いよいよ明日に迫ったラ コリーナ近江八幡「たいまつフェス2016」!!
11月3日(木)〜6日(日)の4日間、近江八幡の豊かな伝統と歴史に触れることができる特別な空間をご用意してみなさまをお待ちしております。ぜひお越しください!
準備が着々と進んでいます。昨日はフェス開催に先駆けて、滋賀県近江八幡市千僧供(せんぞく)町の大松明づくりが行われました。このフェスは地元のみなさんのご協力あってこそ!たくさんの地域の方々と共につくり上げます。
千僧供町の松明は「据松明(すえたいまつ)」と呼ばれ、高さは約5メートル。迫力満点の「けまん結び」の化粧縄が特徴的です。
青竹の周りに常緑の雑木(この日はモミジやサカキなど様々な木々が使われていました!)、足元には菜種ガラをしいてヨシを放射線状に配置していきます。
その上には12本のしめ縄をまるでクモの巣のように張り、化粧縄へとつなげます。
「12の意味は干支なんか、暦なんかは分からんけど、きっと昔から1年間の無事を願ってつくってきたんやろなぁ」と教えていただきました。
同じ町に生まれ、毎年毎年お祭りの度に集まって松明づくりを一緒にされているみなさん。さすが!というような阿吽の呼吸でにぎやかに作業が進んでいきました。
たねやグループのスタッフも教えていただきながら、お手伝いさせていただきました。
決まっているようで決まっていない手順や技術でつくられている松明。各地域で親から子へ、受け継がれてきたからこその素晴らしい文化です。私たちはこの松明づくりがずっと続いてほしいと願っています。
たいまつフェスの期間中、会場中に展示する予定の「こども松明」も準備万端!今か今かと当日を待っていました。
たいまつフェスでは他にもさまざまなイベントを予定しています。ウェブサイトをチェックして、ぜひみなさまでお越しください!
※「近江八幡のこども松明」もあわせてお読みください。
自然が身近に感じられるラ コリーナ近江八幡。メインショップ奥の扉を抜けると、真っ先に目に入ってくる田んぼ。田んぼの中やその周辺に大きな石が七つ点在しているのはご存知でしょうか。私たちはあわせて〈七つ石〉と呼んでいます。
〈七つ石〉にはひとつずつ名前があります。シンボルツリーの楠(クスノキ)の近くにある夫婦石の「徳石(とくいし)」「有石(ありいし)」、そして田んぼの中の「蓬莱山(ほうらいさん)」「おにぎり石」「舟石(ふないし)」「田津石(たづいし)」そしてハチマキをしている様に見える「鉢まき石」。それぞれの名前は藤森照信先生が命名されました。
階段に置かれた右が「徳石」左が「有石」。
背高の石は「蓬莱山」。
手前が三角が特徴的な「おにぎり石」、奥が「鉢まき石」。
横に長い「舟石」。
こんもりとした「田津石」。
藤森先生とランドスケープ担当の重野国彦さん指導のもと、石の上に苔山を作り、キジムシロやコグマザサなどの植物を植え、藤森先生が自ら選ばれた松の木を植えました。担当したのは、たねや農藝 ラ コリーナ近江八幡造園の奥野一成さんと森嵜一誠君。石の上に土を盛ったり、松の水やりのしかけなどたくさん試行錯誤して完成した時の嬉しさはひとしおでした。
また、「舟石」のように稲が稔った時に石が浮いている様に見せるなど、この自然に溶け込むように工夫しました。
季節によっても少しずつ変化が見られます。みんなの知恵がいっぱい詰まった〈七つ石〉。スタッフが愛情持って日々手入れをしています。
並んだ石の先には八幡山があり、日牟禮八幡宮につながっています。このラ コリーナがゆるぎない場所として見守られながら、いつの日もお客様に感動を与え続けられる空間でありたいと思います。
9月26日に行った2日目の稲刈りでは、「日本晴れ」という種類のお米を刈り取りました。
前日から降り続いた雨のため田んぼに水がたまり、足場が悪い中での作業にスタッフ一同悪戦苦闘!
せっかくのお米を泥で汚さないように…みんなで息を合わせて稲をリレーし、協力して頑張りました!
9月4日に行われた今年最初の稲刈り。昨年に引き続き2年目のお米作りに挑戦したラ コリーナ近江八幡では、棚田も含めたくさんの種類のお米を収穫することができました。
この日は「キヌヒカリ」という種類を、秋晴れのなか従業員約40人で刈り取りました。
はさ掛けにした稲穂はお日さまを受けて、まさに黄金色!キラキラと輝き、とても美しかったです。
稲を刈り取った後は落穂を拾って歩きました。自分たちで体を動かし汗をかいたからこそ、お米一粒一粒の大切を実感しました。
11月3日(木)〜6日(日)、ラ コリーナ近江八幡で「たいまつフェス2016」を開催します!!
ラ コリーナがある滋賀県近江八幡の各地域では、古くから琵琶湖のヨシや菜種ガラで松明(たいまつ)を結い、火を放って奉納する春の火祭りが行なわれてきました。今でも盛大に続けられているお祭りの主役でもある松明は、近江八幡に暮らす人々にとってとても大切なものです。
たいまつフェスではラ コリーナに3基の“大松明”と約50基の小ぶりな“子ども松明”を設置します。大松明は地域のみなさんとともに、そして子ども松明は私たち社員の手で作り上げられるように、社内で担当するスタッフが9月ごろから、地元の名人のもとで松明づくりを教えてもらっています。
教えてくださるのは田中由久さん。「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」の副会長でもあり、子ども松明教室や手づくりのしめ縄教室の講師も務めておられます。まずは、お手本を拝見します!
菜種ガラでできた芯の周りを100本ほどのヨシでおおった「胴」の先端、「笠」と呼ばれる部分を仕上げていきます。手際よく、そして美しく。スタッフは田中さんの動きを追いながら、時々メモをとっていました。
竹でつくった輪で傘と呼ばれる部分を開き、ヒモで編んで固定する作業中、「間隔は一定の方がいいですか?」というスタッフからの質問には、「そやな。寄りすぎても空きすぎてもあかんし、その辺は絶妙なバランスが大事やね。ただ編んでるんじゃなくて、バランスを加減するんや」という言葉が返ってきました。
すべて手と、手作りのものだけで形づくられてゆく松明は、まさに手仕事の結晶。自然の材料の人の技と知恵で新しい命を吹き込んでゆくような、そんな作業に目が離せません。
田中さんは言います。「松明をただ燃やすものとは思ってない。神様にお供えするもの。美しいものの方が、神様も喜ばはるでしょう」。ほんの短い時間で燃えてしまう松明であっても、細部までこだわります。
松明の形の由来は諸説あるそうですが、その一つによると袴姿の人間の姿を表しているといいます。
よ〜く見てみてください。みなさんには何に見えますか?
今回準備を進めている子ども松明は、80センチ〜1メートルほどの大きさ。
古くは子どもの健やかな成長を願い、我が子の背丈に合わせて年々大きくつくったり、反対に「この松明のように大きくなってほしい」と我が子が幼いほど大きくつくり、だんだん小さくしていったりという話も教えていただきました。
各家庭でこしらえた子ども松明は玄関に飾られ、春の祭りには近くのお宮さんへ持って行き神様へ「奉火」する。それが近江八幡の風景でした。
「元気に大きく育って欲しい」と子を思う気持ちは今も昔も変わりません。先日ラ コリーナを会場として、「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」と「まちづくり会社まっせ」によって開催された「子ども松明教室」でも、親子で一生懸命に松明をつくる姿がありあました。
地域のベテランの方々に教えてもらいながら見よう見まねで、まずはやってみて覚えていく子どもたち。
ワラやヨシといった材料に実際に触れながら、肌でたくさんのものを感じとっているのが伝わってきました。伝統が、手から手へ受け継がれてゆく瞬間でした。
この松明の文化は、近江八幡の地に生まれ、商いをさせていただく私たちにとっても、学び受け継いでいきたい伝統です。地域のみなさん、そしてラ コリーナを訪れてくださるみなさんと一緒に、たいまつフェスをつくり上げてゆきたいと思いますので、こうご期待ください!
11月5日(土)、6日(日)には「子ども松明づくり」を企画しています。歴史と伝統に触れるワークショップにぜひご参加下さい!詳しくはこちら。