田植えまでの道のり - 田んぼ編 -
Text : 菊川 翔(キャンディーファーム)
- #サステナビリティ
- #キャンディーファーム(農藝)
- #お米づくり
田植えをするには苗を育てるだけではなく、田んぼの準備もしていかなければなりません。 前回の苗づくりに続き、今回は田んぼの準備過程を紹介します。
冬の間に栽培していた菜の花やレンゲを緑肥として鋤(す)き込み、2週間ほど放置した後、水を入れて「荒代掻(あらじろじか)き」を行います。 荒代搔きの後は「代掻(しろか)き」です。 代掻きは、圃場(ほじょう)全体の土の高さを均一にすることや、苗を植える土の表面を平らにすることが目的です。 ラ コリーナ近江八幡の田んぼでは、代掻きを2回行います。1回目の代掻き後、2週間ほど空けてからもう一度代掻きを行います。代掻きの間隔を空けることで、1回目の代掻きの後に雑草を発芽させ、それを2回目の代掻きで鋤き込むことができるからです。 また、ラ コリーナ近江八幡の田んぼでは一切農薬を使用しません。そのため、田植えをする前の雑草対策(いわゆる「耕種的防除」)が重要になってきます。 2回目の代掻きが終わると、ようやく田植え準備の完了です。
田植えの準備を始めてから1カ月半、長い道のりでしたが、一つ一つの工程を丁寧に進めることができたと思います。 今から田植えまでの少しの期間、できる限りの準備をして田植え当日を迎えたいと思います。