暮らしとお菓子

6月

1日

賜氷節-しひょうせつ-

『枕草子』や『源氏物語』に見られるように、平安時代にはすでに氷をつかい涼を得ていました。
当事宮中で用いられた氷は、周辺の山にもうけた氷室からの献上品。冬に切りだし、氷室で夏まで保存された氷はたいそう貴重なものでした。普段は天皇や貴族だけが楽しめた氷も、六月一日の賜氷節には、「この日に氷を食べれば夏痩せしない」との言い伝えから、群臣にも氷がふるまわれたと言います。
夏を健やかに過ごしたいとの願いは市井の人々も同じ。
宮中とは違い氷を手にすることもできない民間でも、六月一日に氷を模したお菓子をつくり、無病を願っていただくようになりました。

16日

嘉祥

今はむかし、豊後(ぶんご)の国から都へ一匹の白亀が献上されました。それを吉兆のしるしだとして、元号を「嘉祥(かじょう)」と改めたのが六月十六日のこと。この改号を祝い、お菓子やお餅を神前に供えたことが嘉祥のはじまりとされています。以来、この日には厄除けと招福を願ってお菓子を食べるようになり、「和菓子の日」とも呼ばれるようになりました。

30日

夏越大祓 -なごしのおおはらえ-

六月の晦日(みそか)におこなわれる大祓(おおはらえ)は、身についた穢れを祓い清める節目の神事。正月から半年を無事に過ごせた感謝とともに、これから迎える夏を健やかに過ごせるようにと願う日でもありました。
この日、各地の神社にすえられる茅(ちがや)でつくられた大きな輪は、蘇民将来(そみんしょうらい)の厄除け伝説にあやかったもの。スサノオノミコトの助言を受け、茅の輪を身につけていたことで厄病を逃れたことから、厄払いの意味をこめ茅の輪くぐりがおこなわれます。

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