ごあいさつ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

常に世界的な視野で何かを問いかけながら企業活動を展開していかなければならない時代となってまいりました。2015年、国連が「持続可能な開発目標」(SDGs)を掲げたのも、おそらく持続不可能性がちらほら見え隠れする世界の状況を見据えての、世界の生き方への問い掛けではないでしょうか。

お菓子づくりを生業(なりわい)としている私どもは、農や土あるいは環境など持続可能な基礎的な何かを見つめながら歩んで来た関係上、SDGsにはいち早く反応し、更に私どもなりに広く深く理念や実践へとつなげていくべく専属の部署も既に設けてあります。
このような目標にとかくありがちな一過性のものとして終えることのないようにと心しながら取り組んでいます。

国連が私たちに問いかけるSDGsというものをよくよく考えてみると、究極的には「命」というものをみんなして今一度見つめ直してみようということばかりでなく、今一歩踏み込み、見つめ直さなければならない時代に差し掛かっているということです。

村という一字があります。この言葉の語源はおそらく群れるという意味あいでしょうが、この独り残らずみんなして生きていく小さな村というコミュニティこそ幾千年も大きく変わることなく続いてきた、まさに持続可能性の豊かさを秘めた共同体だったことに気付きます。

近江の邦(くに)は複雑な権力機構の歴史を経てきたことにより、この村という組織が殊のほか充実していました。そしてその頂点には犯すべからざる鎮守の杜の神さまが御座(おわ)し、村人たちの誰一人として取り残すことなく見守り、その連帯、紐帯(ちゅうたい)の証(あかし)として優に千年を超す祭礼や伝統行事が現在でも執り行われているのです。

このような大切な何かを秘めている歴史や自然風土から学び、見直し、参画することこそ、一菓子舗の私どもが国連という世界的な組織が掲げるSDGsに深くリンクすることではないかと今更ながら感じている次第です。

国連のSDGs。

こういう投げかけられた大きな課題は何よりも「みんなして」という熱い思いが…。

本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

たねやグループCEO 山本徳次
たねやグループCEO 山本昌仁
2019年1月1日

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