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地域, 共同研究 | 2016/10/04  09:41
Text : 讃岐和幸(たねや農藝 北之庄菜園)

この夏7月10日、11日にはたねやグループと共同研究を進める京都大学森里海連環学教育ユニット(以下、森里海)の実習がラ コリーナ近江八幡で行われました。

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この実習は今年で3年目。世界各国から日本へ環境分野を学びに来ている留学生が参加し、国際色豊かな1日となりました。実習内容をご報告する前に、まずはこれまでの活動を振り返ってみたいと思います。

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“自然に学ぶ”がコンセプトのラ コリーナ近江八幡のオープンを前に、2014年春から共に取り組み始めました。敷地内にあるたねや農藝には分校として教室も設けています。
ラ コリーナの周辺環境にはこの教育ユニットのテーマである「森・里・海」の要素全てがそろっています。

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森は豊かな自然を育む八幡山。里は古くから続くお祭りや食文化などを守りながら、人と人が強い繋がりのなかで暮らす近江八幡北之庄周辺の地域。そして、「湖」と書いて「うみ(海)」とも呼ばれる琵琶湖の内湖・西の湖へと続く北之庄沢。社長山本も参加しながら、学びを深めました。

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夏の実習では、雨が降りしきる蒸し暑いなか、学生の皆さんの力を合わせて八幡山の竹林整備をしました。

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荒れた竹林はイノシシなどの住処となる可能性があり、人の手が入ることで獣害を防いだり生物相の活性化にも繋がるといいます。

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2014年12月には、森里海主催のシンポジウムでラ コリーナでの取組みを発表させていただきました。(この時の日誌はこちら)この時はとても緊張したのを覚えています。
森里海とたねやでの協同の取組みをさらに深めるべく、2015年3月には京都大学で調印式が執り行われました。(この時の日誌はこちら

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昨年も、春と夏にラ コリーナで実習が行われました。2014年と2015年は、ラ コリーナ敷地内は広範囲で工事が行われており、ラコリーナからほど近い近江八幡旧市街や八幡堀、八幡山の放置竹林を中心として実習が行われてきました。

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竹林を整備し、切り出した竹を資源として、どう有効活用できるのか検討するといったものです。竹のハウスを何度か試作してもらい、最終的には完成した竹ハウスで野菜の苗を育てています。

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他にも竹チップとしてたねや農藝の敷地内にまいたり、粉にして堆肥をつくる計画も進めています。

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たねや農藝、メインショップ〈草屋根〉、田んぼや棚田、本社〈銅屋根〉、7月にはカステラショップ〈栗百本〉、コンテナショップが完成し、ようやく全貌が見えてきたラ コリーナ近江八幡。そこで、この夏の実習は、ラ コリーナとその周辺の水をテーマに実習が行われました。

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田んぼや池などで水を採取して、分析し、そこから得られた情報から議論を行い、まとまった考えを発表されました。

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その結果、ため池は富栄養化の傾向にあることが分かりました。水質浄化のためにはヨシの植栽が有効だとして、ヨシの浄化能力と水の使用量からため池の水を浄化するのに必要なヨシの植栽面積を算出。様々な論文からデータを引用され、学術的根拠のある発表はとても勉強になりました。

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ラ コリーナは、「自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場」というテーマがあります。森里海との取り組みでたくさんの方が行き来し、先生や学生みなさんの助けで、より自然を知り学ぶことができます。
学んだことを吸収し、ラ コリーナらしく表現・実行していかなければとあらためて強く感じました。

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藤森先生, 地域 | 2016/09/28  09:44
Text : 國領美歩(広報室)

この夏、本当にたくさんの皆さまにお越しいただいたラ コリーナ近江八幡。
カステラショップとコンテナショップのオープンを無事に終え、多くの人々が集い、いつも笑顔があふれる場を目指してきた私たちにとって、感謝の気持ちでいっぱいのシーズンとなりました。

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そんななか、ちょっとユニークなご一行の姿が!
7月中旬、「路上観察学会」の皆さんがラ コリーナを訪れました。路上観察とは、路上の建物や看板、張り紙など、通常は見過ごされるものを観察し、その中から“おもしろさ”を発見する活動。
学会は1986年に芸術家の赤瀬川原平さんを中心に結成され、ラ コリーナの建物をデザインしてくださった建築史家で建築家の藤森照信先生もそのメンバーの1人です。
今回は、藤森先生とともにイラストレーターの南伸坊さん、デザイナーの林丈二さん、編集者で評論家の松田哲夫さんがはるばる近江八幡まで来てくださいました。

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個性的な感性で各界で活躍される4人の先生方は、いったいどんな“目”をもっていらっしゃるのでしょうか。興味津々です!

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近江八幡市内で行われた今回の路上観察学会には、地元や遠くは岩手、東京から約40人が参加しました。
まちづくり会社まっせの田口真太郎さんによると、近江八幡には79の文化財、31の城跡、27のヴォーリズ建築、そして26の古墳が残されているといいます。歴史的にも文化的にも、路上観察の舞台にはぴったりです。

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歴史的な背景や地形から、「京街道/八幡城下町」「長命寺道/島・北津田」「朝鮮人街道/安土城下町」「中仙道/武佐宿」の4グループに分かれ、ラ コリーナを出発。カメラを片手に2日に渡って近江八幡のまちを巡り、1人3枚ずつ、渾身の作品を発表されました。

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植物と共存する家や自転車、個性的な形に成長した木、人に見える建物や古くなって新しい意味をもった!?看板など、ユニークな写真ばかり。どれもまるでアート作品を見ているような、不思議な魅力があります。
もちろん、林さんご専門のマンホールも登場しました!

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よ〜く見ると、「よっこらしょ」と壁を登るスマートな2人の姿が!

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お化粧が落ちたポスト?それともお色直し中!?

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おやおや!?こんなところにびっくり顔!

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「おぉ!おもしろい」「いいですねぇ!」「でも何かおかしいな」「ちゃんと顔に見えますねぇ」…
先生方はとても自由に講評され、まるで独り言のような世間話のような感想が次々と述べられました。
参加者の皆さんも先生方も声をあげて笑ってしまうほど、楽しい鑑賞会となりました。

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最後に先生方が撮った作品も披露されました。「そう簡単に見つかるもんじゃないよ」と言いながら、さすが!という場面の数々を切り取られていました。南さんからは、「わりとこの町の人は、灯ろうとか置物とか、庭に使うものを大切にとっていますね」と独特の視点から感想をいただきました。
中にはラ コリーナの中で見つけてくださったものも。こんな風にも見えるのか!と驚きの一枚でした。

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路上観察の“目”で見てみると、石や木、建物など、動かないはずのものに人格がやどり、あたかも感情を持っているかのように見えるから不思議です。普段なにげなく眺めている風景のなかにも、実は“おもしろさ”や“ユニークさ”は隠れていて、私たちが気づかず見ようとしていないだけなのかもしれません。
ものの見方を変えてみること、ちょっと待った!と疑ってみることの大切さを学ばせていただきました。

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埋もれてしまうほどのかすかな輝きに気づくことができたら、世界はこんなにも魅力的なものであふれている!と毎日がもっと楽しくなるかもしれない。そんな気がしてきました。

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ラ コリーナにおける藤森先生の建築は、長年路上観察を続けてこられた先生につくっていただいたからこその魅力が随所にちりばめられています。今度ラ コリーナにいらした際には、いつもと違った角度から目に映るものを見てみてください!きっと皆さまだけの発見があるはずです。

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今年30周年を迎えた路上観察学会は、現在も日本各地、世界各地で活動が続けられているそうです。来月には近江八幡でも第2回の開催が予定されているとか。次は琵琶湖に浮かぶ“沖島”が舞台!楽しみですね。

 

※10月17日(月)に開催される「おやまあ!?近江路上観察学会in沖島」についての詳細はこちらをご覧ください!近江路上観察学会のFacebookはこちら


たねや農藝, ランドスケープ | 2016/09/12  17:32
Text : 桂浩子(たねや近江文庫)

8月の終わり、ラ コリーナでは棚田側の田んぼの稲を刈り入れました。刈り入れ後は稲架(はさ)にかけて天日干し。約一週間じっくりと乾燥させたあと脱穀にかかります。日に日に色づくメインショップ側の田んぼも、今月中には稲刈りを行う予定です。

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刈り入れを控えた稲穂のあいだに、先日見なれないものが建ちました。真っすぐに立てた竹に、荒縄に結ばれたいくつもの板。縄を引っぱればカラカラと音が鳴ります。この板の名前は鳴子(なるこ)。田んぼにやってくる鳥を追い払うための道具です。

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ラ コリーナの“自然に学ぶ”農業では農薬を使いません。だからでしょうか。田んぼを中心にさまざまな生きものが見られます。稲穂の上を飛ぶアキアカネ、草むらにはバッタ。畔から飛び出すイナゴやカエル。そして、稲をついばみにスズメも群れでやってきます。

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できる限り人の手で行う農業とはいえ、ずっと田んぼを見張るわけにもいきません。そこで困ったスズメへの対策は、昔ながらの知恵にならいました。堅いケヤキの木でつくる鳴子は、縄ごと引っぱれば一斉に音を立てて鳥を驚かせます。古くから米づくりに欠かせなかった鳴子。昔は刈り入れ間近の稲を守るため、農家では交替で鳴子を揺らす番をしたそうです。

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今回、鳴子を手がけたのは北之庄菜園の藤井茂男さん。メインショップ側の田んぼと棚田用に約40個の鳴子をつくってくれました。

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ラ コリーナでの鳴子の役目は稲刈りまで。20日にはメインショップ側の田んぼの稲刈りを行う予定です。昔ながらの稲架かけの風景とともに鳴子の音もお楽しみください。

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フードガレージ | 2016/08/26  09:26
Text : 金嶋みのり(広報部)

ラ コリーナ近江八幡にコンテナショップがオープンして1ヶ月が過ぎました。オープンが夏休みと重なったこともあり、連日たくさんのお客様にお越しいただいています。滋賀県はもとより近隣の関西圏、また東海や関東など遠方からというお客様も。

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季節は確実に秋へ近づいているようで、コンテナショップ前の田んぼの稲穂も日に日に重くなり、9月4日には従業員が参加しての稲刈りの予定です。とは言っても、まだまだ残暑厳しい日が続いている毎日。そんな暑い日にぴったりの“おいしさ”の「かき氷」。コンテナショップCHAYAでは4種類の味わいをご用意しています。【Shaved ice】の看板が目印。

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沖縄波照間産の黒蜜にミルクを合わせ、滋賀県永源寺の自社農園で採れた黒豆きなこをかけた風味豊かな「黒蜜きなこ」。きなこの香ばしいかおりがgood!

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芳醇なマンゴーのソースとゴロっとした果肉、杏仁ソースがよくあう「杏仁マンゴー」。マンゴーと餡の意外な組み合わせもばっちり。

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メインショップでも桑の葉を使ったお菓子がありますが、その桑の葉の濃厚なソースと桑の葉パウダーをかけた、ほろ苦さが楽しめる「桑の葉あずき」。抹茶よりも柔らかい風味。

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果実たっぷりのいちごソースと生クリームをあわせた「いちごミルク」。甘酸っぱいいちごとミルクがよく合います。

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「かき氷」はご注文を受けてから一つずつ職人が目の前で仕上げていきます。ふわふわの氷の中には全てたねや自慢の餡入り。マンゴーと餡は合うの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どのお味にも相性ばっちり。器いっぱいの氷は食べ応えも十分です。4種それぞれの“おいしさ”をぜひ味わっていただければと思います。

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食べるだけではなく、見た目にも涼しさを感じていただければと思い、クラブハリエ社長山本隆夫や若手パティシエらによる氷の彫刻のデモンストレーションを何日かに分けて行いました。コンテナショップが挑戦の場という事もあり、日々練習している技を披露する事に。ノコギリやノミなどを使い、大きな氷の塊を削ったり掘ったりして形を作っていきます。

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普段なかなか見る機会のない氷の彫刻に大人も子どもも興味津々。子どもたちは氷のかけらを手に取って、冷たさも楽しんでいました。

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山本は日本代表メンバーの一員として、来年1月にフランスのリヨンで行われるクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーの本戦へ出場いたします。世界大会優勝へ向けて日々練習と準備を進めています。

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稲穂が黄金色にみのり、季節はどんどん変わっていきます。秋になれば、「かき氷」に代わって「ぜんざい」が登場予定です。色んな“おいしさ”を提案するコンテナショップ。これからもどうぞお楽しみに!


フードガレージ | 2016/08/22  09:49
Text : 國領美歩(広報部)

みなさんはもう、たねやの「アランチーノ」をお召し上がりになりましたか?
7月21日、ラ コリーナ近江八幡に新しくできたコンテナショップで新発売!大変好評をいただいております。

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ギフトショップ、パンショップ、カフェ、CHAYA、そしてたねやが表現したライスコロッケ「アランチーノ」という5つのショップがオープンしたコンテナショップ。氷彫刻デモンストレーションなどのイベントもあり、おかげさまでオープン初日から連日にぎわいを見せています。

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次世代を担う職人が提案する新しいおいしさ、手軽にカジュアルに楽しんでいただけるメニューがさまざま並ぶなかで、とくに驚きの声をいただいているのが「アランチーノ」です。

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たくさんの具材が入ったご飯にパン粉をつけて揚げたアランチーノ。滋賀県産赤米と黒米入りのご飯はドライトマトとトマトピューレで風味豊かに炊き上げ、シイタケ、玉ねぎ、鶏肉を混ぜ込み旨みをプラス。たねやならではの小豆や近江八幡名産の赤こんにゃくも入って、食感も見た目も楽しく鮮やかです。

中にはゆで卵が入り、厨房できつね色に揚げた衣はサックサク!ちょっと小腹がすいたときの軽食や、スイーツと一緒にお昼を楽しみたい時におすすめですよ。

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和洋のさまざまなお菓子をお楽しみいただけるラ コリーナで、唯一甘くない商品!?でもあります。
甘いものが得意でない男性のお客様にもぜひお試しいただきたい一品です。


イタリア語で“小さなオレンジ”を意味するアランチーノは、イタリアの家庭で食べられている郷土料理。
地域によってレシピや形が異なり、同じ国内でもローマでは「スップリ」と呼ばれ親しまれているそうです。

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きっかけは社長の山本が世界各地を視察していた際、イタリアでこのアランチーノに出会ったことでした。
日本ではまだあまり馴染みのないアランチーノですが、イタリアでは広く親しまれているといいます。
卵のような片方がとがった形もある地方独特のもの。とっても可愛いですよね。

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実は社内でも、何度も試作を繰り返しました。たくさんの種類を食べ比べる試食会を開き、日本人にもおいしく感じられる味かどうか、最後までおいしく食べていただける大きさかどうかなど、議論をつくしました。
そして、ついに完成した自信作が今回コンテナショップに登場した“たねやのアランチーノ”です。

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開発を担当したのは小林達也店長。完成までには約4ヶ月を要しました。オープンから約1ヶ月、はじめは驚きながらも笑顔で召し上がってくださるお客さまの姿に、手応えも感じています。
「たねやらしさにこだわったアランチーノ。いろんな具材が入っているので、それぞれの素材が引き立つよう、味のバランスに一番苦労しました。ぜひ一度食べていただきたいですね」。

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たねやのこだわりが詰まったアランチーノは、既存の型にとらわれないたねやの新しい挑戦でもあります。
私たちが自信をもってお届けします!さぁ、揚げたてをどうぞ!

 

※「コンテナショップオープンしました!」の記事もあわせてご覧ください。


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