伝統技法でつくる種の模様のパッケージ

たねやのたねは種子のたね。その象徴ともいえる「種」を伝統技法で表現。
昨年9月にオープンしたクラブハリエB-studio京都高島屋店に続いて、
和紙デザイナー堀木エリ子先生とのコラボレーションが実現しました。
菓子舗たねやの前身は、江戸時代の材木商の後に種苗を扱う商いから。
お菓子は幸せの種、ご縁や笑顔を生み出す種でもあります。落ち着きある色合の中に可愛らしさも感じる装いで、代表銘菓「ふくみ天平」をお届けします。

新たな門出を告げる光

店舗内装には、福井県越前市の和紙工房「岩野平三郎製紙所」で伝統技法によってすかれた市松模様の和紙を使用。
大きさは2700×2100mm。10人の職人が息を合わせて作り上げるまさに芸術作品です。
クラブハリエB-studio京都高島屋店の店内を彩る黄色味がかった色とグリーンの温かみのあるマーブル模様と対を
なすように、薄紫色から薄青色が混ざり合う静かで力強い躍動感が表現されています。

あけぼのの光。今日という一日がはじまる夜明けの色をイメージしました。
古都の世界に、日の出ととも踏み出してゆく門出の様子です。
飛躍の前には必ず静けさがあります。朝日のようにあたたかく、力強いエネルギーに満ちるとき。その“はじまりの瞬間”を感じていただけたらと思います。
── 堀木エリ子

浮かび上がる「天平」の文字

店舗正面の柱には、たねやの代表銘菓「ふくみ天平」を形どった「天平」の文字。
色の違う和紙をすき重ねることで文字を立体的に浮かび上がらせました。その周りを囲むのは、水滴の痕跡。一粒一粒、水の自然の動きでしか描くことができない複雑な模様です。
染色のない白い和紙に、繊維の在りよう、水の在りようがうつし出されます。古来から、白い紙は神に通じる神聖なものとして大切にされてきたといいます。不浄なものを浄化し相手を思いやる日本の美学が表れています。

伝統と革新、和菓子づくりに共通するもの

斬新で革新的な発想で生み出される新しい形の和紙と古くからの伝統と技法を守る和紙。「その両方がなくてはならない」と堀木先生は話します。決して変えてはいけない精神性を受け継ぎながら、力強く前進する新しい表現が将来的な伝統へ。
この伝統と革新の関係は私たちがつくり続ける和菓子にも共通しています。
たねやはここ京都の地で、新たな一歩を踏み出します。