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たねや農藝, ランドスケープ | 2015/06/30  15:14
Text : 國領美歩(広報室)

田んぼの稲が日に日に青さを増した6月。
田植えから、約1ヶ月半が過ぎました。

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力強い太陽の光と恵の雨はラ コリーナ近江八幡にもたっぷりと降り注ぎ、よりいっそう生き物たちの気配を色濃く感じるようになってきました。

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先月から姿を見かけるようになったカルガモも、すっかりラ コリーナ近江八幡の自然に溶け込んでいます。

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水田を気持ち良さそうに泳いだり、あぜ道をウロウロ歩く姿があまりにも愛らしく、敬意を込めて愛称をつけさせてもらいました。メインショップ「草屋根」にちなみ、イタリア語で「草」を意味する「エルバ」と「屋根」を意味する「テット」。
田んぼの周りをあちこち動き回る姿がラ コリーナ近江八幡の環境や生き物を調査してくれているように見えるので、「ラ コリーナ調査隊」の隊長と副隊長というお役目もお願いしました。

「テット隊長」と「エルバ副隊長」です。

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田んぼのあぜ道にしゃがんで水面にじっと目をこらすと、いました!オタマジャクシ。

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しばらくすると手足が生え、数ヶ月後には子ガエルとなって、ぴょこぴょこと飛び回ることでしょう。

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たねや農藝工房棟の近くのコナラの木には、今年もコクワガタがやって来てくれました。
二股に分かれた幹の奥にひそんでいます。

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クワガタが住むこのコナラの木。秋にはたくさんのどんぐりを落とし、また次の世代に命をつなぎます。

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工房棟にはツバメのつがいが巣をつくり、小さなひなが顔を出すようになりました。
ピヨピヨという可愛らしい鳴き声には、スタッフも思わずにっこり。無事に巣立つ日まで、そっと見守って行きます。

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みなさまをお迎えするメインショップのアプローチ一面に植えられた「おかめ笹」。

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社内では「なかなか大きくならないなぁ」という心配の声も上がりましたが、大丈夫。
しっかりと新芽を出してくれました。

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訪れるたびに新たな発見があり、驚くことばかり。自然は思っている以上に速いスピードで変化しています。
ラ コリーナ近江八幡にいらした際は、「あれ?この前来たときとは違う!?」という新鮮な気づきを得ていただける、そんな場になってほしいと思います。

 

※たくさんの命が集う場所(5月)はこちら


カステラショップ〈栗百本〉, 藤森先生 | 2015/06/25  15:05
Text : 國領美歩(広報室)

ラ コリーナ近江八幡に新たに計画を進めるカステラ専門店「栗百本」。
栗の木を100本使う―
がコンセプトの一つでもあり、とても重要な意味を持つのが栗の木です。

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設計を担当してくださる建築史家・建築家の藤森照信先生と共に栗の木をもとめて長野県木曽町の山に入ってから約1カ月半、山から切り出された栗の木はお世話になっている、岐阜県の末永製作所にありました。

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切り出された木は、高圧の水を使って皮を剥がれた姿でずらり。

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木の節や枝の様子、幹全体の曲線がはっきりとし、山で「栗の木」として出会ったときとは全く違う表情を見せてくれました。

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木肌も一本一本、様子が違います。ツルツルのものもあれば、ザラザラのものも。

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栗はスギやヒノキに比べて皮が厚く、「粘り気がある」ため皮を剥がしにくいのだそう。
1日に1人あたり4本剥くのが精一杯だといいます。

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皮を剥いだら雨に濡れないように屋内に入れ、また、人の手によって真ちゅうのタワシで磨かれます。

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「これと、これと、これと…」
「これも、素直に曲がってるのがいいね」
「これはあっちに使おう」

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藤森先生は図面を見ながら、一本一本をじっくり見極め、個性的な栗の木を建築に当てはめて行きます。

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柱として使わない栗材は製材機で6センチの厚さに切りそろえられ「栗材」となり、先生のデザインによって机や椅子として、新たな命が吹き込まれます。

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樹齢100年を超えるこの大木は、栗百本のシンボルともいえる存在感のあるテーブルになる予定。
みなさまにカステラや食事を楽しんでいただく大切な場所になってほしいと願っています。

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自然の素材が少しずつ“かたち”となり、ラ コリーナ近江八幡で私たちが目指す“人と自然が共に時間を共有する空間”へと生まれ変わって行きます。

栗百本の建築には、社員によって栗の木片を天井に貼り付けるワークショップも予定されています。
私たち自身の手でも「栗百本」をかたち創って行きます。

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これからも打ち合わせを重ねながら、「イメージをかたちに」「想いをかたちに」する作業は続きます。

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いったいどんな空間にみなさまをお迎えできるのか、私たちも今からワクワクしています。
「栗の木たち」のその先やいかに!?これからもお伝えできればと思います。

 

※過去の記事 「栗百本」をもとめて もあわせてお読みください。


コンセプト | 2015/06/22  10:11
Text : 國領美歩(広報室)

ラ コリーナ近江八幡は人が集い、語らう、対話の場。
本音で話し、心を通わせることでたくさんの学びを得ることができます。

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たねやグループでは6月15日から、今春入社した新入社員のフォローアップ研修が行われました。
この日は、たねや農藝の工房棟でたねやグループCEOの山本昌仁社長、クラブハリエの山本隆夫社長(グランシェフ)が新入社員からの質問に答える時間が設けられました。

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はじめは緊張した様子だった新入社員も、ところどころに笑いを含ませながら飾らない言葉で話してくださるお二人の話に夢中で聞き入っていました。

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ストレス解消法はありますか?
社長が今の私たちくらいの時に、辛かったことはないですか?
今までの仕事の中で、一番楽しかったことは何ですか?
たねやの和菓子、クラブハリエの洋菓子で、それぞれ一番好きなお菓子は何ですか?
互いに尊敬するところは?
いつから社長になるという決意をされたのですか?
日ごろ、どんなことを考えてお菓子を食べたらいいですか?
たくさん海外に行かれている中で、おすすめの国や場所はありますか?

ほかにも多くの、様々な質問が飛び交いました。

どんな思いで「たねや農藝」をつくったのですか?という質問には、後ろで見守っていた山本德次会長から「やりたいから、やった!」という力強いお答えをいただきました。そのシンプルで偉大な「心意気」に触れ、場が沸きました。

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「下積み時代に頑張ったことがこう活きている、ということを教えてください」という問いに、グランシェフはこう答えられました。

下積みといえば、今でもそうやと思う。センス、技術、知識は突然現れるものじゃなく、積み重ね。「あの人いつもすごいな」と思ったら、その人は何を経験しているかを考えるようにしている。スピードは違っても、ずっと積み重ねていけば誰でもやればできる。

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昌仁社長のお答えは。
一人前になるまでは、真似ることから始まる。「こういう人になりたい」という憧れの人を見つけて、目指していく。憧れの人を見るうちに、「自分はこういう道でいく」と開けていき、進んで行ける。いろんな人に会ってしゃべることを大切にしてほしい。

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自身の経験から生まれる言葉は、一つ一つに重みと説得力があります。
真剣に、まっすぐ語りかけてくださるリーダーの姿は新入社員の目にどう映ったのでしょうか。

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その表情はキラキラと輝いていました。

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たくさんの学びと共感を得たグループの新たな仲間たちは研修後、それぞれの配属先に分かれて行きます。
フレッシュな彼ら彼女らの活躍に、こうご期待ください!

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たねや農藝, 地域 | 2015/06/15  14:43
Text : 國領美歩(広報室)

滋賀県東近江市山上町(旧永源寺町)には、私たちのお菓子に使うよもぎを無農薬で育てる自社農園「たねや永源寺農園」があります。
まわりは一面に広がる田んぼ。その一角に青々とした葉が茂るよもぎ畑があります。

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畑では約20人が丁寧によもぎを摘みっていました。

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摘み採ったよもぎは、選別しながら茎から葉を落とします。使えない部分を瞬時に見分けるのだそう。10年以上、この作業を続けてくださっている方もおられ、まさに熟練技!

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「苦そうやのにねぇ」

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虫食いの葉を手にお一人がつぶやくと、みなさんも同意して大笑い。素早く無駄のない作業の中にも、柔らかであたたかな空気が流れていました。

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少し離れた畑では、5人ほどのスタッフが草取りの真っ最中。
「草が生えてくると、よもぎが草に負けて弱ってくる」といい、とても大切な作業です。草取り用のカマを手に、みなさん黙々と手を動かしておられました。

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きれいに草を除いても、また一週間ほどで細かな芽が出てくるのだとか。暖かくなり、よもぎが新芽を出す頃になると、同じく雑草もどんどん元気になります。
土からはむっとした熱気が上るなか、何より手がかかる「しんどい作業」がこれからほぼ毎日続きます。

「いろんな目に見えん仕事があるんですよ」
親子でよもぎ作りに従事してくださっている方がおっしゃいました。

自然の恵みである素材がないとお菓子はできません。その素材は、生産者の汗と苦労によってできています。たくさんの人の手を介して大切な原材料として私たちのもとに届きます。
小豆、お米、卵…それぞれの素材を手塩にかけて作ってくださる方々を思いました。

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4月中旬、日ごろ永源寺農園で働くみなさんへ、つきたてのよもぎ餅を振る舞う機会がありました。

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「よいしょー!よいしょー!」

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たねやの和菓子を取り仕切る工場長や職人が杵を振るい、農園の作業所にはにぎやかなかけ声が響きました。

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「こんなんしてもらうの初めてやわ」
「つきたてのお餅は柔らこうて、美味しかった」
「よもぎのええ香りがしました」

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日ごろの感謝を込めてついたよもぎ餅を、おいしそうに喜んで食べてくださいました。

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1日続く外仕事の合間には、よもぎ畑のわきにみなで並んで一服。
腰をおろして汗をぬぐうと、すうーっと涼しい風が通ります。

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ここ永源寺のおだやかさと美しさ、そして何より澄みきった空気が健やかなよもぎを育てているのだと実感しました。その風土を次の世代に、これからも守って行きたいと強く思いました。

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みずみずしく茂るよもぎは太く力強いけど、柔らかい。しなやかさが見た目にも伝わってきます。永源寺農園のみなさんがよもぎに向き合う時の優しい眼差しに、「手塩にかける」の本当の意味を教えていただいたような気がしました。

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葉にはまだ朝露が残り、水滴がきらきらと輝いていました。本当に美しく、溢れる生命力を感じました。
その生命力がお菓子に吹き込まれるのです。

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以前、海外から仕入れていたよもぎに多くの農薬が使われていることを知った先代から始まった永源寺農園。その精神は今、近江八幡市北之庄のラ コリーナ近江八幡に繋がっています。
原材料があってはじめてお菓子ができる。「一番大切なものは原材料である」と、菓子舗としての原点に戻るきっかけの場所が永源寺農園です。

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手塩にかけて作っていただいた材料は無駄にすることなくお客さまに届ける。それが私たちのお菓子作りです。

ラ コリーナ近江八幡では、私たちが自ら野菜やお米を育てることで農家の方の気持ちを知り、学ぶきっかけにしたいと考えています。
永源寺から繋がる「手塩にかける」大切さを忘れることなく、これから、進んで行きます。

 

※あわせて「素材をめぐる旅」もご覧ください。


藤森先生 | 2015/06/13  14:44
Text : 広報室

ラ コリーナ近江八幡の目印でもある白い屋根付きの看板。車で来てくださるお客さまから、入り口が分かりづらいというご要望をいただき、藤森先生につくっていただきました。
道からどんな風に見えるか、どんな角度だと見やすいか…打ち合わせを重ね完成しました。


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