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ラ コリーナ日誌

メインショップの土壁を塗り直しました!

Text : 鷲尾明子(広報室)

  • #メインショップ〈草屋根〉
  • #ワークショップ
来年の1月9日でメインショップオープンから3年が経ちます。 カステラショップ・フードガレージと次々に新しい店舗をオープンし、今年は260万人を超える来店者数となりました。 最初にオープンしたメインショップの土壁は従業員と近隣の大学生、たねやグループCEO・クラブハリエ社長が加わって2日がかりで作業を終えたものです。 年月とともに土壁が削れ下地が見えてきたので、年末の大掃除ならぬ塗り直しを行いました。 今回は営業中ということもあり、職人さんを中心に数人の従業員とたねやグループCEOの山本が加わっての作業となりました。
山本が担当するのは入り口脇、3年前に自ら手形を押した壁です。 たくさんの方が手形に手を重ねるので、大男の手のようになってしまっていました。 今回は土壁塗りのひと月ほど前に本社事務所で山本の手の型取りをし、多くの来店者が手を重ねても削れないようにメインショップで使っている大理石と同じ石で手形を作りました。 型を取った手形をもとに3Dプリンターで石に彫ったのだそうです。
コテ板に土を盛ると、その重さに「これ、右手で受けてる土の重さがだんだん耐えられんようになるとちゃうかな」と、ちょっと苦笑いで、コテを使って壁に土を塗り始めます。 塗りつけた土が半分ほど落ちてしまうため、コテ板で受けながら下から塗り始めます。 土を塗る難しさとコテ板の重さが徐々に堪えてきます。 特に手形の部分は建築家の藤森先生からは“2cmほど土を石の上に重ねて盛り上がったように”という注文があり、「むずかしいな」とつぶやきながら作業を進めていました。 職人さんが横でスイスイと土も落とさずに塗っているのを見た山本の「この仕事を何年されているんですか?」という問いかけに職人さんが「30年です」と答えられると納得したように黙々と塗り続けます。 仕上げは土を塗ったところをホウキで削り風合いを出します。 ここラ コリーナ近江八幡は土壁塗りだけでなく、天井の炭付けや軒下部分の芝ロール制作、銅屋根の銅板曲げ、杉焼き、植栽と様々な作業をワークショップとして従業員たちとともに作り上げてきた場所です。自分たちが携わってきたからこそ、愛着もわきます。 これまでのことを思い返すように、みんなで作ってきた証である手形を何度も確認をしていました。
従業員たちもあとに続いて壁を塗り始めます。 始めは楽しそうに始めていた従業員たちもコテ板の重さが堪えてきたようで、交代しながらの作業になりました。 横で土を落とすことなくスイスイと塗り進める職人さん。 それを熱い視線で見つめる従業員たち、、、なんとか技術を盗もうとしています。 完成して綺麗になったメインショップの壁。 職人さんと従業員の作業部分は全くわからないくらい馴染んでます。 一部分だけですが、普段できないことを体験できて、みなさん楽しかったと最後まで元気いっぱいでした。 ぜひメインショップ入口の左上にある手形に手を合わせてください。 3年目を迎えるラ コリーナ近江八幡。年始は1月2日から営業します。 来年もみなさまのご来店を従業員一同こころよりお待ちしております。