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LAGO生き物だよりvol.6
暖かい日差しが感じられるようになり、少しずつ春の足音が聞こえてきました。LAGO 大津「琵琶湖の森」では珍しく雪が積もる日もあり、冬らしい冬を経験しました。今回は、そんな厳しい冬でも「琵琶湖の森」で姿を見せてくれた生き物たちをご紹介します。寒空の下、鮮やかな黄緑色の幼虫が菜の花の葉を食べていました。よく「あおむし」と呼ばれ子どもたちに親しまれるこの虫は、「モンシロチョウ」の幼虫です。モンシロチョウの幼虫は「琵琶湖の森」の菜の花畑でたくさん見つかりました。アブラナ科の植物を好むため、親のチョウが卵を産みつけたのでしょう。この菜の花畑は昨年10月に種を蒔いて育てたものです。真ん中のあぜ道を挟んで、菜の花とレンゲの種をそれぞれ蒔きました。里山の農家さんは、畑で菜の花を食用として育てます。やわらかい新芽やつぼみを収穫したあと、残った株を土と一緒に耕し、土づくりに利用します。レンゲは、秋に稲を刈り終えた田んぼに蒔かれます。冬のあいだ静かに根を張り、春に花を咲かせた頃、土と一緒に耕し、次の稲作のための土づくりに利用します。化学肥料がない時代の知恵ですね。里山環境を目指す「琵琶湖の森」で、里山の農家さんに倣って菜の花やレンゲの種を蒔いて育ててみたところ、菜の花畑の方はモンシロチョウに人気のスポットとなりました。そんな菜の花の葉をたくさん食べて大きくなったモンシロチョウの幼虫は、サナギになるため天敵に見つかりにくい安全な場所へと移動します。建物の壁などにくっついているのをよく目にします。サナギになったばかりのモンシロチョウ時間が経ち、壁の色と同化したモンシロチョウのサナギまた、「田んぼのエリア」の稲木(※)の幹にも見つけましたよ。とても見事な擬態ですね。稲木の幹でサナギになったモンシロチョウ春になり、無事に羽化してくれたらいいなと見守っています。※稲木…里山の風景の一つ。田んぼの側に等間隔に植えられ、木と木の間に竹などの棒を渡して、刈り取った稲を干す場所として利用する。この冬、「琵琶湖の森」に初めてやってきた野鳥がいます。「モズ」です。可愛らしい見た目をしていますが実は肉食で、鉤状(かぎじょう)の鋭い嘴をもっています。昆虫だけでなく、スズメやシジュウカラなど小柄な鳥も襲うそうです。モズの早贄(はやにえ)雨宿りスペース近くの木の枝に、よく見るとバッタが刺さっています。実はこれはモズの仕業です。モズには「早贄」という一風変わった習性があります。秋から冬にかけ食べるものが少なくなってくると、バッタやトカゲなど、捕らえた獲物をこのように尖った木の枝に刺しておくのです。なぜこのようなことをするのかはっきりと解明されていませんが、有力な説の一つとして、早贄をたくさん食べたオスは繁殖の時期にさえずりがよく響き、メスを獲得しやすくなるためと言われています。つまり早贄は子孫を残す確率を上げるために必要な栄養源なのですね。初めてやってきてくれただけでなく、こういった生活の様子を「琵琶湖の森」で見せてくれたことにもうれしさを感じます。春にはアメンボ、夏から秋にかけてはゲンゴロウやイトトンボなど、水生昆虫で賑わっていた「ひかりの水辺」も、冬になると穏やかな静けさが漂っています。7月「ひかりの水辺」で産卵していたアオモンイトトンボのメス夏には、たくさんのイトトンボたちが交尾・産卵をしていました。きっと今頃池の中では、たくさんの水生昆虫たちが卵や幼虫の姿で過ごしているのでしょう。暖かくなりやわらかな日差しが池に差し込む頃、また新たに誕生する命に出会えることが楽しみですね。たくさんの小さな生き物たちに会いに、ぜひLAGO 大津へ遊びにいらしてくださいね。
2026.03.07
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LAGO 大津に雪が積もりました!
2026.02.11
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LAGO生き物だよりvol.5
2026.02.02
楽しみ方
おすすめ
ラーゴ(LAGO)はイタリア語で「湖」。
これから10年、20年、さらにその先も、
琵琶湖をのぞむ場所から“未来”を発信し続ける
豊かな空間でありたいと考えています。
認証関連
LAGOではさまざまな認証を取得していきます。
琵琶湖の森プロデューサー
青い湖と緑の山々、琵琶湖のまわりってほんとうに美しいと思います。風景がこんなにも瑞々しいのは、きっとたくさんの生命が息づいているからでしょう。
「いのちをはぐくむ“琵琶湖の森”」には、たくさんの生き物が集まってほしい、という願いが込められています。
私たちのお手本になってくれるのは、里山です。里山では、長い歴史の中で人と自然が仲良く暮らしてきました。そんな命の繋がりを大切に“琵琶湖の森”がみんなに愛される場所になってほしいです。
今森光彦
いまもり みつひこ
「みんなでつくり 未来へつなぐ」書:今森光彦
施設紹介
