Loading...

サステナビリティ

取り組み

取り組み 一覧をみる

権座でヨシ刈り!

Text : 高橋沙織(社会部)

  • #サステナビリティ
  • #ワークショップ

2月上旬、たねやグループでヨシ刈りのワークショップを行いました。 従業員のほか成安造形大学と京都大学の学生さん、地元白王町のみなさん、近江八幡まちづくり会社まっせのスタッフも一緒に、総勢80人で実施しました。 今回は、ラ コリーナ近江八幡から車で5分ほどの、南権座(ごんざ)のヨシを刈らせていただきました。 「権座」とは、琵琶湖の内湖・西の湖に浮かぶ飛び地。周囲を水に囲まれた農地で、豊かな水辺の生態系が残っています。 天候は、気持ちの良い晴天!まだ厳しい冬の冷たさが残る風はあるものの、無事実施することができました。 実は数日前から天気予報を何度も見ながら、実施できるのか、延期なのか…と心配していました。 前日まで続いた寒波の予報。当日の朝を迎えるまでドキドキでした。 集合場所からは白王町の方に船を出していただき、岸から権座まで約5分、湖面を渡って陸に向かいました。 船に乗り込む時も、バランスを考えながら腰を落として乗船。一度に20人ほどが乗せていただき出発です!普段はあまり乗る機会がない船上で、みなさんワクワクした様子でした! 琵琶湖やその周辺の水辺に多く自生するヨシは、浄化作用で琵琶湖の水をきれいにしたり、魚や鳥など生き物の住みかになったりと、琵琶湖をとりまく自然の生態系の中でとても多くの働きを担っています。 そのヨシの群生を守るためには、人の手で毎年冬にヨシを刈り、刈り跡一面を燃やして新たな芽が出る準備を促す「ヨシ刈り」がとても重要です。古くから水辺の近くに住む地元の方々が行ってきたヨシ刈りですが、近年は人手不足などで管理が行き届かないところもあると聞きます。 私たちたねやグループは、そんな美しいヨシ原を守るために以前から活動しており、3年前、ラ コリーナから近くのヨシ地へヨシ刈りに向かうようになりました。 また、ラ コリーナで秋に開催している「たいまつフェス」では、近江八幡各町の方々にヨシを使って伝統の松明をつくっていただいたり、ワークショップの材料としても、このヨシを使わせていただいています。 私たちは、近江の人々の生活のなかで身近だったヨシを、ラ コリーナを訪れてくださる多くのみなさまに知っていただきたい、触れていただきたいという願いも持っています。 そこで、太くて4メートルを超えるヨシは、選別してラ コリーナに持ち帰らせていただきます。 今回は初めての参加者も多く、いざ作業を始めるも、なかなか思い描いていたようにはかどりませんでした。 途中で機械を使ってヨシを刈る人と、収集する人役割を分担しすることにしました。白王町の方や従業員のなかでも経験のある人にアドバイスをいただきながら、みんなで協力して作業を進めました。 白王町の方はさすがの慣れた手つきでテキパキとサポートしてくださいました。ありがとうございました! 私は仕事のなかでワークショップの運営などを担当することが多いのですが、今回の80人の参加者は、私が今までに経験させていただいた中では最大人数でした。当日の役割分担やタイムスケジュールなど、何度も話し合い、事前に下見もさせていただくなど、白王町の方にもとてもお世話になりました。 なにより、みなさんに大きなケガもなく楽しく出来たことが良かったです。後日、 「いつの間にか鎌を持って刈るのに夢中で、また参加したいと思いました」という嬉しい言葉もありました。 今までのヨシ刈りワークショップは参加者という立場でしたが、今回は運営・サポートする立場となり、イキイキと活動するみなさんの安全と笑顔が何よりのエネルギーとなりました。 協力してくださった地域の方や会社のスタッフのサポートがあってこそ実施できたと実感しています。 今後も一人でも多くヨシ刈りに参加することで、自然を守り継いでいくことの大変さや素晴らしさ、地域の皆さんとの関わりなど、普段の業務では経験できない学びを得て、これからに生かしていけたらと思います。 この春には、大切に持ち帰らせていただいたヨシをつかって、ラ コリーナ敷地内に丸立てをつくる計画もしています。ラ コリーナにお越しいただいた際には、ぜひご覧になってください! ※ヨシ刈りに関する過去の記事はこちら 美しいヨシ原を守るために ヨシの丸立てワークショップ

5つの柱