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ラ コリーナ日誌

地上8.5mの炭付け作業

Text : 桂浩子(たねや近江文庫)

  • #メインショップ〈草屋根〉
  • #ワークショップ
  • #藤森照信先生
藤森照信先生による建築ワークショップ第四弾、メインショップ天井部分への炭付け作業が10月17日(金)に実施され、総勢45名の従業員が参加し作業を楽しみました。 141017_09°06'20%22_EOS7D メインショップの中央部、吹き抜け上部にはすでに漆喰が塗られていますが、藤森先生によるとこのままでは音が反響してしまうとのこと。 そこで炭片をランダムに貼り付け、凹凸をつくることで消音効果が得られるそうです。 貼り付ける炭の大きさや接着剤となるコーキング材のつけ方など、藤森先生からレクチャーを受けます。 141017_08°59'09%22_EOS7D まずは素材の炭砕き。 地元安土で焼かれた炭をネイルハンマーで砕いてゆきます。 大きさや太さ、硬さもまち まちの炭を砕けば、細かな炭の粉であたりは真っ黒に。 DSC_5735 141017_10°44'52%22_EOS7D 砕いた炭片はバケツでメインショップの中へ。 足場の狭い階段を登った最上部の作業スペースは地上8.5メート ル。 足元は丈夫な金網の踏板ですが、すきまから見える地面に思わず足がすくみそうになります。 141017_11°15'38%22_EOS7D 炭片にコーキング材を塗り、天井や壁にひとつひとつ貼ってゆく地道な作業。 砕かれた炭は大小さまざま。 几帳面にランダムに、時には垂直にしたりと、炭付けは貼る人の個性もあらわれます。 141017_09°35'20%22_EOS7D 141017_09°56'34%22_EOS7D 数をこなすうちにコツがつかめてきたのか、コーキング材をヘラで付ける係、炭片を貼る係と作業を分担した ことでスピードアップ。 さらにはコーキングガンで直接天井に。 リズミカルに接着剤を出す手際はまるでパティシエのようでした。 141017_14°56'06%22_EOS7D 141017_14°48'45%22_EOS7D 吹き抜けの天井部分には藤森先生の指示で、炭片の濃度が違う場所もいくつかつくられました。 朝には白かった天井も、 作業が終わるころには足場の照明に照らされて複雑な影を生み出す味わい深いものに。 DSC_5977 2015年1月9日(金)のメインショップオープンまで3カ月を切りました。 天井いっぱいに付けられた炭片の模様はどんな風に見えるのでしょうか。 今から楽しみです。 141017_17°12'39%22_EOS7D   ※メインショップ:炭付けワークショップ