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留学フェローシップ「滋賀キャンプ2018 in 近江八幡」
本社〈銅屋根〉, 地域 | 2018/10/01  10:32
Text : 森雅貴(NPO法人グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ)

みなさん、はじめまして!NPO法人グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップの森と申します。
今回は私たちがこの夏に開催した滋賀キャンプ、そしてその最終日にラコリーナ近江八幡をお借りして実施した市民会議について紹介させていただきます。

私たち留学フェローシップは「主体的に生きる力」を育む学びを提供しているNPOです。私たちが取り組んでいる活動は大きく分けて3つあります。1つ目は、全国の中高生に海外大学進学という選択肢を伝える「留学キャラバン」。進路選択の大前提として、主体的に進路を選択することの大切さに重きを置いています。

2つ目は、海外大学進学を目指す高校生支援する「留学サマーキャンプ」。エッセイを通して、自分自身と徹底的に向き合い、海外大の学生と一緒に自己分析と自己表現を繰り返し鍛える5日間を提供します。

そして、3つ目が「地域キャンプ」です。今回開催した滋賀キャンプはこの事業の一部です。主語を自分にして学ぶための準備段階として、地域が抱える課題に対して取り組んでいる人々の先導的な実践の場を起点に、生き方から学び方を考える場を参加者に提供します。生まれ育った地域の自然や産業、まちの人々との関わりから、興味関心を広げ、深めることで、主体的な学びの一歩目を作り出します。

今年は滋賀県近江八幡市を舞台に「滋賀キャンプ2018 in 近江八幡」として、8月17日から20日までの3泊4日のキャンプを、中高生12名、大学生10名、そして15名以上の地域の方々の協力のもとで開催しました。

この滋賀キャンプは、私個人の想いから始まったプロジェクトです。私は、中学生の時から滋賀が嫌いでした。周りには田んぼと山と琵琶湖しかなく、参加したいと思うイベントやセミナーなどは全て大阪や東京の都市部に集まっている。高校生の時には滋賀で生まれたことに劣等感を抱くようになっていました。「なんで滋賀県に生まれてしまったんだろう」、そう思ったのは一度や二度ではありませんでした。
しかし、イギリスの大学に進学し生まれ育った滋賀から数年間離れてみると、幼少期から身の回りにあった環境が当たり前ではなかったことに気づきました。豊かな田畑、季節とともに変化する山々、そして母なる琵琶湖。滋賀県を外から客観的に見ることで、滋賀が持つ価値に気づき、私の考えや生き方の根本がそこにあることを再認識しました。

滋賀「でも」ではなく、滋賀「だからこそ」得られる学びや気づきを大切にし、よりよく生きる力を身につけること。滋賀キャンプを通して、滋賀で生まれ育ったことを恥ずかしく思うのではなくむしろ誇りに思い、生まれ育った滋賀県の課題を解決し未来を一緒に創造できる人が育って欲しいと考え、昨年の冬から滋賀キャンプをスタートさせました。そして、その滋賀キャンプの一部を、ラコリーナをお借りして実施することになったのはある縁がきっかけでした。卒業後の進路に悩んでいた時に、滋賀県で働くことも考え、近江八幡でまちづくりに取り組んでいる株式会社まっせにインターンとしてお世話になりました。まっせでのインターンを通し、豊かな自然、歴史ある文化的建造物、近江商人やヴォーリズさんの哲学などに魅了され、少しづつ「この素敵な近江八幡で地域キャンプを開催し、滋賀県の未来を創る人を育てたい!」と考えはじめました。

まっせでのインターンを通したくさんの地域の方々に出会いましたが、その1つ1つの出会いが滋賀キャンプに繋がっています。その1つがたねやグループ社会部の小玉さんとの出会いでした。小玉さんにお会いし、近江八幡で滋賀キャンプをやりたいということを相談した時に、その想いに共感してくださり、ラコリーナを会場として提供してくださることになりました。まっせとの出会い、そして小玉さんをはじめとするたねや社会部の皆さんとの出会いが、今回の取り組みに繋がっています。

滋賀キャンプ2018 in 近江八幡のテーマは、「やってみたいを見つけよう。やってみたいをやってみよう。」
中高生が、近江八幡を中心とした滋賀県でしか体験できない地域学習を通して自分が興味のある・取り組みたいテーマを見つけ、マイプロジェクトとして取り組むプロジェクトの企画までを行いました。

滋賀キャンプ全体を通して、参加者は3日間で5つの地域学習に参加します。まちづくり、漁業、農業、水郷めぐり、ブランディング、障害者福祉、古民家再生など様々なテーマを提供しました。現場での体験学習はもちろん、想いを持ち取り組んでいる地域アクターとの対話を通して、滋賀県・近江八幡がもつ資源・価値・魅力をそれぞれが見出し、吸収していました。以下は、地域学習に参加した中高生の感想の抜粋です。

「お祭りは姿を変えて世代を超えて、千年、四百年近く受け継がれているという事実を知り、伝統産業が廃れていく中でもしっかり受け継がなければならないと思っている人々の熱い想いが伝わった。八幡堀の説明を聞いた後にもう一度見ると、『再生運動』を行なった地域の人々の団結力を感じた。」

「水郷めぐりの地域学習に参加しました。川の周りにも長い歴史があり、その文化や伝統を近江八幡の市民全員で大切にしていることを感じました。」

「いつも当たり前に通り過ぎて過ごしていることに疑問を持ってみて、なぜこれはあるのか?やなぜこうなのか?という質問をして答えを知った時、すごく驚いた。貴重なことを知れて良かったです。」

キャンプ最終日には、ラコリーナのフロアをお借りして「市民会議」を行いました。市民会議は参加者(中高生)と大学生 、学校の先生 、地域の方々など、世代と領域を超えた対話を生み出す場です。「共感と応援」をテーマに 、中高生がキャンプを通して作り上げたマイプロジェクトの発表と洗練を中心に行いました 。

地域の方々に登壇していただくパネルディスカッションでは、 地域で実際に活躍している人がこれからの滋賀県の鍵となるテーマに対してどのように考えているか、考えに基づいてどのような活動をしているかを深く話していただきました。「外との繋がり」というテーマでは、たねやグループの堀さんにも登壇いただき、たねやが地域資源を活用しどのように外と繋がりを構築しているかについてお話しいただきました。参加者も地域学習で得た実践的な学びを踏まえて、新しい視点や考え方を吸収しようと一生懸命メモをとっていました。

市民会議のメインであるマイプロプレゼンでは、中高生が自分の考えたマイプロジェクトを地域の方々の前で発表しました。地域の人から「地域で実施するなら」という視点から多くのフィードバックをいただき、マイプロがより洗練されました。

フィードバックの後は、たねやさんに用意していただいた美味しいパンを頂きながら、地域の方々と一緒にプロジェクトの内容を詰めたり、地域の方々からプロジェクトに対するアドバイスをいただきました。
「まずはこういうところから始めてみたらいいんじゃないかな」「◯◯さんを紹介するから是非会いに行ってみてください」「それだったら是非とも一緒にやりましょう!」と丁寧に応援とフィードバックをしてくださる地域の方々のおかげで、中高生もより一層自分のプロジェクトに込める想いとやる気が高まり、12月まで3ヶ月間あるプロジェクト実施期間が待ちきれないといったような、わくわく・キラキラとした表情が多く見られました。

ラコリーナをお借りし実施した市民会議を通して、中高生は自分自身と対話し、新たな一歩を踏み出し始めました。一人の一歩は小さいかもしれませんが、全員が一歩、二歩と前に進むことで、滋賀県の未来が少しづつ生まれていると感じ、次の未来への希望を実感できた市民会議でした。

最後になりましたが、パネルディスカッションに登壇し最後まで参加してくださったたねやグループ管理本部本部長の堀様、今年も快く会場提供を応援してくださった社会部の小玉様、準備期間と当日に準備に奔走してくださった社会部の高橋様、今回ラコリーナをお貸しくださったたねやグループの皆さまにはご高配に厚く御礼申し上げます。
12月16日に中高生が成果発表を行うDemo Dayは、再びたねやさんにラコリーナをお借りして実施します。
中高生が3ヶ月奮闘してきたマイプロジェクトの成果を発表します。一般の方々のご参加も受け付けておりますので、興味のある方は是非ご連絡ください!

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