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アリをみつけてみてください!
コンセプト, フェロー | 2014/12/12  13:21
Text : 事業部

ラ コリーナ近江八幡は、自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場。そんな世界観の表現に「アリ」が活躍してくれます。お菓子やパッケージ、サインやディスプレイなど、メインショップのそこかしこにアリの姿が登場するので、ワクワク探してみてくださいね。

それにしても、どうして「アリ」!?と、お思いのみなさま。アリの世界は奥深く、学ぶことがたくさんあることをご存知でしょうか。わたしたちがアリに魅力を感じ、シンボルとするきっかけをくださった京都大学名誉教授・藤崎憲治先生に、お話をおうかがいしました。

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「昆虫は4億8千万年近くも前から地球に生きています。人間は700万年の歴史ですから、まだまだ新参者です。進化の歴史で洗練されてきた昆虫には、学ぶことがたくさんあります」と藤崎先生。

昆虫は100万種類ほど分かっていますが、そのうちの1万1,000種ほどがアリなのだとか。日本では約280種類が分かっているといいますから、とてもポピュラーな存在です。藤崎先生から、「アリは進化的に成功した生き物。昆虫の中でも圧倒的に中心的存在です」という言葉を聞き、「あんなに小さな生き物が?」と驚くと同時にグググと興味が湧いてきました。

ari_06(クロオオアリ)

特にアリのスゴイところは、その“高度な社会性”にあるのだとか。行列になって歩いたり、仲間と餌を運んだり、一緒に巣を作ったり…。群れて生きる彼らには「群知能(ぐんちのう)」という性質が働いているそう。これは、個々がバラバラに行動しても全体としての調和がとれるシステム。「“トップダウン”の命令があるわけではなく、アリの世界は“ボトムアップ”です」と教えていただき、人間社会のあり方にも話がおよびました。個性的に動きながら集団としての力を発揮するアリ。彼らから学ぶことがありそうです。

ari_05(クロヤマアリ)

甘いものが大好きなアリは、シャクヤクの花の蕾にもよく集まります。これは蕾が蜜を出しわざわざアリを呼んでいるのだとか。アリがいれば毛虫など他の昆虫が寄ってこないため、ガードマンとして雇っているのだそうです。これは植物とアリの「相利共生(そうりきょうせい)」。守ったり、敵になったり、局面によって多様に関係性を変化させながら、彼らは営みをつづけます。「微妙なバランスの上に成り立っているんですよ、自然界は。」互いに関係しあいながら生きていく“共生”の世界で、アリはわたしたちの大先輩です。

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「アリは色んな動物・植物と多様な関係をもっています。自然界でキーとなる、とても重要な役割を担っているんですよ」と教えてくださる藤崎先生。ラ コリーナ近江八幡のシンボルとして「アリ」を選んだことはとても有意義だともおっしゃってくださいました。

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いろんなことを教えてくれる「アリ」。こどもが一番はじめに興味をもつ生き物も「アリ」。地面が近いこどもたちにとってアリは身近な存在なのでしょう。「昆虫との触れあいは、いのちの大切さを学ぶことにもなります」ともおっしゃって。「おさないころに慣れ親しんだものは、おとなになっても親しみを覚えるものです。」

ラ コリーナ近江八幡が、こどもたちがたくさんの生き物と親しむ場になればいいなと思います。

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藤崎先生、“自然との共生”を考えるうえでも、アリから学ぶことはたくさんありそうですね。

「人間中心主義になるとよくないですね。違う世界、違う原理、違うルールを知ること。違う生き方を知るのは、よいことです。“人間”の枠から離れてみると見える世界も違ってきます。」

ラ コリーナ近江八幡で、アリをみつけてみてください。
多様な“いのち”に触れてみてください。

甘いものが大好きな「アリ」と、わたしたち。きっときっと気があいそうです。


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