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ラ コリーナ日誌

栗の旅2019【宮崎・えびの市】

Text : 臼井将史(原材料管理室)

  • #素材をめぐる旅
9月某日、宮崎県えびの市。 えびの市の南に広がる〈えびの高原〉を望む豊かで自然の宝庫としても知られる場所で育てられた作物、今が旬の“栗”の視察に行ってきました。 この日は太陽がジリジリと、非常に暑い日でした。 さっそく栗園へ向います。 まず目についたのは大きく育った栗。この栗園だけで260本もの栗の木が植えられています。 「今年は台風が直撃しなかったので初めのほうは比較的大きく育っているが、途中雨が続いたのでこれから後の栗は成長が悪いかもしれません」と生産者の尾山さん。 収穫が天候に大きく左右されます。これが農産物の難しい所です。 栗というのは、こうして自然に落ちたものを拾います。 食べごろを栗自身が教えてくれるんですね。 しかし、拾うのも大変。一日100㎏の栗を拾う事もあるそうです。 栗園の周りをぐるりと囲うワイヤー、これはイノシシ対策の電線です。 栗はイノシシの大好物。大切な栗が食べられないように守ります。 シーズン後は栗の木を一本一本丁寧に剪定します。これが一番大事な作業です。次の栗の実の出来具合に繋がるのです。 我が子のようにそれぞれの木の様子を見ながら、手塩にかけて育てています。こうした良い栗がとれるのも生産者さんのおかげです。 そして、収穫された栗は選別工程へ。 虫食いや割れている栗を取り除き、サイズ別に分けます。 コロコロ、コロコロ…。 回転しているブラシによって汚れなどが取り除かれピカピカに磨かれます。 生産者さんを始め、色々な方の努力の結晶とも言えるこの栗。 「栗月下」や「久里久里」などのお菓子となって、みなさんの元に届けられます。