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藤森先生の模型づくり(2)
フェロー, メインショップ〈草屋根〉 | 2017/04/10  10:02
Text : 國領美歩(広報室)

現在、茨城県の水戸芸術館で好評開催中の「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」。ラ コリーナ近江八幡を設計してくださった建築家・藤森照信先生のこれまでの代表作が一堂に会しています。

ttt3.水戸芸術館パンフ-2

先生の故郷である長野県茅野市につくられたデビュー作「神長官守矢史料館」をはじめ、昨年、岐阜県多治見市にオープンした「モザイクタイルミュージアム」、独創的な茶室など、写真やスケッチに収められているその個性豊かな作品の数々は、ぜひ実物を見に行ってみたい!と思うものばかり。
ラ コリーナのいたるところに、先生の今までのお仕事を感じる部分があるという発見もあり、ラ コリーナのルーツが集約されているかのようです。

会場には藤森先生ご自身がつくってくださったラ コリーナ近江八幡の模型が2つ展示されているのですが、前回「藤森先生の模型づくり(1)」に続いて、その制作風景をお届けします!


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2016年5月、岐阜県揖斐川(いびかわ)町の末永製作所を訪れました。ここには、1年前に先生ご自身が山に入って選んできた栗の木が保管されています。※その時の日誌はこちら。
大きな機械でスライスされてゆく栗の木。ラ コリーナでは柱だけでなく、机やベンチといったあらゆるところに栗材が使われています。

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材質や木目を確認しながら、ある木を使うことに決めました。

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後日、末永製作所からラ コリーナに運ばれてきた栗の木。先生は早速スケッチを始めました。よく見ると、見慣れた芝屋根の、あの建物のようにも!

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そうです!藤森先生がつくるのはメインショップ〈草屋根〉の模型。木に直接下書きをし、おおまかな部分を大工さんに切ってもらうと、ご自身もチェーンソーを手に次々と形を削り出してゆきます。

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表情は真剣そのもの。チェーンソーまでワイルドに使いこなす先生、さすがです!

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〈草屋根〉のなかでも特に印象的なピロティは、柱の一本一本をのみで削り出してゆきます。

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柱ができてくると、見えてきました〈草屋根〉に!栗の木でできた小さな〈草屋根〉が姿を現しました。

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横から見ると、木目から、この模型が一本の栗の木から切り出されていることが分かります。

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世界に二つと無い、なんとも豪快な先生らしい模型が完成しました。

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藤森先生はご自身の建築のなかに、栗の木を多く取り入れてこられました。ラ コリーナ近江八幡の建物も、みなさまの目に触れる部分の多くが栗の木です。
栗の木のその柔らかい表情とあたたかみのある色合いは、訪れたみなさまを自然と穏やかな気持ちにさせてくれる不思議なパワーを持っています。

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先生は栗材だけでなく、栗の実を食べるのもお好きなんだとか!
たねやの秋の銘菓「栗月下」も毎年楽しみに召し上がってくださっています。

展覧会は5月14日まで。栗の木でできた〈草屋根〉の模型を、ぜひ水戸芸術館でご覧ください!


【藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察】
会  場:水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
開 催 日:2017年3月11日(土)~ 2017年5月14日(日)
休 館 日:月曜日 ※ただし3月20日(月・祝)開館、翌3月21日(火)休館
開館時間:9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
主  催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
特別協賛:たねや
ホームページ:http://www11.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=458


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