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ラ コリーナ日誌

壁面を彩る手漉き和紙

Text : 事業部

  • #メインショップ〈草屋根〉
メインショップ1階のたねやは、栗の木をふんだんに使った大きな店舗。 この日は、壁面を彩る手漉き和紙の設置作業が行われました。 th_DSCN6740 タテ2m、ヨコ5m以上にもおよぶ大きな和紙は、和紙デザイナー・堀木エリ子先生によるもの。西の湖の葭(ヨシ)を和紙に漉きこみ、無数の糸や木の茎で葭原の情景を表現された情緒あふれる作品です。冷たい水に手をひたしながら、たくさんの職人さんが呼吸をあわせて作ってくださった手漉き和紙。制作現場の神聖な空気感をまといながらも、ぬくもりある、あたたかな作品がお店の壁面を彩ります。 th_DSCN6756 厳しいまなざしと細やかな感性で和紙を設置される、堀木先生。 相手は和紙。これほど大きなものを天井から吊り下げるのですから、とても神経を使っていらっしゃることが伝わってきました。 th_DSCN6747 和紙に負担がかかったとき、「無理させたから治したげて」とおっしゃって。その瞬間、和紙が生き物のように見えたのですから、不思議です。“いのち”あるものとして、ぐんぐん胸に迫りました。「ちゃんと手当をしてあげることが大事なんですよ」とおっしゃる堀木先生は、まさに和紙との対話を繰り返していらっしゃるのでしょう。 th_DSCN6786 店内にあらわれた葭原の風景。 th_DSCN6793 和紙と和菓子。日本の伝統技術や精神性について社長とお話され、互いにとても共感されている様子が印象的でした。 th__MG_1677 木や植物を原料に、水を用い、人の手をかけ生みだされた和紙。5時間にわたる慎重な作業を経て店の一部となりました。和紙が彩る、和菓子の空間。どうぞお楽しみになさってください。