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マダガスカルでの森づくり ーみんなでつくる森プロジェクトー

Text : 大村 啓子(経営企画室)

  • #サステナビリティ
  • #わたしたちの取り組み

たねや・クラブハリエ「みんなでつくる森プロジェクト」は地球温暖化や生物多様性の保全についてみなさまと共に考え、行動したいと思い、2022年から始めたものです。

森は私たちに豊富な水、きれいな空気をもたらし、色々な生き物のすみかとなっています。
ラ コリーナでは2009年からふるさとの山につながる森を目指し、どんぐりから育てた苗木を植える“どんぐりプロジェクト”を続けてきました。
「みんなでつくる森プロジェクト」では視野を広げ、マダガスカルでの森づくりを目的のひとつとしています。

なぜ日本ではなく海外、それも遠く離れたアフリカのマダガスカルなのか。
海外の熱帯雨林では多様な生物が暮らし、CO2吸収量も多い反面、森林伐採が深刻な問題となっています。
そうした場所で森づくりを行うことにより地球温暖化への対策や、生物多様性への保全がより効果的であると考え、マダガスカルを選んだのです。

プロジェクトでは、たねや・クラブハリエの手提袋の売り上げの一部を森の保全と再生に関わる活動を展開する国際非営利団体weMori Japan(ウィモリジャパン)を通してマダガスカル生物多様性パートナーシップ(MBP)に寄付し、昨年12月に植樹が行われました。

2022年度の植樹では、北マダガスカルのMontagne des Français(モンターニュ・ド・フランセ)に8,000本、中央マダガスカルのKianjavato(キアンジャヴァト)に2,000本、あわせて10,000本の植樹がMBPスタッフと現地の方々の手で完了しました。

マダガスカルの中でも今回植樹が行われた地域には絶滅危惧種のキツネザルが多く生息しています。
キツネザルが餌として好む木々が増え、lemur-friendly(キツネザルに理想的)な生育環境につながるよう、苗木の種の多くはキツネザルのフンから採取されたものが使われています。

苗木が大きくなるのはまだ先のことですが、今回10,000本の木を植えたことで今後40年間に毎年200tのCO2を削減することができるとの試算が出ています。
この排出量は、東京からニューヨークまでの往復フライト153回分(1.3t/回)、東京ー大阪間を車で1,360回往復(1人を1km運ぶのにかかるCO2排出量147g)するのに相当します。

また、森をつくるためには生物多様性の保全だけでなく、その土地に暮らす人々の理解と協力が何よりも必要です。
今回の植樹プロジェクトでは現地の人々を雇用するとともに、地域の経済水準にあった公正な給与が支払われています。
詳しくはマダガスカル植樹報告をご覧ください。

地球温暖化に脅かされる生物の多様性を守るために。限りある資源の使い方を今一度考え、大切な森を守り育てていく活動をこれからもみなさまと共に続けていきたいと願っています。

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