Loading...
  1. トップ
  2. 田んぼから学ぶ -苗編-

ラ コリーナ日誌

田んぼから学ぶ -苗編-

Text : 鬼海航太(キャンディーファーム)

  • #ラコリーナ
  • #わたしたちの取り組み
  • #お米づくり

皆さんは、ラ コリーナ近江八幡の真ん中に田んぼがあるのをご存知でしょうか?

ラ コリーナ近江八幡では2015年のオープン時からテーマ「自然に学ぶ」のもと、農薬を使わず直接土や水に触れることができる手植えにこだわって毎年田植えをしています。

今年の田植えの記事については、キャンディーファームに1月に配属になった鬼海(きかい)と1月に入社した広報室の太田の2人で記事を書いていきます。

皆さんと同じ目線でできる限り分かりやすく田んぼについてご紹介できるように頑張ります!
そしてお菓子の材料にもなるお米に興味をもってもらえたらと思います。

今回はお米ができるまでの旅の始まりである苗について紹介します。

今年の田んぼは4月4日から始まりました。

苗づくりはまず、種もみの消毒から始まります。
苗が病気になりにくいように約60℃の熱湯で10分間消毒します。
熱いお湯なので、短めに!

消毒が完了すると、すぐに水で冷やします。

次に浸種(しんしゅ)という発芽を促進する作業を行います。
水を絶えず循環させることで種もみが呼吸できる環境を整えます。お米も呼吸をするのですね!

少し膨らんだ状態が浸種完了の目安です。

次に催芽(さいが)という発芽を促す作業を行います。
約30℃の水に12時間ほど浸けます。

この作業をすることで、芽の大きさや芽が出るタイミングを揃え、苗を均一に成長させることができます。
芽が出てきましたね!このまま、種もみを一度乾燥させます。

そして、苗づくりの目玉となる作業!種もみの種まきです。
この作業は、専用の種まき機を使うことが多いですが、ラ コリーナ近江八幡では手作業で行います。

まずは、種もみのベッドとなる床土(とこつち)を育苗箱に半分ほど入れます。
そのまま、土に水をあげます。

続いては、床土に種もみをまきます。
均等にまくのがポイントです!なかなか難しく、みんな大苦戦。

続いては、種もみのお布団となる覆土(ふくど)を被せます。

最後に覆土の上にも水をあげるのを忘れずに!

これで種まき作業も完了です。

そのまま育苗箱を重ねて温度が上がりやすいようビニールシートを掛けます。

この状態で2、3日すると、、、

土から芽が出てきました!

芽が出始めの状態は、苗が焼けないようビニールシートなどを使い日射量を調整します。
温度の管理も重要です!

白かった芽が、緑色に変わってきました。

このタイミングでビニールシートなどは外し、育苗プールに綺麗に並べます。
苗の根張りをよくするため、水はあげすぎないように調整します。

1週間後

2週間後

苗も大きくなり、ここまで根が張れば、苗の管理も終盤です!

プールに水を張り、切らさないように日々観察です。
育苗プールを使うことで、水の管理が容易になります。

苗もすくすく育ってきました!

これで苗の準備が整いました!

次回は、田んぼから学ぶ-準備編-です。
お楽しみに!