタート。山本はアントルメ・グラッセ(アイスケーキ)の仕込みを進めた後、氷彫刻に取り掛かりました。
一瞬たりとも動きを止めず、ノミやチェーンソーを手に氷塊に向き合う山本。応援席にまで伝わってくるほどの集中力で、氷の塊に命が吹き込まれてゆきました。
山本の手によって、ウッドベースを弾く氷のカエルがどんどん生き生きとしてきます。
最後に3人で氷彫刻の作品を移動させるときは、みんな息を飲んで見守りました。
その後山本は、マンゴーやココナッツなど様々な味が組み合わさったアイスケーキを仕上げ、審査が行われました。各国の審査員が味やカット面、オリジナリティなどを厳密に評価します。
植﨑シェフはチョコレートのピエス(オブジェ)と、アシェット・デセール(皿盛りデザート)を担当。今にも動き出しそうなカエルと鍵盤から音が鳴りそうなピアノは、多くの注目を集めていました。
アメのピエスとアントルメ・ショコラ(チョコレートケーキ)を担当したのは駒居シェフ。美しく華やかなカエルが持つ手には、最後に駒居シェフの手でシャンパンが注がれました。
3人それぞれが自身の作品に集中しながらも時には声を掛け合い、信頼のあうんの呼吸で一つの作品を作り上げているようでした。ラ コリーナ近江八幡のそばにある寮で、何度も何度も練習を重ねてきたチームJAPANの集大成となりました。
審査員もつとめられた寺井団長も、最後まで力強くチームを支えてくださいました。
観客席では、3社の応援団に加え、チームJAPANを支援してくださっているスポンサーのみなさま、そしてパティシエを目指す辻調グループフランス校とスーパースイーツ製菓専門学校の学生さんも一緒になり、手作りの応援歌で「植﨑!駒居!山本!」と思いを込めて呼び掛けました。ほかの国の応援団とも一緒になって会場を盛り上げました。
たくさんの思いはきっと選手にも届いたのではないでしょうか。思いの込もったあたたかみを感じる作品が完成しました。山本が彫ったチョコレート彫刻のカエルもとってもいい表情してますよね!
この大会はパティシエにとってまさに“夢の舞台”。洋菓子という一つの道を何よりも極めた者しか立てない特別な場所です。本番前、山本は「最後は自分とのたたかい」と話していました。
もちろん20カ国をこえるライバルの存在はあるけれど、どの国の代表選手も他国と競いながらも、「自分たちの力を最大限発揮したい」という思いで競技に臨んでいるように感じました。
常に自分の限界に挑戦し続けることの意味を、精一杯競技する選手のみなさんの姿から教えていただいたように思います。
(撮影:藤木潤一)
四季折々の表情が楽しめるラ コリーナ近江八幡。
今年初! 幻想的な銀世界が広がりました。
凛と澄みきった空気に時折晴れ間がのぞいて、キラキラと雪が眩しく感じます。
ザクッザクッと雪を踏みしめながら、同じ足跡をたどる子どもたち。
ふわふわとした雪に思わずぱたっと寝ころぶ様子も見かけました。
隣の〈西の湖〉からやって来たのか、水辺に棲む「セグロセキレイ」の姿も。
ふっくらとした様子が可愛らしいですね。
最近あまり見かけなくなった〈つらら〉もご覧の通り。
冬ならではの風情を感じますね。
メインショップの正面入り口では大きな大きな雪だるまがお出迎え。
なんとも愛嬌のある表情で、寒さも吹き飛ばしみんなを笑顔にしてくれます。
冬とはいえ、このような雪景色に出会えるのはほんの数日だけ。
八幡山と一体になった真っ白なラ コリーナ近江八幡へーー
素敵な空間が広がっています!
明けましておめでとうございます。
ラ コリーナ近江八幡は清々しい年のはじめから本当にたくさんのみなさまにお越しいただき、活気あるスタートを迎えさせていただきました!
滋賀県に里帰りされているのでしょうか。他県から足を運んでくださったご家族連れもお見かけしました。
グリーンからすっかり冬の枯れ草色となった芝屋根のメインショップには、根洗いの松(根引き松)を飾りお正月の装い。
店内に飾られている華やかな山野草は、たねや農藝 愛四季苑(はしきえん)のスタッフが寄せ植えたもの。
松や梅を使い、晴れやかな迎春を表現しました。
「円満」の意味が込められた丸いお餅を重ねることで「円満に年を重ねること」を願い、穀物の神様でもある年神様を迎えるお供えの意味を持つという鏡餅も。
縁起のいい迎春仕様の商品もそろえ、みなさまをお迎えいたします。
ラ コリーナ近江八幡そばの八幡山。その麓にあり、古くから近江商人の信仰を集める日牟禮八幡宮には昨年ラ コリーナでとれたお米を奉納させていただきました。
初詣でにぎわう境内右手の能舞台でご覧いただけます。
昨年無事2回目を終えたラ コリーナ近江八幡での田植え。たねやグループ社員一人ひとりの手で植え、手で刈り取ったお米は、山があり川があり、そして湖がある近江八幡の豊かさの結晶だとあらためて感じました。
近江八幡の地で商いをさせていただくことのへの感謝を込めて、ラ コリーナ近江八幡からさらなる歩みを進められるよう願いを込めて…
今年もここラ コリーナで自然とともに、そしてみなさまとともに。どうぞよろしくお願い致します!
※たねやグループCEO 山本昌仁「新年のごあいさつ」はこちら。
紅葉も終わりに近づき、落ち葉が風にのってくるくる舞っています。
八幡山も冬の気配を感じる風景になってきました。
賑やかに飛び回っていた昆虫たちも冬支度なのか、木の葉や土の中でじっと身を潜めているようです。
11月、3度目の冬を迎えるメインショップ、またカステラショップ、回廊の草屋根の芝刈りが行われました。
急勾配の屋根を身軽に足場をつたいながら作業が進みます。「この時期、根元までしっかり太陽があたるように2、3センチほど残して刈っていくんや。きちんと手入れしてやらな」と職人さんが愛情たっぷりに説明してくださいました。
一つ一つの作業がとても丁寧で仕上がりも美しく、数週間かけてキリッと凛々しい装いになりました。
たねや農藝〈愛四季苑〉では、回廊の屋根の上に植えてある桔梗の切り戻しの作業を行いました。切り戻しとは、これから休眠期に入り、根っこだけで冬を過ごすため枯れてきた上部を切る作業のこと。
一本ずつ切るだけでなく、同時に根が元気かどうか状況を確認するのも大切な作業の一つです。
来年の春、また元気な新芽が出てきますように・・・
桔梗の種。こんな小さな種から清楚な花を咲かせます。
一年の役目を終えた枯れ葉や芝は小さな生き物たちの冬支度のお布団になり、土に還り豊かな肥料となります。春には力強く芽吹いた葉で大きな森をつくります。ラ コリーナでもこの営みが少しずつ確かに動いているのがわかります。
12月はラ コリーナの田んぼの土を細かく砕いて掘り起こし稲株を土に混ぜ込む田起こしも行います。
いよいよ近江も静かに冬本番を迎えます。
空気の澄みわたった雪景色とともに幻想的な世界が広がりそうです。
11月3日〜6日、ラ コリーナ近江八幡で〈たいまつフェス2016〉を開催しました。期間中はお天気にも恵まれ、秋晴れの中たくさんのお客様にお越しいただきました。このたいまつフェスでは地元近江八幡で毎年春に行われる火祭りに欠かせない松明(たいまつ)が主役。
メインショップの扉奥の敷地内には3基の松明。まわりには小さな子ども松明も並び、フェスの雰囲気を盛り上げました。古代からつづく松明の文化。初めて松明をご覧になった方も多いのではないでしょうか。「あれは何?」や「大きいね、凄いね!」「初めて見た!」などの会話が聞こえていました。
特設ステージでは、地元の子どもたちによる日牟禮太鼓の演奏。小学生から高校生の子どもたちまでが参加し、より力強く迫力ある和太鼓の演奏にたくさんの拍手。パフォーマンス中の子どもたちの真剣な顔が凛々しく印象的。「格好良いね」や「叩いてみたい!」との声も聞こえました。
11月4日には滋賀出身のシンガーソングライター真依子さんのLIVE。琴の音色と透き通る歌声がラ コリーナに広がり、とても幻想的な雰囲気に。
子ども松明づくりのワークショップでは、当日飛び入りで参加してくださった方もいました。子ども松明は、子どもの成長を願って作られる小さな松明。作る様子を見ていらした方の中には、「しめ縄、こうやって作ってたね」と懐かしそうにお話される方も。
フェス期間中の限定商品、近江八幡の地酒「権座(ごんざ)」とたねや自慢のカステラのセットや3種のおこわも人気。一番人気はほくほくの栗入りおこわでしたが、古代米入りの赤飯と3種の豆のおこわも好評でした。
「ポン菓子」は出来上がりの音を聞いて、びっくりされた方も多くいらしたと思います。素朴なポン菓子は、ほんのり甘い黒糖味で子どもたちにも人気。中には袋を抱えて、夢中になってパクパク食べている子もいました。
このたいまつフェスでは、お越しくださったお客様に喜んでいただき楽しんでいただくのは勿論ですが、ラ コリーナで働く私たちスタッフも一緒になって楽しみました。地元の方やお客様と一体になって、来年は更にパワーアップして開催する予定です。是非ご期待ください!
3基の大松明は11月下旬までラ コリーナ近江八幡でご覧いただけます。
※たいまつフェス前日の様子〈たいまつフェス2016〉明日から!と初日の様子〈たいまつフェス2016〉始まりました!の日誌もあわせてお読みください。