朝からすっきりと晴れわたった5月20日、〈ラ コリーナCLUB〉2回目「田植え」を行いました。
みんな元気にあいさつを交わしたあと、お揃いのタオルを首に準備を整え、さあ棚田へ!
真夏のような日差しを浴びながら、鮮やな新緑の木々の小径(こみち)を抜けて…。
先月蒔いた種も1ヶ月で約10㎝の苗に育ちました。
根を張ったずっしりと重い自分の苗箱を順に受け取り、田んぼまで運びます。
水を張った田んぼにはホウネンエビやアメンボなど生き物の姿もあって、健やかな田んぼだと実感できます。
今回、棚田一枚分を一家族に割り当てました。
たねや農藝 北之庄菜園 園長の讃岐から植え方のポイントなど説明を聞いた後、いよいよ田植え体験です。
まずは苗を真っ直ぐ植えるために、お手製の棒で筋をつけました。
素足で入る初めの一歩に少し戸惑いながらも、入ってみると「気持ちいい!」と子どもたちが感想を聞かせてくれました。はじめは膝くらいまで埋まる足がなかなか抜けなくて身動きがとれずお父さんお母さんの助けを求めていた子どもたちも、しばらくすると要領を得た様子。笑顔があふれ楽しんで田植えをしていました。
自分たちの田んぼが終わると、お互いの田んぼを手伝いながら賑やかに和気あいあいとした雰囲気であっという間の時間でした。
泥んこになりながら、土の感触を肌で感じ農業に親しむこのような体験は今の時代とても貴重です。
田植えを終え、園長から
「今日植えた田んぼは“僕たち私たちの田んぼ”。これから収穫まで手入れをしてゆきます。夏場は草刈りも大切な仕事の一つです。いつでもお世話に来てください!」とあいさつがありました。
次回は6月17日。稲の生長を確認しながら、草むしりをして、鳥おどしの「鳴子づくり」に挑戦します!
ラ コリーナ近江八幡にも田植えの季節がやってきました。
4月下旬から5月のゴールデンウィーク頃にかけて、家族総出で田植えをする様子は“米どころ”滋賀ではよく見られる風景。昔から続く「近江の風景」です。
ラ コリーナの田植えも今年で3年目。すっかりこの季節ならではの風物詩として、ラ コリーナの一年になくてはならない行事となりました。機械を使わずすべて人の手で。私たちたねやグループの従業員にとって、農業の大変さ、大切さ、そしてすばらしさを体感できる貴重な学びの場です。
青空が広がった5月21日(日)は、まさに田植え日和!ご来店くださったたくさんのお客さまが見守る中、「キヌヒカリ」という品種を植えました。地元滋賀の成安造形大学、龍谷大学農学部のみなさん、従業員の家族も一緒に総勢60人でにぎやかな1日となりました。
2017年6月1日、滋賀県大津で開催される「サステナブル滋賀×SDGs」シンポジウム。
国際社会で合意された17のゴールと169のターゲットからなる「持続可能な開発のための2030 アジェンダ(SDGs)」への取り組みが高まる中、滋賀に暮らす私たちも身近なものとしてとらえ、自ら取り組んでいくことを目的としたシンポジウムです。
シンポジウムに向けて“SDGsとは何か”を知るため、4月9日ラ コリーナ近江八幡で勉強会がありました。
参加者には三日月滋賀県知事をはじめ滋賀県議会議員や市長、青年会議所のメンバーなど約50名が集まりました。
講師には国連環境計画・金融イ二シアテイブの特別顧問などを務める末吉竹二郎氏をお招きし、「国連SDGsとサステナブル滋賀」についてお話をしていただきました。
SDGsとは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)。
国際社会の中でも発展途上国に寄り添って掲げられていたミレニアム目標(MDGs)が2015年の期限までに残念ながら問題解決に至らなかった反省も含め、新たに目標を掲げるべきだとして2015年9月25日に採択された目標です。
SDGsには2030年までにこういう世界を創ろうという将来への17の目標「ビジョン」に対しその目標に向けて具体的な数値を掲げる169のターゲットがあります。
末吉氏は17の目標は「経済と社会の調和」が大切だとおっしゃいます。
世界を滋賀に置き換えて考えると見えてくることがあるといいます。
目標2の飢餓は日本にはないと考えがちですが、「滋賀に住む子供たちが成長に必要な栄養が十分に取れている家庭が全てですか?」と見方を変えると見えてくる「日本の子供の貧困」。
「実は世界の問題でありながら質としては滋賀でも同じ問題が起こっている、あるいは起こりつつあるのではないかと考えられます」とけっして対岸の火として楽観視すべきでなく、この問題を強く引きつけて考えていく必要があることをお話しされ、みなさん真剣に聞いていました。
セミナーの最後にはSDGsは我々の世界を変えていく、そして未来を創っていくという宣言をされました。
その中で2つの素晴らしい言葉を教えてくださいました。
「誰一人取り残さない」。みんなを連れていく。全ての人がより健康で豊かな暮らしができるように。
「最後列の人を最前列へ」。いつも最後に置かれている社会の人たちを最初にケアをしていくこと。
セミナーのあとは三日月滋賀県知事、たねや山本社長、末吉氏の3名を中心に参加者の皆さんとディスカッションを行い、それぞれが抱える問題や疑問などを話し合いました。
9つの限界点(プラネタリー・バウンダリ)。
地球は9つの厄介な問題が起こっていて、もう限界点に達していること。
「ビジネスや社会の発展の裏には環境破壊がある。だからこそSDGsには企業の参加と明確な責任意識が不可欠です」という末吉氏の思いに応えるようにそれぞれ意見を述べられました。
全ての人が豊かに暮らせる社会・環境をつくること。全ての人の考え方と意識を変えていくSDGs。
私たちの生き方は世界の生き方。
国連のホームページなどでも紹介されていますので、ぜひご覧ください。
今まで、ラ コリーナの田んぼは従業員や関係のある大学の学生さんにご協力をいただいて田植えや稲刈りをしていました。今年度は田んぼに関する取り組みを一般の方にも知ってもらいたいと〈ラ コリーナCLUB〉がスタート! 全9回のプログラムが始動です。
4月22日はラコリーナCLUBの1回目の開催日で、スタッフも少し緊張しながら受講される皆さまを出迎えました。
初めてお会いするので、まずは自己紹介から。小さなお子さんも参加してくれて、和やかな顔合わせになりました。
まずは、稲そのものと稲の育て方の勉強です。大人の方を対象に内容を考えたこともあり、子ども達には少し難しかったようで、時折うなずきながらも作業のとりかかりを待てずにそわそわする様子も見られました。
勉強の後は、本日のメインの種まき作業です。まずは、育苗箱に土を入れていきます。作業になったとたん、子どもたちの顔はイキイキとしていて、作業も順調に進んでいきます。
土入れの次は、種まきです。キヌヒカリという品種の種をまきました。小さなお子さんは、お父さんからの手助けやアドバイスがあり、親子作業も楽しそうでした。
種をまいたら、その上に土を薄くかぶせます。それを棚田に並べて完成です。
参加いただいた皆さんからは、「ちょうどこのように農業が体験できる場を探していたところ、このラ コリーナCLUBの募集に目が止まり参加しました!」とうれしいお言葉もいただきました。また子ども達からは「自分でまいた種から本当に芽が出てくるの? また様子を見に来たい!」「楽しかった!」などそれぞれに感想をいただきました。
種まきから数日後で芽吹き、約1週間で約3㎝にまで生育しています。
次回は5月20日に田植えです。
子どもたちと泥んこになりながら楽しくやっていければと思います。泥んこになるのも貴重な体験になると思いますし、泥の感覚を知ることこそ自然を学び愛する第一歩になるはずです。自分でまいた種が、立派な稲になっているのを見たときにどんな表情をされるのか…。次回も楽しみです。
4月21日(金)ラ コリーナ近江八幡にオリーブオイルの輸入元、イタリアCMV社のロレンツォ氏が来日されました。
ロレンツォ氏の農場では電気自動車を使うなど環境にこだわり、良質の素材を使った商品はどれも素晴らしいもの。CMV社の商品は「オリーブ大福」をはじめ、たねや・クラブハリエのお菓子に使われています。
一年半ぶりにラ コリーナ近江八幡へ訪れたロレンツォ氏。以前はまだなかったカステラショップやコンテナショップを案内。携帯でカシャカシャと気になったものはすべて撮影されていました。
特にコンテナショップのアランチーノはイタリアの郷土料理とあって興味津々でした。
そして今回の来日を記念し、本社入口のアプローチにオリーブの木を植樹することになりました。
2013年、たねやグループのスタッフがオリーブの収穫体験をしにイタリアのCMV社を訪れた際、ロレンツォ氏から友情の証にとイタリアの農場にオリーブの木をいただいていました。
イタリアと近江八幡、CMV社とたねやグループをつなぐ友好の樹です。
今回ロレンツォ氏が来日されたのはラ コリーナ近江八幡で開催する「VIPレセプション」にスペシャルゲストとして参加するため。
ロレンツォ氏をはじめ、たねや社長、クラブハリエ社長から商品への思いや素材へのこだわりなど、直接お話ができる場として今回のイベントが企画されました。
カステラショップのカフェを貸し切った会場ではシェフや菓子職人によるオリーブオイルやバルサミコを使ったお菓子のほか、この日のためにイタリアから輸入したCMV社のワインに合うお菓子も用意されました。
CMV社の洗練されたワインを楽しみながら、あちこちで会話がはずみます。
来年の再会を誓い、和やかにレセプションは終了しました。