オーガニックな虫除けを目指して
Text : 桂浩子(たねや文庫)
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田植えを控えた5月下旬、稲を育てている棚田に農藝スタッフの姿がありました。 あぜに置かれたザルには刻んだヨモギ。 爽やかに香るそれを苗箱のそばに吊るした綿素材の袋の中身と手早く入れ替えます。 聞けば、稲の虫除け実験として週に2回ヨモギを交換しているとのこと。 植物は、他の植物の切り口から発せられる匂いを受けると、身を守る力を高め、虫の被害を減らすという能力があります。これは匂いによる植物間コミュニケーションといわれているのですが、これを、ヨモギとイネに展開しようという実験を、龍谷大学農学部の塩尻かおり先生とともに2016年から始めています。 今回ラ コリーナでは種もみの芽生えから田植えまでの間、苗箱のそばに刻んだヨモギを設置しました。ヨモギを使った稲の虫除け実験の結果が出るのは、お米の収穫を終えてからとのこと。 次回の日誌では、実験結果とあわせて植物のコミュニケーションについてより詳しくお届けいたします。