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コンセプト | 2016/06/21  10:11
Text : 岡本祐輔(アカデミー課)

6月10日・11日、震災の被害があった熊本県益城町、熊本市にお菓子を届けにいきました。

景色

熊本は私たちがつくるお菓子の原材料の産地でもあり、農家さんとのご縁もあります。
今回、僕が被災地にお菓子を届けるメンバーに志願したのは、お菓子をつくる職人として、実際に自分の目で見て感じて、そして一人の人間として被災地に対して何ができるのかを知りたかったからです。
参加したのは4人。1人は東日本大震災の時に支援物資を届けた経験もあります。

09中央小学校

参加することを家族に話したところ、阪神大震災でボランティアを経験した父から「持っていくものは社員みんなの真心と寄り添う心。残していいものは心と足跡。」という言葉を聞いて、さらに気が引き締まる思いでした。


出発

たねやの水羊羹、クラブハリエのバームクーヘン、リーフパイ、マカダミア・ショコラの4種類のお菓子4400食分を積み込み、9日午前8時にラ コリーナ近江八幡を出発。

ラコリーナ

渋滞、事故もなく予定通り夕方に到着しました。

10日は天気が良く、気温も上がったので、車内の温度管理に気をつけました。現地での管理方法についても、しっかりお伝えしなければと話し合いました。

初めての経験で、訪問先が近づくにつれ、緊張していたのを覚えています。自分の中で『はじめの挨拶が大事』と言い聞かせて、車から降りました。

01広安愛児園

「おはようございます!」
「おはようございます!遠い所からありがとうございます!」

避難所スタッフの方が大きな声で迎えてくださり、笑顔を交えて挨拶することができました。
「お菓子!みんな甘いもの欲しがってるんですよ」この言葉を聞いた瞬間、「みんなの作ったお菓子を持ってきてよかった!」と思い、緊張もほぐれました。

02広安西小学校03保健福祉センター04広安小学校

益城町内を車で移動していると、テレビやインターネットで見た光景が飛び込んできて、言葉を失いました。

倒壊

さらに気温が上がってきたお昼頃には、「水羊羹!今日のこの暑さにぴったりのお菓子!」という声が。
和菓子の製造に携わって約10年。これほど水羊羹を喜んでいただけたと実感したのは初めてでした。
こんなに喜んでもらえて、笑顔になってもらって、お菓子を作っていてよかったと感じたし、誇りを持てました。

05飯野分館 06益城町総合体育館

現地では避難所を出られた方も多く、予定していた数に余裕が出てきたので、その分を予定にはなかった益城町役場に預けられるようにと、アポを取って持って行きました。

07益城町役場

移動中、仮設住宅の建設現場やガレキ、ゴミの収集場所が見られました。

仮設住宅

道は予想していたよりも良く、スムーズに流れていたので、この日は可能な所まで届けに行こうということに。

08福田分館 10津森分館

避難所には全国各地から派遣されたスタッフも多く、その中には私たちたねやグループの事をご存知の方もおられて、お話する機会もありました。

11雁回廊

11日は熊本市の避難所を訪れました。

12熊本市西市役所 13花園公民館

避難所となっている小学校や公民館、福祉センター、総合体育館、役場など15ヶ所を回り、午前10時には全てのお菓子を届けることができました。

帰り

震災から2ヶ月が経ちましたが、まだまだ復興とは程遠い現実があると感じました。
お菓子を喜んでもらえた気持ちを大切に持ち帰り、引き続きたねやグループとして、また、たねやグループの一員として、できるかぎりの支援を続けていこうと思います。
そして、今回の体験を今後のお菓子づくりに活かしていきたいという想いを胸に一人の和菓子職人として姿勢を改め臨んでいきたいです。

心をひとつに


本社〈銅屋根〉 | 2016/06/15  14:03
Text : 國領美歩(広報部)

新たな本社の建築名は「銅屋根(どうやね)」といいます。
建築家・建築史家の藤森照信先生の設計によるその建物の屋根は、名前の通り、銅板で葺かれています。
この銅板は、私たち従業員自らの手で波型に曲げたもの。藤森先生やたねやグループ社長の山本、大学生のみなさんも参加し、5500枚もの銅板をすべて手作業で曲げました。その時の様子はこちら

巨大な楕円形の球面を葺くのは、とても難しいのだとか。この日は、板金職人さんが塔上部の作業にあたっていました。見た目以上にずっしり重たい銅板を運び上げると、カーブに合わせて8種類の大きさの銅板を使い分け、一枚一枚固定していきます。

足場から下を見下ろすと、ドキッとするような高さ。しっかりと安全帯は装着しているものの、終始気の抜けない雰囲気のなか次々と銅板を吹き上げていく職人技が光っていました。

全て葺いた後は銅板の先を曲げて跳ね上げる作業が続きます。とても手間のかかる作業ですが、これが時を経るごとに変化し、色を変える「銅屋根」の“味”となります。

こうして、たくさんの人たちの手を介して、「銅屋根」は形作られていきました。

(2016/3/16)

 

藤森先生は実際の工事に移す前、自ら実験をされます。
構想を形にする試行錯誤の繰り返しがラ コリーナ近江八幡に活かされています。

(2015/4/10)


本社〈銅屋根〉 | 2016/06/13  09:19
Text : 松吉美弥(労務課)

たねやグループの本社機能がラ コリーナ近江八幡に移転し、6月6日から本格稼働いたしました。

新本社

移転作業は6月1日〜5日までです。
短い期間でスムーズに作業を終えるため、昨年から毎月「分科会」を開いて計画を進めてきました。

分科会

そして、いよいよ引越し作業の1日目。この日は2日・3日の荷物の運搬作業に備えて壁などを傷つけないよう養生したり、社員分の椅子を組み立てました。みんな手際も良く、次々と80脚ほどの椅子を組み立てていきます。

椅子の組み立て

そしていよいよ2日、倉庫行きの荷物の運搬作業です。1台目のトラックが到着。

トラック到着

大人数でまとめるのが大変だと思いましたが、動き始めたら皆が協力しあって、それぞれ目一杯動いてくれたので、とてもスムーズに進みました。

荷分け運び込み

予定よりも早く荷物が届き、荷捌きができて、想定していたよりも早く終えることができたのは、荷物を出す側も受け取る側もしっかり動けていたからこそ。連携が取れていて、さすがだなと感じました。

棚入れ

3日はオフィスエリアの荷物を搬入しました。

2F作業1

この日も順調に進み、荷物を出す側のメンバーも新社屋に集合して片付けが進められていきました。

片付け

4日・5日はプリンターや設備系の調整をする傍ら、片付けを続ける社員もいました。
6日は稼働日。決まった運用方法をみんなに伝えて、通常モードに戻していきます。

運用説明


移転作業から日が経って、ようやく実感が湧いてきました。

今までは店と離れたところにあった本社機能が店舗近くに移ってきたことで、より店舗スタッフとの交流も増えて、いろんなことが見えてくるようになりましたし、この移転をきっかけに部署ごとの空気やそれぞれの個性を知ることができたので、私にとってはとても良い機会になりました。

DSC_7703

新しい運用で受付ができました。
接客をしばらく離れていたのですが、やってみると今までお客様と接していた時の感覚が自然と戻って動けていることに嬉しさを感じました。

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これからまだまだ7月15日カステラショップ、7月21日コンテナショップとオープンが控えているので、引越しの余韻を残さずに本社機能を通常モードに戻していきたいです。

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この建物はメインショップと同じ建築家・建築史家の藤森照信氏の作品。
機能的な部分を誰よりも知ることで、今では自分の家のような親しみを感じています。

人々が集いつながる場。
ふるさとに根ざし、自然に学び、自然を感じ、活気あふれる新たな拠点を創出します。


カステラショップ〈栗百本〉 | 2016/06/06  11:00
Text : 広報部

ラ コリーナ近江八幡にオープンするカステラショップ〈栗百本〉。たねやが長年大切に守り続けてきたお菓子「カステラ」の専門店としてのオープンを控え、工房の職人たちの準備も佳境を迎えています。

5月20日、たねやの和菓子の多くを生産する愛知川工場の一角で、カステラの試作が行われていました。
連日、試作と改良を続けてきた新商品「八幡カステラ」。新たなお店を代表する商品になってほしいという、大きな期待が込められています。

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この日の試作には、たねやグループの名誉会長山本德次が立会いました。今日のたねやの礎を築き、たねやの「カステラ」をつくり上げた人。和菓子職人にとっては大先輩にもあたります。

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そんな德次会長が目の前で見守るなか、今までもこだわり続けてきた「カステラ」と新商品「八幡カステラ」をつくる職人たち。カステラショップのオープンに向け、従来の「カステラ」もよりおいしくなるようにと、原材料や配合を吟味し、腕を磨いてきました。

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大先輩の視線に少し緊張しているように感じましたが、無駄のない手際や日頃から磨きこまれた職人の技はさすがのもの。会長も「うまいことしはるな」と安心した表情で見ていました。

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まるで洋菓子をつくっているかのような「八幡カステラ」。ふんわりとした食感は今までのカステラのイメージを一新するような、とにかく“新しい”おいしさです。
カステラショップに併設するカフェでは、焼きたてのほんのりあたたかい「八幡カステラ」としっとり深い味わいの「カステラ」を、お飲み物と一緒にお出しする予定です。早くみなさまに味わっていただきたいです。

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新たに導入したオーブンの窓からは、焼きあがるにつれてぷっくりとふくらんでゆく様子を見ることができ、ワクワクしてきます。同時に、あたり一帯が甘く芳ばしい香りに包まれます。

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さあ、いよいよ焼きあがった「八幡カステラ」を德次会長に試食してもらう緊張の瞬間。

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真剣な表情で一切れ口に運んだ会長からは、「あぁ、これはいけるなぁ」の一言。
言葉は少ないですが、職人たちにとってはこの一言が、確かな自信とさらなるやる気になったようです。
ラ コリーナ工房の小西靖彦工房長も「安心しました。でもこれからが本当のスタート。オープンに向けて、メンバー全員で力を合わせて頑張っていきたいです!」と思いを新たにしていました。

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ラ コリーナ近江八幡にできるカステラショップでは、ガラス張りの工房でカステラを焼きあげる職人の姿をみなさまにも見ていただけるようになっています。職人たちの技と思いをぜひ間近で感じてみてください。
そして、たねやに脈々と受けるがれる職人の「味」をご賞味ください。

 

〈栗百本〉地鎮祭とカステラもあわせてお読みください。


カステラショップ〈栗百本〉, 藤森先生 | 2016/06/01  10:04
Text : 國領美歩(広報部)

ラ コリーナ近江八幡に新たにオープンするカステラショップ〈栗百本〉。そのオープンを前に、栗百本ができるまでの様子を写真を中心にご紹介していきたいと思います。

栗百本とは、その名の通り、栗の木を100本以上!とにかくたくさん使ったお店です。建物だけでなく、店内で存在感が際立つ柱や記帳テーブル、併設するカフェでみなさまにお使いいただく机や椅子も栗材です。

建築史家・建築家の藤森照信先生がデザインする家具をつくってくださるのは、地元近江八幡の家具屋さん。木そのものの生命力や個性を生かしたオリジナルのオーダーに、真摯に向き合ってくださっています。
カステラショップ<栗百本>にお越しいただいた際には、机や椅子にもぜひ注目してみてくださいね!

藤森先生と社長自ら長野県の山に入って選んだ栗の木たちは、一本として同じ形のものはありません。
太さや曲がり方、色合いや肌質まで本当に個性的で、一人として同じ人がいない私たち人間と同じなのだと、自然の摂理を感じさせてくれます。
社長が押した「栗百本」の焼印も、みなさまをお迎えできる日を心待ちにしています。

(2016/4/20)


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