小豆の旅(下)【北海道・十勝】
小豆 | 2014年11月19日  09:51
Text : 田中一弥(原材料管理室)

9月のお彼岸の頃、電話で「そろそろ小豆があがるよ」と知らせがあり、 十勝に飛びました。
この頃の十勝の最低気温は10℃前後。
朝晩はもうかなり冷え込みます。

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でもこの朝晩の冷え込み、寒暖の差が、美味しい小豆を生む秘訣です。
莢(さや)にはたくさんの小豆が詰まっています。

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ここの生産者のみなさんは、小豆の収穫のことを「あがり」と呼びます。
双六のあがりと同じですね。
広大な農地を休みなく、ずっと世話してきたわけですから、 ようやく一息つけるといった心情でしょうか。
静かにあがりを待つ小豆たち。

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こだわりぬいた小豆づくりをされているビーンズ倶楽部会長の西野さん。
ビーンズ倶楽部とは、ここ十勝の地で、有機的な豆栽培に取り組み、 農薬、化学肥料を、北海道の慣行施肥基準の5割以下に落とし、特別栽培で作付けをされている生産者団体です。
食べる人に優しい豆をつくりたいという、強い信念をもった方たちです。

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こちらはビーンズ倶楽部の山﨑さん。

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ビーンズ倶楽部の山田さん。
「たねや小豆農場」の看板があがっているのは山田さんの畑です。

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あがりをまつ小豆たち 其の二。

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このイケメンは高道さん。 今回は高道さんの畑のあがり(収穫)にご一緒させていただきました。

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今年は、小豆の成長する夏までの気温が暖かかったこと、
台風の影響がほとんどなかったことから、とてもよい品質の小豆になったそうです。
新しい豆であんこを炊くのが楽しみです。

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小豆の収穫方法はまず、ビーンカッターという機械で小豆を茎の根元から地面から切り取り、
次にビーンスレッシャーという機械ですくい上げて脱穀します。

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それにしても広い畑です。
高道さんの畑は小豆だけで2ヘクタールもあります。
大きい野球のグランド2つ分くらいはありそうです。

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小豆の莢がぎっしりついています。

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ビーンスレッシャーに乗せてもらい、高道さんの奥さんのとなりでお手伝い。
あまり役に立ってません。

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タイヤの大きさを見ていただければわかりますが、
これだけの大型機械が必要なのも北海道ならではの光景です。

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脱穀した小豆を積み込みます。

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くすみのない、きれいな色の白小豆です。
くせのない素直な味が特徴で、どらやきの白つぶ餡に使用しています。

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高道さんのお父さんとたねや愛知川工場の藤澤工場長。
息子さんの仕事ぶりをやさしく見守りながら小豆談義。

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収穫後、選別工場に集められた小豆。
これはたねやの代表銘菓「ふくみ天平」に使用する「エリモ」という品種です。
たねやにとって、とても大切な小豆です。

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この選別工場では最新鋭の機械で、不純物、色の悪いものを取り除き、 大きさ別に選別、みがきを行います。
最後は人間の目で小豆をチェックします。

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左がたねや用に選別していただいている小豆。
栽培から選別まで特別仕様です。 お菓子の材料は全て自然から生まれるもの。
同じ品種や産地でも、年ごとに少しずつ違います。
毎年12月頃、その年に収穫した全ての品種の小豆をたねやの工場で味見し、お菓子の配合を決めていきます。
お菓子づくりは自然と向き合うこと、と言っても過言ではないと僕は思います。

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十勝滞在最後の夜、生産者の皆さんがバーベキューでもてなしてくれました。
感激です。

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おししい料理とお酒、そして最高の小豆をありがとうございます!

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今年も最高の小豆が収穫できました。

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