みんなでつくるLAGO

2024.10.22 Text : 坂口 美佳(経営企画室)

LAGO 活動日誌⑤ ~トンボのフィールドワーク~

  • # 水と森

2024年9月初旬、LAGO 大津の「琵琶湖の森」に呼び戻したい生き物である“トンボ”の勉強をするため、今森光彦先生と滋賀県高島市を訪れました。
 
LAGOのテーマは「水」です。
トンボはヤゴ(幼虫)の時代に水中で過ごす生き物で、水辺の環境によって発見できる種類が異なります。今森先生によると、それぞれのトンボが好む水環境は、水の流れ、深さ、日当たりや水生植物によって決まるそうです。

トンボ素人の私にとって、トンボの種類を判別するのは至難の業です。
トンボは色や大きさのほかに複眼の色、体や翅の模様、さらに発見した環境を考慮して種を判別するそうです。黄と黒のシマシマ模様のトンボはみんなオニヤンマだと思っていた私にとっては驚きの事実でした。
また、同じ種でも雌雄や成熟具合によって色が違うのでさらに判別が困難となります。

▲シオカラトンボのメス

▲シオカラトンボのオス

この日は飛んでいるトンボをしばらく眺め、飛ぶルートを把握し、双眼鏡を使って観察しました。
また、時には網で捕まえて今森先生執筆の図鑑を参考に勉強しました。

オニヤンマやギンヤンマ、オオヤマトンボ、シオカラトンボ、ハグロトンボなど15種ほどのトンボを発見し、赤とんぼと呼ばれるアカネトンボの仲間だけでも4種観察しました。
飛んでいる時には同じトンボに見えていましたが、捕まえて図鑑で見比べてみると特徴が少しずつ分かりました。

「琵琶湖の森」では、今回観察したような様々なトンボが生息できるように、流れる川や湿地を作る予定です。
LAGO 大津でトンボの飛んでいる風景を思い浮かべながら、皆様にトンボのご紹介ができるように勉強を続けていきます。

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