渡邉美和子医師 コラム 第5回『健康のために摂るべき食材について』2017/03/06更新

「食べたら健康になる食材は何ですか!?」
……外来でよく患者さんに聞かれる質問です。「バランスが大切」はいつでも健康のキーワード、これだけを食べたら(行ったら)健康は万全と言える万能オンリーワンはないと思います。
しかし、美味しくて健康に良い、日ごろから摂るように常備している食材はいくつかあります。
それは、積極的に摂りたい栄養素や、体の中のサビとも言える酸化を防ぐ抗酸化力が豊富、摂り過ぎたくない成分をできるだけ排除した食品です。

積極的に摂りたい栄養素は例えば良質な脂質。脂質は何かと敵視されがちですが、本来身体に必要な栄養素で「上手に摂る」ことを意識することが大切です。
中でもω3脂肪酸に分類される魚の油、EPAやDHAがお勧めで抗炎症効果が動脈硬化、がん、アレルギーにも良いと期待されています。魚を毎日食べられれば理想的ですが、植物油として手軽に摂れるエゴマ油やアマニ油、インカインチオイルなどはドレッシングとして使えます。香りに若干くせがありますが、少量のオリーブオイルやバルサミコと混ぜると美味しいです。フレッシュなオイルは抗酸化力も高く美容にも大切です。

ω3脂肪酸を含むことで有名になったチアシードは、むしろビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富であり、料理にもお菓子にも使えて便利な点で愛用しています。
食物繊維は日本人に足りていないと言われる代表的な栄養素であり、便秘や大腸癌の予防にはもちろん、腸内環境を改善することが糖尿病やメタボにも良いという研究結果が注目されています。

食物繊維と同様に上手に摂りいれたいのが発酵食品。甘酒がちょっとしたブームになっていますが、日本には味噌や醤油など発酵食品がたくさん。お菓子にも使えないか知恵を絞っています。
ヌクマムやしょっつる、いしるなどの魚醤はω3脂肪酸、アミノ酸、発酵効果とイイこと尽くしで我が家愛用の常備品ですが、お菓子に使うのはなかなか難しそう。
酒粕や米麹を使った美味しいお菓子が現在の第一候補。あれこれ試作中です。
これからも「食べて身体にイイお菓子」をお楽しみに。