暮らしとお菓子

10月

4日

十五夜 -じゅうごや-

陰暦八月十五日は中秋の名月。この日、農村では作物を月に供えみのりを感謝する風習が古くからありました。
秋一番のお供え物として採れたばかりの里芋を供えたことから、十五夜の別名は芋名月。お月見が終われば、お供え物の里芋は「きぬかつぎ」でいただきます。
里芋を皮ごとゆで、食べる前に皮をむくこの料理。つるりと皮をむいた里芋が白くまるい月のようにも見えることから、円満や豊作への願いも込められていました。
十五夜の歳時菓は、お月見に縁のある「きぬかつぎ」に見立てたもの。こし餡をつつんだ団子を里芋のかたちに仕上げ、かわいらしい孫芋を添えました。

きぬかつぎ

販売期間:10月4日
販売終了いたしました。

11月

1日

十三夜 -じゅうさんや-

十五夜より一月遅れの十三夜。
満月からわずかに欠けた月は後の月と呼ばれ、中秋の名月とともに愛でられてきました。
江戸時代には十五夜と十三夜、どちらかだけにお月見をすることを「片月見」として嫌い、二月続けてお月見をしたともいわれます。
月の風情を愉しむお月見も、農村では収穫への感謝と豊作を願う大切な風習。
十五夜の「芋名月」や十三夜の「栗名月」といった別名は、それらの作物を収穫し、月へのお供え物とした名残でもあるのです。
十三夜の歳時菓は「栗名月」の呼び名にちなみ、黄味餡を時雨生地で包み、蜜漬けの栗を乗せ蒸し上げました。

栗名月 くりめいげつ

販売期間:11月1日
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20日

玄猪 -げんちょ-

冬の気配がちかづく十一月の古い呼び名は亥月。
「亥の月亥の日亥の刻に餅を食べると万病を防ぐ」との言い伝えから、この日にお餅を食べ無病息災を願う風習がありました。
平安時代の宮中ではじまったこの行事では、臣下たちに「玄猪餅(げんちょもち)」が下賜されたほか、民間では秋の収穫を祝い「亥の子餅」を作ったといいます。もともとは七種の新穀をつかったとも、三色の餅に仕上げたともされる亥の日のお餅。それがいつの頃から亥の子の文字どおり色や形で猪に見立て、子孫繁栄への願いもこめられるようになりました。
また昔から亥の月亥の日には炉や火鉢を出す習慣もあり、茶の湯では現在もこの日に「炉開き」がおこなわれ茶菓子には亥の子餅がもちいられます。
朝夕の冷え込みが厳しい折、亥の子の名前で親しまれてきた歳時菓子。栗入りのつぶ餡を求肥で包み、桂皮末の香りもほのかに晩秋をいろどります。

亥の子餅 いのこもち

販売期間:11月20日
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