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藤森先生の模型づくり(1)
フェロー, 本社〈銅屋根〉 | 2017/02/15  16:19
Text : 田中朝子、國領美歩(広報室)

ラ コリーナ近江八幡のメインショップ〈草屋根〉や本社〈銅屋根〉を設計してくださった建築史家で建築家の藤森照信先生の大きな展覧会が3月11日から茨城県の水戸芸術館で始まります。詳細はこちら!

それに先駆けて、先月、時おり雪が散らつく寒さの厳しい近江八幡で、展示作品の一つでもあるたねやグループ本社〈銅屋根〉の模型作りが行われました。

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藤森先生によると、つくるのは何と「銅屋根の埴輪(はにわ)」!?

埴輪は、日本の古墳時代につくられた素焼きの焼き物。人や馬などの動物の形のものが思い浮かびますが、住居が型どられた「家形埴輪」というものもあるそう。今回、建物の模型を焼き物でつくろうというのは、建築史家として長年にわたって様々な見聞を深めてこられた藤森先生ならではの斬新なアイデアです。(参考:「探検!東京国立博物館」、藤森照信・山口晃 著)

いつもユニークな発想で私たちを驚かせてくださる藤森先生ですが、今回はどんな作品が出来上がるのでしょうか!

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スケッチでイメージを形にされる先生。今回は粘土で私たちの本社屋のミニチュア…のようなものも机に登場しました。このくらいの大きさだと可愛らしいですが、実際は!?

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まずは発泡スチロールで土台をつくります。実験の結果、土が重みで土台からはがれ落ちないように麻布をかぶせ綱で引っかかりを付けることにしました。

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使うのは、私たち従業員がワークショップとして壁土ぬりに参加したメインショップの壁と同じ地元滋賀県・蒲生産の土です。粘り気がありとても上質な土なんだとか。

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それをしっかりと練り、平面状に敷き詰めたものを土台にはりつけるようにして抑えます。

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藤森先生が窓の部分をくり抜くと、見えてきました!私たちの本社です!

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特徴的な展望部分は丸みを強調し、栗の木の柱もしっかり表現されています。屋根はユニークな破風(はふ)の部分がいかにも埴輪らしく、最後は先生の指で味のあるデコボコの跡をつけ成形作業は完了しました。

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数日間乾燥させ、いよいよ焼きの作業です!

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建築史としての埴輪や焼き物にも大変造詣の深い藤森先生ですが、本格的な焼き物をするのは初めてなんだとか。どんどんまきをくべ立ち上る炎!実験的要素満載の焼成となりました。

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焼く前は黄土色だった土も、火を入れると赤みがかったレンガのような色に。焼き時間や空気に触れる状態によってむらはありますが、少しずつ焼き物特有のあたたかみある表情に変化していく様子が不思議でした。

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割れてしまったところもありましたが、「発掘したみたいだね!」と藤森先生。わっはっは!といういつもの素敵な笑顔です。

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真剣ななかにもユーモアに溢れ、自分たちの手で作品をつくり出す、というワクワクに包まれた現場。それは藤森先生が私たちの店舗や社屋をつくってくださっていた時から共通するものです。
つくる側の方々が楽しんで仕事してくださったからこそ、その建物を使う私たちも、そしてラ コリーナに来てくださるみなさまも楽しい。この模型を見ていただければ、きっと感じていただけるはずです。

幅は約1メートル、高さは約1.5メートル。迫力満点の作品をどうぞお楽しみに!


【藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察】
会  場:水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
開 催 日:2017年3月11日(土)~ 2017年5月14日(日)
休 館 日:月曜日 ※ただし3月20日(月・祝)開館、翌3月21日(火)休館
開館時間:9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
主  催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
特別協賛:たねや
ホームページ:http://www11.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=458


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