4月、アリス・ウォータースさんが滋賀を訪れた際、ラ コリーナ近江八幡にも立ち寄ってくださいました。 “自然に学ぶ”をコンセプトに、自然の恵みである素材を大切にしたお菓子をお客さまにお届けしながら、敷地内の田んぼや畑で「農」に向き合い、発信しているラ コリーナ。アリスさんへの尊敬と共感の気持ちを込め、お迎えさせていただきました。 アリスさんが唱える「すべての食が大地の恵み」という考え方は、私たちたねやグループがこれまでの商いを通して一貫してきた思いと同じです。食べ物を育てる人はそれを収穫する人とつながっていて、それを運搬する人、売る人、調理する人、食べる人ともつながっている。つまり、みんながつながっているのです。 食を文化と捉えるアリスさんは、昔ながらの和菓子やその伝統を伝える木型にも興味を持たれた様子でした。 なかでも、一番イキイキとされていたのが「たねや農藝」です。小道から顔を出す山野草や500種類を超える植物の苗を楽しそうに見て回るアリスさん。ちょうど満開の八重桜も美しく、歓迎しているようでした。 シャガの花は日本と中国にしか分布していないため、とても珍しかったようです。 たねや農藝にある3つの部門の園長には、「コンポスト(堆肥)はやっていますか?」という質問が。 あんこをつくる際にでる小豆の皮やカフェのコーヒーかすの一部を畑にまいていることをお伝えしました。 アリスさんはご自宅やレストラン「シェパニース」、またエディブル・スクールヤードの菜園にはコンポストを設け、料理の際に出た野菜くずなどはすべて堆肥にして土に還しているそうです。 私たちにももっとできることがあると教えていただきました。 植物を前にすると優しげな目をキラキラと輝かせるアリスさんは、自然を心から愛している方なのだと感じました。そして、活動家として世界各地の情報をいただき、とても勉強させていただきました。 アリスさんどうぞまた滋賀へ、そしてラ コリーナ近江八幡へお越しください。心よりお待ちしています! ※アリスさんがエディブル・スクールヤードの活動を伝えるため滋賀県内の2つの小学校を視察された様子、 その翌日開催されたシンポジウムに関する記事もあわせてお読みください!
アリス・ウォータースさんのメッセージ