ごあいさつ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

このようなことが本当にあり得るのだろうか。誰が一体予想し想像したことでしょうか。 言うまでもなく新型コロナウイルスによる世界的な脅威の中で新しい年を迎えなければならないということです。それはあたかも人類の未来に何らかの警鐘を鳴らしているとさえ感じさせる程の驚異でもあります。最先端の現代医学をしてもこの執拗なウイルスを撃退できないというのも、ある一面では自然の恐ろしさを感じ、謙虚に学んでいかなければならない多くがあるように感じます。我々の時代では経験することのなかったことだからこそ、多くを学んでいく機会でもあり必要でもあります。そして尚且つその学習の中から、積極的なコンセプトのもとに、新しい生きる姿を世界の人々と共に実践していかなければならないのではないでしょうか。人も企業も。

「土にしがみついてでも・・・」とか「藁(わら)をも掴む思いで・・・」ということを譬(たと)えとしてよく言います。ふと考えてみるとこれらの俚諺は日本人ならではの感覚的な発想のもとに生まれたものであることは言うまでもありません。普段はあまり意識しないのですが、日本の古代の昔から、大きく変わらないものに「道」と「川」があります。東海道、中山道、甲州街道、山陽道、山陰道はもとより、大きな河川も、荒川や隅田川をはじめ、小さな村の小路や名も無き小川なども私たちの知らない昔より大きく変わることなく存在しています。「道」と「川」ということは、取りも直さず「土」と「水」であり、日本の場合は、まとめて「田んぼ・道」とでも表現すれば「土」と「水」そして「藁」が何かの象徴として浮かび上がってくるようです。

私たちの商いは現代社会に是非とも必要なものを作り出している大々的な基幹産業では決してありません。たかが小さなお饅頭などを包(くる)み、日々の営みを少しでも豊かなものに、とささやかながらお菓子を製造販売している一菓子舗でしかありません。されど、その小さなお菓子には「土」「水」「藁」に象徴される穀類は欠かすことのできない農産物です。社会的距離はもちろんのこと、しかし、普段あまり意識することのなかった当たり前の足元の自然との距離は逆に近くに引き寄せ考え直してみる時が来ているような気がします。

 何かの象徴の、何かとはもちろんウイズ・コロナと心得ています。私たちは未来を捨て去ってしまう訳にはいかないのです。これを機に乗り越えながらみんなして新しい未来を作り出していきたいものです。

「新たな時代の幕開けとして」しっかりと歩一歩とあゆんでまいります。

 本年もどうかご指導ご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

 

たねやグループCEO 山本徳次
たねやグループCEO 山本昌仁
2021年1月1日

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