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ラ コリーナ日誌

ラ コリーナの脱穀

Text : 川尻 七魅(キャンディーファーム)

  • #サステナビリティ
  • #キャンディーファーム(農藝)
  • #お米づくり

前回の「ラ コリーナの稲刈り」に続き、今回はラ コリーナの脱穀です。


稲刈りの後、雨も続き予定より遅れましたが、9月23日(秋分の日)祝日ということもあり、多くのお客様がラ コリーナに来てくださっている中、お客様に見ていただく形で脱穀をしました。 昔ながらの足踏み脱穀機をはじめて使い、「なにこれ楽しい!!」というのが素直な感想です。 足踏みで脱穀機を回転させながら、回転部分に稲の穂を当ててお米を飛ばし下に落とすといった仕組みで、お米が素早く取れていくのがすごくて、ずっと見てられる気がしました。

足踏みをし続けなければいけないのですが、ある程度はじめに力をいれて踏めば後はそれ程力がいらないので、激しい音と見た目に反して疲れはなく、とても楽しくできました。 おそらく昔の人はもっともっとたくさんの量のお米を、この足踏み脱穀機で脱穀していたのだろうと思います。お米を精米するまでにどれほどの時間がかかるのかを想像すると、昔の人の偉大さをひしひしと感じました。

稲の束が太すぎると脱穀しにくいことに気づき、稲を束ねる時に太くしすぎないことや、田植えで一気にたくさん植えすぎないことなどを考えていると、すべて繋がってるんだなと感じました。どの工程も、田植えまで遡って考えることができるので楽しいです。

下にお米がある程度溜まったらふるいにかけて、お米とそれ以外の細かい藁などに分けます。

そこで集まったお米を、唐箕(とうみ)にかけます。 唐箕とは、手でハンドルを回しながら風を送り、未熟で軽いお米を飛ばし、さらに中身のあるお米を重さ別に分けることができるものです。 軽いものは遠くに飛ぶので奥の出口から出てきて、重たいものは手前の出口から出てきます。 私自身はじめて見るもので、仕組みや使い方を知り、足踏み脱穀機や唐箕を考えた人はすごいなと感心しました。 お昼に近づくにつれだんだんとお客様が増え、気づけば周りにたくさんのお客様が集まっていました。 怖がりながら楽しむお子様や初めての体験で驚く方、昔を懐かしむご年配の方までたくさんのお客様にも脱穀にご参加いただき、とても楽しかったです! 脱穀後のもみすりや精米も実際にしてみて、ものすごく時間と手間がかかることを知り、それを炊いたお米を食べた時は普段食べるお米と比べものにならないくらいのおいしさでした。 当たり前にあり、いつも何気なく食べているお米がすごくおいしく感じて食べられる幸せは、田植えから経験させてもらえた私の特権だと思いました。


お菓子屋でありながら、ラ コリーナの真ん中には店舗ではなく、大きな田んぼがある意味。今回田植えから脱穀までを経験し、これからもラ コリーナが自然と共に在り、自然に学び続けることの大切さを改めて体感しました。

普段ラ コリーナで働いていると、自然が見せてくれる感動がたくさんあります。今回たくさんのお客様と一緒に脱穀をしたり、スタッフみんなで協力して田植えをする中で、一緒に働くスタッフを含めたくさんの方々に自然に学ぶことの楽しさや大切さをもっと伝えていきたいと強く感じました。キャンディーファームや、そこで働く自分が、そのきっかけになりたいとより思いました。

これからも私自身大好きなラ コリーナの良さを「より多くの人に!」を目指して、楽しんで学びながら日々ラ コリーナで仕事をしていきたいと思います!


「はじめての田植え体験!」
「ラ コリーナの稲刈り」