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ラ コリーナ日誌

鵜飼さんの「動物園」

Text : 桂浩子(たねや文庫)

  • #サステナビリティ
  • #本社〈銅屋根〉
  • #コンセプト

 10月7日、フードガレージ ギフトショップにアーティストの作品が展示されました。 恐竜や動物、昆虫に見たことのあるキャラクターなど、ドラム缶一面に生き物が描かれた作品のタイトルは「動物園」。滋賀県在住のアーティスト鵜飼結一朗(うかい ゆういちろう)さんの手によるものです。 この作品はたねやグループと〈やまなみ工房〉とのご縁からうまれました。


滋賀県甲賀市にある〈やまなみ工房〉では、利用者が創作活動や地域の清掃活動、カフェの運営などさまざまな取り組みを行っています。施設長の山下さんやスタッフが何より大切にされているのは、障がいを個性と捉え、一人ひとりが自分らしさを活き活き表現できることと、彼らが安心して過ごせる場所づくり。 「〈やまなみ工房〉には私たちが学ぶべきこと、社会の在り方における大きなヒント、答えがある」昨年秋に訪れた、たねやグループCEOの山本はそう語ります。 2018年5月から1年間〈やまなみ工房〉の取材で得たことを、たねやグループでは「La Collina vol.14 特集:いのちといのち」として今年9月に発行しました。 今回、ラ コリーナに作品を展示した鵜飼さんも〈やまなみ工房〉に通う一人。地域のトイレ清掃を日々行いながら創作活動を続け、敷地内の作業棟やベンチにも彼の手でたくさんの生き物が描かれています。 ドラム缶を使った作品のきっかけは山本の「ドラム缶に絵を描いてほしい」という一言。アーティストの作品としてラ コリーナに飾り、多くの人に見て欲しい――。そんな願いが〈やまなみ工房〉と鵜飼さんへ届き、制作がはじまりました。 冊子の取材を通して鵜飼さんが創作と同じぐらい日々の清掃活動が好きなことも知っていましたから、彼が自分のペースで楽しく描けるよう、期限は設けませんでした。 〈やまなみ工房〉から写真が届くようになったのは7月中旬。届けたドラム缶の前でにっこり笑う鵜飼さんや、日に日に生き物が増えていく様子など、見ているこちらがワクワクするような写真ばかり。 それから2カ月半後の10月7日、 ラ コリーナの本社にはたくさんの生き物が描かれた3本のドラム缶。 早速フードガレージ ギフトショップへ運ばれた作品は、人が触れて変化する色合いも作品の味わいと、塗り重ねたペンキの手触りそのままに展示することになりました。 たねやグループと〈やまなみ工房〉とのご縁からうまれた、アーティスト鵜飼さんの作品「動物園」。琵琶湖に生息する昆虫や水鳥も描かれているそうです。ぜひお近くでご覧ください。