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手漉き和紙の現場を訪ねて
フェロー, メインショップ〈草屋根〉 | 2015/01/29  14:45
Text : 事業部

たねやの店舗では壁面を彩る大きな手漉き和紙に目がとまる方も多いのではないでしょうか。それは、たねやのために制作されたもの。ちょうど1年前の1月、わたしたちはこの“世界に一つの和紙”をつくる制作現場に立ち会わせていただきました。

場所は、福井県越前市の山里深くにある「岩野平三郎製紙所」。ここは県の無形文化財にも指定されている手漉き和紙工房。日本画に用いる和紙などを制作し、紙のサイズも最大規模。由緒ある、とても特別な工房です。

凍てつく寒さの中、長靴にはき替えたわたしたちは、和紙の原料を見せていただきました。“楮(こうぞ)”、“三椏(みつまた)”、“雁皮(がんぴ)”など、天然の樹木が原料です。

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それらを釜で煮込み、やわらかくして色を抜く。案内してもらった部屋では、冷たい井戸水に手をひたしながら、細かな塵や砂粒をとる作業が黙々と続けられていました。

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工房に一歩足を踏み入れると10名ほどの職人さんとともに、ひときわ凛とした女性が作品に取り組んでおられました。和紙デザイナーの堀木エリ子先生です。

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「近江を表現してほしい」たねやのオーダーに応えるように、繊細な糸を操る堀木先生。葭原の風景が生み出されていきます。

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染料を流しこむ緊張の時。堀木先生の「せーの」の掛け声が合図です。

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全身全霊の制作。神聖な儀式が執り行われているかのような清浄な空気…。ひとときも目が離せません。

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そして現れた、鮮やかな緑!

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細やかに動きながら丁寧な作業をつづける職人さんたちは、まるでひとつの生き物のよう。和紙の層の間の数百個の気泡を一粒一粒吸い上げる作業も10人がかりで行われます。

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縦7尺(約2.1メートル)、横9尺(約2.7メートル)もの大きな漉き舟を操り、漉きこむこと計5層。たくさんの水が使われます。

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重なり合うたびに強くやさしくなっていく和紙。

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店舗の一部となる作品が“まさに生み出されている瞬間”に立ち会わせていただいたわたしたち。体感したことのない張りつめた空気、たくさんの人々の手により生み出される制作現場を目の当たりにし、ただただ圧倒されるばかりでした。

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自然の樹木が、和紙へと姿を変えるダイナミズム。
伝統の製法を守り、新たな表現へと挑む、本気のものづくり。

“自然に学ぶ”ラ コリーナにふさわしい、自然との対話がそこにはありました。

 

やわらかな紙から透ける“日本の美”を、ラ コリーナでお確かめください。

 

※メインショップ:和紙制作

(撮影:関宙明/ミスター・ユニバース)


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