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地域 | 2016/04/08  09:08
Text : 鷲尾明子(広報部)

3月30日、桜の花が咲き始めた日牟禮ヴィレッジ 日牟禮乃舍では、近江八幡市の和太鼓教室に所属する子どもたちが集まり、和太鼓の寄贈式が行われました。

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和太鼓は古代から伝わる最も原始的な打楽器。古い歴史をもつ日牟禮とは切り離せない繋がりがあります。

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ここ近江八幡市には千年以上の歴史を誇る「八幡まつり」があり、毎年4月14、15日に日牟禮八幡宮で執り行われます。
14日の「松明まつり」と呼ばれる宵宮祭では、参道に据えられた10メートルを越す大松明をはじめ30本以上の松明へ厳かに奉火され、春の夜空を焦がします。

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15日の本祭では、各郷から宮入のため、大太鼓による渡御が行われます。
太鼓の打ち方は各郷で独自に伝えられ、十二郷の大太鼓が荘厳な響きとともに大勢の男衆に担がれ境内を勇壮に練り歩くことから「太鼓まつり」とも呼ばれています。

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古くからの伝統が伝わる近江八幡市に本格的な和太鼓教室が無かった事から、地元の方が発起人となり2011年に子ども和太鼓『ひむれ太鼓』が誕生しました。
そしてその教室の指導にあたったのが、プロの和太鼓奏者として活躍する近江八幡市在住の大橋亮介さん。

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現在、小学生〜高校生までの総勢21名が所属するこども和太鼓チームは、市内だけでなく県内のイベントへも積極的に参加しています。

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彼らに出会ったのは昨年10月に開催されたNELISの世界大会。
14カ国から参加した25名に日本の伝統や文化を知ってもらうため、演奏を依頼したのがきっかけです。

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「子どもたちに和太鼓の面白さ、楽しさを知ってもらいたい。そして和太鼓を通して仲間の大切さや喜び、悔しさなどを学んでほしい」と語る大橋さん。
そこにはただ日本の伝統や文化を守り、伝え残していくというものだけでなく、子どもたちへの思いが込められています。

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ふるさと日牟禮で商いを続ける菓子舗が伝統を次世代に伝えるお手伝いとして、和太鼓を寄贈することになりました。

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「子どもたちが太鼓を打ちたくても打てる環境が無く、そういう環境を作りたいと思い立ち上げた『ひむれ太鼓』はまる5年になります。これからもこの太鼓を使って、いろんな演奏をしていきたいです」

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大橋先生の挨拶に拍手で応える子どもたち。

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寄贈式を終えて、真新しい和太鼓を前に笑顔がこぼれる子どもたちでした。

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※八幡まつりの様子をお伝えする記事「人々が継ぐ、八幡まつり!」もあわせてご覧ください。

 


クラブハリエ | 2016/04/01  13:51
Text : 國領美歩(広報部)

3月23日、24日に東京で開催された製菓の世界大会「第15回 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」の国内予選。クラブハリエ社長・山本隆夫は「アントルメ・グラッセ/氷彫刻C部門」に出場し、見事優勝いたしました!たくさんの応援をいただき、誠にありがとうございました!

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写真提供:(一社)日本洋菓子協会連合会

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写真提供:(一社)日本洋菓子協会連合会

山本は2017年1月、シュゼットの駒居崇宏シェフ、森永商事の植﨑義明シェフとともに日本代表として、フランス・リヨンで行われる本戦へ出場いたします。


大会本番を控えた3月中旬、ラ コリーナ近江八幡の近くにあるパティシエの練習施設を兼ねた寮では、黙々と練習に励む山本の姿がありました。

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縦110cm、横50cm、奥行き25cmの氷の塊に、テーマである「NATURE(自然界)」を表現します。大小さまざまな刃物を使い分け、少しずつ形づくられていく百獣の王ライオン。氷の破片が飛び散るなか、無機質だった氷に命を吹き込むような力強い場面の連続でした。

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はじめに薄くキズをつけて大まかな下書きを書きますが、それ以降は一度も下絵を見ることなく、すべて山本の頭の中のイメージにそって削っていきます。

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日が落ち、まだまだ厳しい寒さの中でも、冷たい氷を扱っている本人は汗びっしょりなのだとか。氷彫刻は繊細でありながら、体力的にもハードな作業だということが分かります。

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氷彫刻は、長年山本が取り組んできたチョコレートのピエスモンテ(細工菓子)とはまったく違うアプローチ。「チョコの場合は足して完成させるけど、氷彫刻はいらない部分を引いて削っていく。まったくの別物。最初に完成を思い浮かべないとできない」と山本は話します。

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各パーツを用意して組み立てていくチョコやアメのピエスとちがい、一度削ってしまったら元に戻せないという難しさがある氷彫刻。山本自身も「最初は思い切って彫るのに勇気がいった」とか。しかし、氷彫刻で「引く」の感覚も身につけたことで意識が変わり、今後のお菓子作りに多くの収穫があったと言います。

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氷彫刻とともに提出する「アントルメ・グラッセ」、日本でいう「アイスケーキ」の準備も着々と。寮で何度も試作を重ねてきました。

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クープ・デュ・モンドへの挑戦は2回目となる山本。2014年の国内予選は2位と悔しい思いをしました。2010年に製菓の国際コンクールWPTCで優勝を果たした後の大会となった前回、「1度世界一になったことで慢心があった」と振り返ります。
しかし、フランスでクープ・デュ・モンド2015の本大会を観戦した山本は衝撃を受けます。それはアイスクリームの本場イタリア勢の作品。「とにかくおいしそう、食べたい!と思った。もし日本代表として出ていてもきっと負けていた」。

その時の思いが、今回の再挑戦へとつながります。世界大会の厳しさ、苦しさを知っていてもなお、「自分の中にないものを持っているイタリア」の存在が山本を突き動かしました。

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世界一に向かって、社長である山本自らが懸命に突き進む姿は、クラブハリエのパティシエたちにとっても大きな刺激であり、目標です。


今大会の「アシェット・デセール/チョコレート細工B部門」に出場し、5位をおさめた原田誠也も、山本とともに連日夜遅くまで練習を重ね、大会に挑みました。

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写真提供:(一社)日本洋菓子協会連合会

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写真提供:(一社)日本洋菓子協会連合会

工房での仕事を終え、7時間の通し練習ともなると終わるのはとうに日付を越えたころ。それでも、チョコレートに向き合う原田の表情は終始真剣そのものでした。

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道具の準備や片付けなど、ほぼ毎晩練習の手伝いを続けてきたラ コリーナ近江八幡メインショップ カフェの森田結衣はこう話していました。
「手伝いというより、勉強させてもらっているという感覚です。お店では学べないことを、こんなに間近で見せてもらい、学ばせてもらっています。私にとって山本グランシェフは何でも完璧にできるすごい人。でもそんなすごい人でも最初は失敗し、失敗するからこそ徹底的に数をこなす努力をおしまない。私も、普段の仕事からもっと頑張らないとって思います」。

森田さんも今後大会を目指すのですか?と尋ねると、「まだ私は中途半端な気持ちやから。そんな気持ちでは言えません。でもいつか」という答えが返ってきました。その正直でいて真剣なまなざしに心を打たれました。
憧れの背中を追って、上を目指す。クラブハリエのパティシエに受け継がれるこの精神が、みなさまによろこんでいただける美味しいお菓子につながっているのだと思います。

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来年1月の本大会に向けて、ここからさらなる挑戦がはじまります。また、大会で取り組むアイスケーキは商品化につなげ、今後ラ コリーナ近江八幡などクラブハリエの店舗でも展開していけたらと考えています。

山本の、クラブハリエの夢に向かって、みなさまの応援よろしくお願いします!


メインショップ〈草屋根〉, キャンディーファーム(たねや農藝), おにぎり保育園 | 2016/03/25  14:01
Text : 田原佳代(おにぎり保育園)

たねやグループで働くお母さんやお父さんが、安心してわが子を托せる保育園。
子どもたちには、親の目が十分に届く所で元気に過ごしてほしい。社員には、安心して働いてほしい。そんな願いのもとに2004年に設立されたのが「おにぎり保育園」です。

企業内保育園として現在、0歳児から~就学前まで40人の子どもたちと一緒に日々過ごしています。

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おにぎり保育園から卒園し、この春1年生になる子どもたちが、3月17日ラ コリーナへ「思い出遠足」に出かけました。首からさげたのはこの日のために自分たちで作った『遠足のしおり』。

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子どもたちは、うれしい気持ちとドキドキする気持ちで電車に乗って近江八幡で降り、バスに乗り換えます。
停留所に着くたびに「まだ?」「次?」「もう着く?」と大騒ぎ。そして、ラ コリーナに無事到着!

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ラ コリーナの門からの道はスキップで。
目の前には緑いっぱいの空間が広がるスロープ。
子どもたちも思わず「走ってきてもいい?」とお店まで駆けて行きました。

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屋根の芝には水やりがされていて、軒先から水がしたたっています。
「水におひさまがうつってキラキラきれいだね」
「雨が降ってきたのかな?」「つめたいね〜」

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草屋根から落ちる春の雫を楽しんで、いざお店の中へ!

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まず、目に飛び込んできたのは クリスマスに保育園にケーキを届けてくれた大きな“ケーキサンタ”さん!
「クリスマスのケーキありがとう!」とみんなでお礼を言いました。

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お店には、あっちにもこっちにも美味しいものがいっぱい。
「生どらやきも食べたいな・・・」「アイスも食べたいし・・・」
まるでお菓子の国にまぎれこんだかのようにテンションが上がる子どもたち。

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たくさん並んだお菓子に目を輝かせながら、選んだおやつを注文します。

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そして、おやつを持って、お隣の愛四季苑へ移動。

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天気が良いので外でいただくことに・・・
「やっぱりこれから食べないと」と上のバームサブレからほおばる子どもたち。

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選んだおやつを食べた時の子どもたちの笑顔がとろけていました。

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お腹も満足した子どもたち、今度は春に田植えをさせてもらった田んぼの隣で栗の木を植えます。

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「おおきな栗の木の下で〜」大きな声で歌ったら

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「これにする」と思い思いに苗を取り始めます。

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「わたしはスコップ2本で。まかせて!」

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「土のおふとんは優しくかけて・・・」

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「大きな石もへっちゃら、力いっぱい掘るぞー!」

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「みんな、木に負けないくらい大きくなるからね」と栗の木と約束をして子どもたち一人一人が大切に植えていました。

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思い出いっぱいの遠足でした。

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子どもたちと一緒に栗の木も大きくなってねと保育士も願いを込めて、
ラ コリーナを子どもたちと後にしました。

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地域 | 2016/03/11  13:14
Text : 國領美歩(広報部)

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今週末はいよいよ「左義長まつり」。
近江八幡・日牟禮八幡宮で行われる左義長まつりは、春の訪れを告げる火祭りです。
古くは安土城下で行われ、かの織田信長公も自ら仮装して民衆の輪に入り、盛大に踊り祝ったと伝えられています。
信長公亡き後、八幡山城下の日牟禮八幡宮周辺に移り住んだ人々が独自にまつりを再開し、今日まで脈々と受け継がれてきました。

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左義長まつりは近江八幡の地に、人々に、深く根付いています。

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年が明けると、各町の会所では趣向を凝らしたダシ作りが始まります。また、3月に入ると家々の軒先に赤紙が見られるようになり、左義長まつりに向けまちの温度が上がっていくのを感じます。
「さぁ左義長の季節だ」と、地元に暮らす人々は「血がさわぐ」といいます。

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たねやグループ名誉会長の山本德次もその一人。
近江八幡市池田町で生まれた德次会長は、幼い頃から左義長まつりが大好きでした。小学生の頃、授業を受けていると「チョウヤレ、チョウヤレ」の掛け声やにぎやかな拍子、太鼓の音が外から聞こえてきたそうです。
「頭の中が左義長でいっぱいになって、落ち着いて勉強してられんかったなぁ」と、70年も前のことを今でも楽しそうに振り返っていました。

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華やかなダシを豪快に担ぐ大人たち、ダシとダシが激しくぶつかり合う「ケンカ」、老若男女がにぎやかに踊る様子を見ながら育ち、左義長まつりに魅せられていった德次会長。いつしか「たねやのお菓子で左義長名物をつくりたい」と思うようになります。

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そして、売り出したのが「竹羊羹(たけようかん)」です。今年もたねや日牟禮乃舍近江八幡店ラ コリーナ近江八幡で販売いたします。

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青竹に詰めた黒糖の風味豊かな竹羊羹。竹筒の裏にキリで穴をあけるとスルリと出てくる羊羹は、みずみずしくなめらかな味わいです。
竹羊羹づくりは竹を洗うことから始まります。以前は安土の竹を使っていましたが、近年は京都の竹材店から仕入れています。鮮やかな青竹の色を損なわないよう、冷たい水で一本一本丁寧に。

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たねやこだわりのこし餡に黒糖やくず粉などを加え、竹の中に流します。竹の太さは微妙に違うものの、それは自然のものだからこそ。プラスチック製の容器などに比べて、手間もかかりあつかいも難しいですが、生の竹の青々とした自然の香りを楽しんでいただけると思います。

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左義長まつりでは色鮮やかな赤紙を青竹に結びつけます。
たねやはその竹にちなんだお菓子として、竹羊羹を売り出しました。一度は途絶えたそうですが、昭和50年ごろから今日まで、左義長まつりの名物として親しんでいただいています。

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「1年に一度、左義長まつりが待ち遠しくてたまらない」という德次会長は、今年も日牟禮乃舍の店頭に立ち、みなさまをお迎えする予定です。

地元を愛し、左義長まつりを愛する德次会長の思いは従業員にも受け継がれています。
たねやグループでは毎年、お店の外にブースを出し、手軽に食べられるフードやドリンクの販売してきました。スタッフにとっても左義長まつりは、お客さまと一緒に楽しめる年に一度の特別な2日間です。

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クラブハリエ日牟禮館では今年から新たに「左義長あげあんぱん」を販売します。このあんぱんは、「これからも長く愛していただける左義長名物にしたい」という、日牟禮館スタッフの熱い思いが込められています。

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シェフこだわりのケーキや焼き菓子、バームクーヘンなどたくさんの洋菓子が並ぶ日牟禮館では、半年ほど前から左義長まつりに向けた話し合いが始まりました。
メニューについて様々な案が出る中で、たねやの粒あんを使い、以前から根強い人気の「日牟禮あんぱん」を揚げ、黒糖と黒豆きな粉をまぶした「左義長あげあんぱん」が生まれました。

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揚げ具合や黒糖ときな粉の配合など、少しずつ変えては試作を繰り返し、妹尾徹也セクターシェフと工房スタッフの頑張りでようやく完成しました。

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外はサクッと、中はモチッと。そして、おいしい粒あんがたっぷり入っています。「揚げる前に一度オーブンで焼いているので、余計な油をすっておらず、ヘルシーですよ!」とお店のスタッフもおすすめ。
アツアツの揚げたてをご提供しますので、ぜひ食べにいらしてください!

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「地域のみなさん愛され、年に一度食べたくなる。この時期が来るとワクワクして、待ち遠しくてたまらないような商品をお届けしたい」

たねや、クラブハリエのスタッフの思いはひとつです。
近江八幡のこの地で商いをさせていだく喜びを胸に、今年も笑顔で皆さまをお待ちしています!

 

※昨年の左義長まつりの様子をお伝えする記事「まちに生きる!左義長まつり」もあわせてご覧ください。


キャンディーファーム(たねや農藝), ワークショップ, 地域, ヨシ刈り | 2016/02/23  10:34
Text : 國領美歩(広報部)

2月1日、たねやグループの従業員によるヨシ刈りが行われました。

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みなさんは「ヨシ」をご存知ですか?
ヨシとは、琵琶湖に多く自生するイネ科の植物。「アシ」とも呼ばれ、世界中の水辺に生えているそうです。
ヨシはその浄化作用によって琵琶湖の水をきれいにしたり、魚や鳥など生き物の住みかになったりと、琵琶湖をとりまく自然の生態系の中でとても重要な役割を担っています。
また、四季折々の表情を見せるヨシ原の景色は美しく、琵琶湖を眺めてみたときには、ヨシがとても大切な存在なのだと改めて実感します。

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そのヨシ原を守るためには、手入れが必要です。古くから琵琶湖の湖岸に暮らす人々が行ってきました。
冬季にヨシを刈り、刈り跡一面を燃やして、また新たな芽が出る準備をするのです。近年では、ヨシ原のごみ清掃も定期的に行われています。

ラ コリーナ近江八幡の近くにも琵琶湖の内湖・西の湖へ続く北之庄沢があり、ヨシが群生しています。
人手不足などで管理が行き届かず、荒れてしまうヨシ原があると聞いた私たちは、美しいヨシ原を守るために少しでも行動に移したいと、グループ内でヨシ刈りを実施することにしました。

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この日は、あいにくの曇り空。とても寒い日でしたが、おそろいの法被を着て、張り切ってラ コリーナ近江八幡を出発しました。10分ほど歩くと、ヨシ原が見えてきます。

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2000年から16年にわたって北之庄沢のヨシ刈りやヨシ焼き、清掃活動などを続けてきた北之庄沢を守る会の西野平会長にご案内いただきました。
「この辺りのヨシは水質浄化にとても役立っています。事故のないよう、気を付けて刈ってください」と話してくださいました。

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普段はお菓子を作っている職人やお店に立って接客をしている販売員、たねや農藝のスタッフなど約40人が舟をわたり、ヨシ地に入ります。

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草刈機でヨシを刈り取る役割、長さのそろった綺麗なヨシを選別し束ねる役割、束ねたヨシを運ぶ役割…
それぞれ分担をして、声を掛け合って作業を進めました。

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ヨシ原に一歩足を踏み入れると、まるで世界が変わります。
視界一面がスラリと伸びる黄金色のヨシに覆われ、とても不思議な気持ちになりました。

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4〜5メートルを超えるヨシは、ただ真っ直ぐ、私たちの背の倍を優に超える高さまで伸びています。
こんなにも、植物の持つ生命力を強く感じたのははじめてでした。

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茎の直径は1センチほど。中は空洞ですが思った以上に硬く頑丈で、刈り取った上を歩くと、靴底からズキズキと鋭さを感じるほどです。

あまりに長く、硬く、ヨシのあつかいに慣れない私たちは、刈るにも運ぶにも、何をするにも一苦労。
全て手作業で行われてきた昔の人々に、感服する思いがしました。

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新たにできる本社には、ヨシの大松明を設置したいと計画しています。そこで、自分たちで刈った中から、松明作りのためのヨシを持ち帰らせていただきました。
ヨシは、よしずや夏障子などの工芸品、よし葺き屋根などに使われてきましたが、近江八幡のこの周辺の地域では、何より、祭りに欠かせないものだったといいます。それは今も変わりません。
人々の生活に密接に関係し、歴史と文化に深く関わってきたのが琵琶湖のヨシという植物なのです。

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滋賀県に生まれ育っても、今回はじめてヨシ刈りをしたというスタッフはたくさんいました。

アカデミー課の宮村晃司さんは、「ヨシは思ったより硬くて重かったけど、みんなでやったのですごく楽しかったです」とやり切った表情。
以前から琵琶湖の水環境保全に関心があったという草津近鉄店の宍戸亜由子さんは、「思った以上にあつかいづらく、たくさんの人手がいると実感しました。これからも積極的に参加していきたいし、こまめに電気を消して、なるべく省エネの生活を心がけていきたいです」と話していました。

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参加者一人ひとりが琵琶湖のこと、自然環境のことなど、身をもって考えるきっかけとなった1日でした。
3月末、春の訪れとともに、ヨシは新芽をツンツンと出します。春が待ち遠しい今日この頃です。

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