渡邉美和子医師 コラム 第6回『夏の体調とお菓子のカンケイ』2017/07/20更新

一年の中で一番好きな夏がやってきました。
それにしても今年は梅雨が明けないうちから照り付けるような強い陽射しが続き、尋常ではない連日の暑さ。
室内との温度差にさらされたり、食欲低下や寝つきの悪さなどから体調不良をきたす方も多いのではないでしょうか。

例年この季節に必ず話題になるのが、脱水対策です。
水分補給だけではダメで必ず塩分や糖分を一緒に摂取するように、という知恵は広く知られるようになり、自宅で作れる経口補水液のレシピもテレビ番組やウェブサイトで公開されています。 私の外来にも、生活習慣病対策の一環で運動習慣を勧める私に、誇らしげに今月は何回ゴルフに行った、ウォーキングを実践できたのは週何回、と報告して下さる患者さんがおられますが、その努力にも関わらず数値が改善されていないとき、要注意なのがこの脱水対策です。
長時間炎天下での重労働の場合はまだしも、ゴルフやウォーキング程度の運動量には、朝食と社交ランチで十分補充するエネルギーに加えてがぶ飲みするスポーツドリンクの多量過ぎる糖分は、むしろ害であるとも言えます。

(症状を伴う脱水治療は別として)大人の脱水予防には、例えば1.5Lの水分を補充するならスポーツドリンクはせいぜい500ml程度、最大でも半分量で十分。食事がある程度摂れている状態なら、スポーツドリンクではなく梅干1,2個と麦茶での水分補給を勧めています。

そして食欲が低下する夏こそ、少量で十分な糖分が摂れるお菓子はおあつらえ向きです。涼しげな羊羹やゼリーなど季節の味を楽しめば心も幸せになります。
大量のスポーツドリンクを抱えて炎天下でダラダラ汗をかく運動の仕方はお子様達にお任せして、しっかりした日焼け対策、木陰の確保や帽子を用意し、適度な運動量で体調もコントロール。休憩時間には涼みながら季節のフルーツや栄養たっぷりの食材を使ったお菓子を一口。ツルンとしたのどごしや、小豆や梅の風味を存分に楽しむ、ちょっと優雅なひとときを交えるくらいの運動が、体にも心にも優しい大人の夏の過ごし方だと思うのですが、皆様いかがですか。