ラ コリーナの木を切るのはなぜ?
Text : 坂口美佳(ツアーガイド)
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- #ラコリーナ
- #キャンディーファーム(農藝)
- #わたしたちの取り組み
ラ コリーナ近江八幡ではお店がオープンする6年前、2009年から「どんぐりプロジェクト」を進めています。
「どんぐりプロジェクト」とは、みんなで拾ったどんぐりや木の種をポットで育て、植樹し、ラ コリーナに豊かな森を作る取り組みです。
現在、敷地内に約5万本の木を植樹することができました。
目標は10万本。
まだまだこれからも植樹を行います。
毎朝、ラ コリーナの森の中を通るとワクワクします。
晴れの日は木々の間から光が差し込み、雨の日は葉っぱがつやつや潤っています。
春はかわいらしい新芽がたくさん出てきて自然の力強さを感じます。
▲ ある日、みんなが大切に植えた木を、自社農園キャンディファームのスタッフがバッサリと切っている姿がありました。
なぜ木を切るのでしょうか?
「森」は人の手が入っていない場所というイメージですが、実は人の手が少し加わり様々な環境がある場所が「豊かな森」です。
もちろん木を切りすぎるのは環境に良くありませんが、逆に放置しすぎても一定の種類の植物しか育たず、鬱蒼(うっそう)とした森になってしまいます。
森は、人が薪や木材を得るために木を伐り、下草を刈るなど、手を加えることで日の光がさし、草花が生え、様々な生き物たちがやってきます。
ラ コリーナが目指しているのは「豊かな森」。
八幡山につながる森を作るために、植樹だけではなく様々な手入れや管理を行っています。
成長が早く他の木の成長を妨げるナンキンハゼなどの外来種を剪定(せんてい)・伐採し、植樹した木が元気に育つように促します。
また、「どんぐりプロジェクト」を始めた当初は、種を集めやすく、育てやすい高木を中心とした樹種を多く植樹したため森に偏りがあるので、今後はツツジなどの中低木や草花を増やして多様性のある森づくりを進めていきます。
▲ 実は、切った木は枯れてしまうことはなく、切株から新しい芽をたくさん出します。
▲ 地面から新しい木の苗が出てきているのもかわいらしいです。
▲ この日はかわいいモズの姿を見ることができました。
これから春にかけてだんだんと暖かくなり、メジロやウグイスなど沢山の鳥たちの姿を見ることができます。
皆様も、ぜひ魅力たっぷりのラ コリーナの「森」へお越しください。