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クラブハリエ | 2015/11/17  17:17
Text : 広報部

2015年10月28日〜31日。パリにて「ワールド チョコレート マスターズ2015」が開催されました。
この大会はパリで行われる世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」内で2年に1度行われるチョコレート創作世界選手権。日本代表はクラブハリエの小野林範セクターシェフが出場しました。

小野林シェフ

今年の大会テーマは「Inspiration from Nature(自然からのインスピレーション)」。
自然は常に私たちの身の回りにあり、気分やムードにも影響を与え、お菓子の原材料、素材にもなります。
自然の素材が20カ国それぞれの代表シェフの手で、どのようなストーリーに描かれていくのか、6種の競技で挑みました。

会場リサイズ

創造性、手際の良さ、味覚、見た目の美しさ、キッチン台の清潔さまでもが評価の対象となるこの大会。
各国がこの日のために練習を重ね、試作を何度も繰り返し、国の代表として挑みました。結果は…

1位 フランス、2位 日本、3位 ベルギー。

1位を目指していた小野林にとっては、すぐには受け止められない順位ではありましたが、「チョコレートのピエスモンテ」「スイートスナック オン ザ ゴー」の2競技で高評価を得ることができ、部門賞を獲得しました。
ピエスリサイズ
スイートスナックオンザゴーリサイズ

「チョコレートのピエスモンテ」は2メートルもある高さのチョコレート工芸を製作します。
小野林のピエステーマは「ガイア(大地の女神)」。種から育ったカカオの木を、ゾウやシカなどの動物がとり囲み、それらすべての生命が育つ地球を配置。木からはガイアが誕生し、すべての生命を見守ってみつめているというストーリーを描き完成させました。

ピエス作成中リサイズ

地球儀と木の根元にあるヒョウも1筆1筆小野林が描きました。

ヒョウ_リサイズ

「スイートスナック オン ザ ゴー」はさっとつまんで歩きながら食べられるようなチョコレート菓子を製作します。ここで小野林は2つのサプライズを用意。 たこ焼き機でフォンダンショコラを作り、ラム酒をかけて炎を起こす演出。そしてその熱いフォンダンショコラ下にはアイスや、かき氷機で削った冷たいかき氷が。たこ焼き機とかき氷機で日本らしさを演出しました。

小野林シェフ炎_リサイズ

CIMG0379リサイズ普段から「いかにお客様に喜んでいただくか」を意識している小野林。
今大会では「お客様」である「審査員」を驚かせ、笑顔を引き出すことができました。

今回で6回目を迎えた大会でしたが、開催国フランスが優勝したのは今回が初めて。それだけフランスの代表には期待が高まっていました。
「開催国フランス代表のプレッシャーを考えると、本当にすごい。自分はみんなの協力で20カ国中の2位という結果を得ることができ、やりきることができました。本当にありがたいと思っています。」

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小野林が世界を目指すきっかけとなった大会が終わりました。「今後については自分が大会に出場するというよりも、自分のもっていることを後世に引き継いでいきたい。自分自身は原材料により注目して、写真等でなく実際に現地へ行って学び、知識を深めたいと思っています。そして今大会でも得た海外の友人とのパイプを生かし、さらに輪を広げてチョコレート文化を広げていきたいです。」と小野林。

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クラブハリエはこれからも世界に通じながら、味覚や技術に高い意識を持って進化し続けます。


NELIS | 2015/10/22  14:03
Text : 田中朝子(広報部)

続いて、スカイプセッション。
ビシネスとサステナビリティの世界的第一人者ジョン・エルキントンさんはイギリスからインターネット通信で参加いただきました。

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「次世代リーダーに必要なものは」という問いには、「まず、今のリーダーより若いこと。そして、より広く人と繋がることが必要だと思います。また、数十年先まで考えて行動に移していくこと。3つ目は“不可能なものはない”と考えること。組織に入ってそこに何年もいると、あれができないこれができないと制約に捉われがちですが、そういうものに捉われず、何でもできると思って行動してほしい」

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「NELISのような次世代リーダーのグローバルネットワークに期待することは」問うと、開口一番、こんな答えが返ってきました。
「まず、驚かされたい。これまで見たこともないような行動をぜひ、とってもらいたい」。
意外に思った方も、納得した方もいたのではないでしょうか。

そこには、長年、この分野の先駆者として進んでこられたからこその、次の世代に懸ける大きな期待が込められていました。
真に国際的であること。それは皆が英語で話すということではなく、1つの連邦のように、各地がローカルなチャプターを持って繋がり合うということだといいます。
「私はこの2015年という年が非常に重要な節目の年になるのではと考えています。今、求められているのは次の世代へのバトンタッチ。次の世代の台頭に期待しています」と大きなエールをいただきました。


NELISの展望について、三日月知事にも登壇いただき、共同代表の秋村会頭と山本を交えたセッションが続きました。

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三日月知事からは「このフォーラムでみなさんと共有できたと感じたことは、グローバルな問題を解決するための糸口はローカルにあるということではないでしょうか。未来をつくるヒントは過去や歴史の中、先人の知恵の中にあると思います。またサステナビリティを考えると「水」「土」「心」「身体」、4つのポイントがあると考えます。まずは自分自身が持続可能であるか。今後、自分自身にも何ができのるか、考える貴重な機会をいただけたことに感謝します。」

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秋村会頭からは「エルキントンさんが語られたようにサプライズを起こすことが大切だと思います。『私はこうしたい!』『私はこのような行き方をする!』と発信することが必要。ここから可能性が広がり世界が変わる思います。また、このNELISの立ち上げには10年をかけてきました。いよいよ、この時を迎え今後に期待したいと思います。」

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まず、山本からは「この大会にあたり、様々な方々のご協力に感謝いたします。私はお菓子屋ですが、お菓子の基となる素材はその土地の水、空気など環境によって左右されます。私たちがお菓子屋としてどのようにこの環境を守っていくか、私たちにできること、みなさんと一緒にできることを今後、共に考えていきたいと思います。」

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最後に、フォーラムに参加していただいた方々にも、NELISへ期待すること、NELISへのメッセージを書いて、壇上の壁に貼り付けていただきました。

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一部を原文のままご紹介させていただきます。

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「近江八幡からの世界に向けての発信にとても期待しています」
「自分の企業をサステイナブルにさせる 自分の家族をサステイナブルさせる 自分とともに体験した文化をサステイナブルさせる」
「どの国の子ども達も夢をもって、夢に向かって生きいき暮らしていけるシステムを見つけてほしい」
「自然との共存がこれからの未来をきめていく」・・・

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初の世界大会が滋賀・近江八幡を中心とした地域で開催されたこと、日本の文化、歴史、伝統、また仏教の視点を交えて議論が行なわれたことは一回目の開催にふさわしい意義深い3日間でした。

2016年はイギリスへ───。

25人の参加者が自国へとこの議論を持ち帰り、さらにつながりが広がることでしょう。若いリーダーだからこそできるアクションに大きな期待を持ちながら、力強い一歩を踏み出しました。


NELIS | 2015/10/21  16:55
Text : 田中朝子(広報部)

2日目の夜、参加者や運営スタッフにNELISを象徴するロゴマーク入りのTシャツが配られました。
3日目にみんながこのTシャツを着ることで、さらにまた志気が高まります。

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このTシャツには、江戸時代の禅僧、仙厓和尚の書「◯△□」がプリントされています。
共同代表の秋村会頭が今春、宗教学者の山折哲雄先生にNELISの構想をお話しになったところ、◯は宇宙、△は人、□は世界を表すという先生の解釈と重なり、「NELISにぴったりでは」と選ばれたようです。

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「◯△□」を取り囲む、色とりどりの参加者のサイン。
世界各国から個性豊かな若手リーダーが集うNELISそのものを表しているように見えました。


さて、立命館大学の会場へ———。
発表直前まで各グループの綿密な打合せが続きます。

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会場にはNELISを支援していただいた方々や学生含め、約150人が来場されました。滋賀県の三日月大造知事や立命館大学副学長 渡辺公三氏にも登壇いただき、3日間の活動を映像と写真で振り返りました。

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NELISの発起人であるピーターさんからは、世界規模の人口や環境の面から5つの数字を例に挙げ、
NELISを立ち上げた経緯など含めて、力強い開会の挨拶がありました。

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「この世界大会にあたり多くの方のご協力、ご支援にお礼を申し上げます。人口や地球環境など現状の問題を打破するために、新しい価値観、新しい判断基準を持った次世代リーダーが増えなければ近代文明は崩壊するだろうと考えます。これを乗り越えるためにポジティブに奮闘する若手リーダーのグローバルネットワークを目指して第一歩を踏み出しました。」


いよいよ、グループ発表へ。
初日、色紙に書いた自分自身が大事にしている“2つ”のキーワード、またセッションでの発言内容などから、5つのテーマのグループに分けられました。

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〈グループ1〉共感、愛情、感情的な視点
国、宗教、文化への違いなど自分と異なる現実に向き合っている人がいることを理解し、まずは自分自身が幸福であり、日常を充実させることが大切です。人と繋がり必要なところに変化を———。

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〈グループ2〉新しいリーダーシップ、学び(内面、外面)の視点
リーダーシップを考える時に、仏教の根幹となる「縁起」の考え方がインスピレーションになりました。
縁起とは、すべての存在は独立したものではなく、依存関係の上に成り立つという概念です———。

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〈グループ3〉経済的、資本的な視点
経済を変えるには、エコシステムの中で永続するために、市場内外の価値を同時に考えることが重要。世界でも、責任ある行動をとる企業を後押ししていきたいと考えますーーー。

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〈グループ4〉スケールアップ、伝染、受粉の視点
様々な考えが、企業や学校、政府機関など領域を超えてウイルスのように伝染しつながることが必要。また、コラボレーションしていくこと、これが従来のシステムを変容させていく手がかりになると考えます———。

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〈グループ5〉新しい価値、新しい解決策、イノベーションの視点
今、社会の価値観は“お金”より、より良く生きるにはという“生活の質”に焦点が移っています———。
ザンビアから参加のエンコマさんは、事例として、「3大陸のメンバーが集まってバナナペーパーを作る会社を設立した。貧困の地で様々な問題が起きていたが、雇用の創出を実現させ、社会に貢献し、子どもたちを学校に送り出すことができた」と実話も交えて発表されました。

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※パブリックフォーラム(下)の記事に続きます。


NELIS | 2015/10/19  17:00

 

photo by 関宙明(ミスター・ユニバース)


NELIS | 2015/10/19  16:16
Text : 國領美歩(広報部)

最終日。25人の化学反応から生まれたものをカタチにし、次の一歩に繋げる日です。
ラ コリーナ近江八幡で最後のセッションを終え、3日間の集大成ともいえるパブリックフォーラムが行われる立命館大学びわこ・くさつキャンパスへ向かいます。

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まずはラ コリーナ近江八幡での記念植樹からスタート。
たねや農藝の工房棟へと続く、間伐材を再利用した「竹チップ」を敷き詰めた道を進みます。

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私たちはここラ コリーナ近江八幡で、どんぐりを集めて木を植えていること。
サステナブルな里山の暮らしを見直す場として、地域の方々と共に森をつくってゆきたいということ。
たねや農藝のスタッフから、“自然に学ぶ”たねやグループのコンセプトが伝えられました。

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今回植えていただくのは柿の木。私たちがつくる和菓子のルーツとも言われる果実のなる木です。
50センチほどの穴を掘り、掘り出した土と落ち葉を混ぜて植えていきます。

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この木の成長とともに、NELISが育って行きますように…

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「みなさんが帰られても、ここラ コリーナ近江八幡でNELISが行われたという“証”になるように。
ぜひまた訪れていただきたい」という社長 山本の願いも込められています。

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たねや農藝のスタッフが「みなさんが帰られた後も、大切にお世話しますので安心してください」と伝えると、NELISのメンバーから笑顔と歓声が上がりました。

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記念植樹を終えると、また議論の再開です。話し合いもいよいよ大詰め。
エキサイティングな意見のやり取りをまとめ、パブリックフォーラムに向けて発表の準備を進めます。

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ここで、共同代表のピーターさんから3日間の総括と今後の展望が投げかけられました。

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来年はイギリスで開催したいということ、関わり方として様々なレベルがあって良いということなど、
少しずつNELISの具体像が見えてきます。
リーダーたちの生き生きと輝く瞳は、もうずっと先を見ているようでした。

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昨日の議論の舞台、永源寺で“禅”を通して2つの大きな気づきがあったといいます。

1つ目は「迂回」。
新しいことを始めるとき、新しいものをつくるときに、今あるものを全て壊して進むと反対も多く、サステナブルではありません。そこで、まわり道で進み、今すでにあるものを利用して皆が利益を享受するのがいいのではないか、というものです。

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2つ目は「道場」。
インターネットなどを使えば世界中どこにいても話し合いができる時代ですが、本当に深い議論は、相手と目線を合わせ直接会わないとできません。自らを高め、お互いに高め合えるような場所が必要ではないか。
アフリカのザンビアでバナナの茎の繊維からつくる紙「バナナペーパー」を通して、環境問題と途上国の貧困問題解決に取り組むビリー・エンコマさんからは「世界中に道場をつくっては」という声も上がりました。

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「NELIS最初の1年目に、具体的になにができるだろうか」
ピーターさんからの問いかけに、メンバーから次々と意見が上がりました。

共同代表の秋村会頭、山本と対話する時間も設けられました。
化粧を通じてネパールなど途上国の女性支援に取り組む起業家の向田麻衣さんからは「山本さんは長く続く和菓子屋の4代目ということですが、このような新しいことを企画する情熱はどこからくるのですか」と質問がありました。

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「地域にはその地域の魅力がある。しかし、世界から見ると日本のそれは東京に集中していると感じます。
もっともっと“地域の色”を強くしていきたい。近江八幡を東京にはない、魅力溢れるまちにしていきたい。そんな強い思いからです」。山本は「地域=ローカルの可能性」を世界のリーダーたちに語りかけました。


3日間を通して、みなさんの活発さ、明るさ、心のオープンさに触れ、驚きと多くの学びをいただきました。
セッション中はもちろん、休憩や移動中もつねにメンバー同士でコミュニケーションをとり、人と関わろうとする姿に、一人ひとりが秘める熱量の大きさを感じました。

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日本の食事、お寺や和太鼓などの文化も前向きに受け入れ、好奇心を持ち、心から楽しんでくださいました。

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事前から準備を重ねてきた私たちスタッフの思いをパワフルに受け取り、たくさんの笑顔で返してくださり、
「近江八幡にお招きできてよかった」という思いが溢れてきました。

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午後はいよいよパブリックフォーラムです。
25人のリーダーたちが導き出した次世代への提案とは。追ってお伝えします!


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