上生菓子鄙の春

うつろう季節に寄り添い、職人がつくりあげる上生菓子は、
味わいも細やかな和菓子の真髄です。
くらしにひととき、
和の愉しみを。
春めく里ののどかな景色です。

薯蕷煉切・こし餡

“花時はなどきをまぶたの裏に待ちのぞみ”

桃が咲いたら、桜が咲いたら、晴れやかな衣でお花見に。袖とおす日を待つ花衣を薯蕷煉切であらわしました。

春黄金

薯蕷きんとん・粒餡

“こずえより春を手繰たぐるや黄金花こがねばな”

山茱萸（さんしゅゆ）は、春に先駆けて咲くちいさな金の花。雪間にのぞく花を薯蕷きんとんであらわしました。

下萌え

黄味しぐれ（二重包餡）・こし餡

“草の芽のつめの先ほど顔を出し”

春の土から芽吹くのは土筆（つくし）、たんぽぽ、蕗（ふき）の薹（とう）。そろそろと萌えだす里野をうつした黄味しぐれです。

販売期間	2025年2月上旬～3月上旬

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