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ラ コリーナ日誌

静けさをまとう ヤブミョウガ

Text : 藤澤茉由(キャンディーファーム)

  • #ラコリーナ
  • #キャンディーファーム(農藝)

8月から9月にかけて1ヶ月間ほど、次々と小さな白い花を咲かせるヤブミョウガ。
関東より南の里山にひっそりと生える山野草です。
8月下旬より店舗に置いている山野草の鉢でご覧いただけます。

ミョウガと雰囲気は似ていますが、よく見てみると葉の付き方や質感などがちょっと違います。
ミョウガに似ていることと、林縁や藪に生えることから「ヤブミョウガ」と命名されました。

キャンディーファームで育てているものは展示用のため10~20cmとコンパクトに留まっていますが、地に生えているものは1m以上の高さまでぐんと伸び、葉も大きく育ちます。

八日市の杜では種から大きく育ったヤブミョウガをご覧いただくことができます。

写真のように花が終わりきらないうちに、藍色の丸い実ができます。
丸い実をほぐしてみると中から黒くて小さい、角ばった種がたくさん出てきました。
キャンディーファームではヤブミョウガからこの種をとって、次の年の展示で使えるよう、また一から丁寧に育てます。
種を取って自分たちで育てる、これを毎年繰り返しています。

細い茎がまっすぐすーっと伸びる姿に山野の静けさを感じます。
ぜひ店舗で実物をご覧になってみてください。