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ラ コリーナ日誌
【NELIS 1日目】“探求の旅”へ出発
Text : 國領美歩(広報部)
- #NELIS
クラブハリエ日牟禮ヴィレッジのサロンに移動し、冨士谷英正近江八幡市長にも「ようこそ近江八幡へ。開催市を代表して心から歓迎します。ぜひこの機会に近江八幡の自然、文化、歴史、味覚を堪能して、良き思い出をお持ち帰りください」と激励の言葉をいただきました。 Our three days together are a “journey of exploration”. いよいよ最初のセッション。NELISという“探究の旅”へと出発です。 共同代表のピーターさんからNELIS設立の経緯や3日間の予定の説明を受け、参加者は大切にしてる2つのキーワードを色紙に書き発表しました。 自己紹介や今取り組んでいること、「サステナビリティ(持続可能性)」の実現に向け重要だと思うことなど、それぞれのスタイルで話していました。 アフリカのガーナでMY DREAM.orgというNGOを立ち上げ、幼稚園をつくるボランティア活動を行ってきた原ゆかりさんは「NO RUSH」というキーワードを書き、「環境保全についても、いかに子供たちに伝えてくかが大切だと思います」。 貧困解消を目指すシンクタンクで働くスリランカのキャサリン・フェルナンドさんのキーワードは「value」「innovation」。「NELISを通して他の人の様々な考え方を知りたいです」と期待を込めました。
働く女性・働きたい女性を支援する会社MANABICIAを経営する池原真佐子さんは色紙に「行動する」「感謝する」と書きました。「1人では何も変えられないけれど、だれかの助けがあればできます。小さなことを積み重ねて大きなものにしてく、同時に周りの人に感謝していくことが大切」と言います。
歓迎ムードのラ コリーナ近江八幡にも立ち寄りました。
場所を琵琶湖の湖上に移し、船の上でも議論は続きます。 NELISは始まったばかり。どんな取り組みにしてゆくか、どんなネットワークにしてゆくかも参加者自身が問い、対話しながら決めて行きます。 議論は、NELISという組織の在り方や存在意義におよびました。
インパクト・ハブ東京代表の槌谷詩野さんは「私も組織のリーダーを務めるので、人が集まることの良いところも悪いところも経験してきました。組織はある一定の段階に達すると硬直したり機能しなくなることがあります。コミュニティをつくるには、そういう部分の注意も必要」と発言。
他にも「組織を閉鎖的にしないで、外の人に分かってもらう努力を。私たちがどんなことをしていても、外部に発信していかないと社会にインパクトを与えることはできないのではないか」などの意見もあがりました。
世界をフィールドに様々な分野で活躍するメンバーだからこそ、組織の失敗事例を多く知っています。
閉じた組織にはしない。組織を続けることを目的とした組織にはしない。 常にみんなで話し合って決めてゆこうという共通の認識が得られました。
琵琶湖畔のカフェ「シャーレ水ヶ浜」では、5つのグループに分かれて話し合いを続けました。 すべての議論は世界の共通語である英語で。 意見が途切れることのない活発なやり取りは、そばで見てるだけでもスリル満点です。
堂々としていながら寛容に、自分の意見を述べておられる皆さんを見ていると、自然と尊敬の思いが溢れてきました。
次世代リーダーたちの活き活きとした表情を見ていると、この場所から新たな希望が生まれることを確信するような気持ちになりました。
「オンライン上でみんなが集まれるプラットフォームを作ろう」 「エコヴィレッジのような生きた体験ができる実際の場所があってはどうか」 「しっかりとした深い対話、互いにバックグラウンドまで共有しあうネットワークにしたい」 「サステナブルにも組織、経済、環境などいろいろな視点があるなかで、共通のゴールを持つべきか」 など、たくさんの意見が生まれました。
その中でも印象的な発言がありました。 「NELISという今日の出会いがなければ、会っていないであろう人たちがこの場で出会ったということ。様々なバックグラウンドを持つ私たちが集まるNELISという場所があること自体に価値があるのではないか」という、今を評価する純粋な思いでした。
夕日が琵琶湖に沈む時間まで、議論は続きました。明日は、舞台を永源寺に移し、古くから受け継がれる日本の文化、近江の文化に触れていただきます。 NELISはどんな方向に向かってゆくのでしょうか。ご期待ください。