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ラ コリーナ日誌

どんぐりの木、育てています。

Text : 事業部

  • #ランドスケープ
ここは、ラ コリーナ近江八幡の計画地。 とにかく広くてのびやかなこの地に立つと、なんだか少し圧倒されてしまいます。八幡山の山裾に抱かれて、西の湖にもほど近い恵まれた場所。清々しい自然を前に、小さな自分を感じてしまうからかもしれません。 000 はたしてここで何をなすべきか。「人と自然がつながる場に」という想いはあるけれど、それをかたちにしていくには…。 たねやグループの、自然との対話がはじまりました。 導きだした、ひとつの答え。 それは、わたしたちの手で木を植え、育てること。 「土地とつながり、生きていく――」 強い気持ちが、わたしたちを駆り立てたようにも思います。 001 まずは、どんぐりをひろうことからはじめた、わたしたち。 どんぐりって種なの!?何の木になるの?どうやって芽を出すの?色んな形があるんやね!? 大人も知らないことだらけ。これぞまさしく手探りで、カサカサ落ち葉をかき分けて、大人も子供もどんぐりひろいです。それから毎年ひろってあつめ、クヌギ、コナラ、アラカシ…と、今では見分けもつくようになりました。 002 005 芽が出る準備もはじめてのこと。みんなでキャッキャと並べると、一粒一粒が命をもっているように感じます。少しずつ、少しずつ。自然のリズムは、ゆっくりと。ころころ愛おしいどんぐりたちです。 006 007 そして、いよいよ3年目の秋。ラ コリーナ近江八幡にどんぐりの苗を植える日をむかえました。30~40センチほどの背丈になった小さな苗を手に、どことなく緊張しながら、誇らしい気持ちで一本一本、丁寧に植えたのを覚えています。大人と子供をあわせた50名で600本。なかなかのものです。 009 種をひろって、苗に育て、土を掘って、この手で植える。 小さなわたしたちが、大きな自然に寄りそい、数年かけて繰り返してきたこと。 いつしか生まれてきた感覚は、「土に根差す」というものでした。 大地とつながる安心感。自然とともにある温かさ。 ゆっくりだけど、でも、成長するんだ。つながっていくんだ。 当たり前のことが、ストンと心に落ちてきます。 手から足から伝わってきます。 SONY DSC SONY DSC 013 たねやは、かつて種苗をあつかう商いをしていました。 過去から現在へ。こんな未来へと導いてくれたのかもしれません。 015 今のためではなく、未来のために。 10年後、20年後…。大きく育ったどんぐりの木々がみせる景色が、また、さらなる未来へとつづきますように。   たねやの木、大きくなーれ! 016   ※どんぐりプロジェクト1年目 ※どんぐりプロジェクト2年目(1) ※どんぐりプロジェクト2年目(2) ※どんぐりプロジェクト3年目 ※どんぐりプロジェクト4年目 ※どんぐりプロジェクト5年目(1) ※どんぐりプロジェクト5年目(2) ※どんぐりプロジェクト5年目(3)