ラーゴ(LAGO)はイタリア語で「湖」。
多くのめぐみと潤いをもたらす琵琶湖。
その「水」の豊かさ、尊さを守り伝えることが
わたしたちのいとなみの根っこにあります。
〝“比叡山系の野辺〟”に位置する
「ラーゴ 大津」には、
鳥や昆虫など
身近な生き物から
自然環境を学ぶ
「いのちをはぐくむ森」があります。
お菓子をはじめ、
近江ではぐくまれてきた食や農、
ものづくりに携わる多彩な人との
つながりを大切に。
これから10年、20年、
さらにその先も、
琵琶湖をのぞむ場所から
〝“未来〟”を発信し続ける
豊かな空間でありたいと
考えています。
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【水のおはなし】大津市企業局 水再生センターとの新たな挑戦
10月下旬、LAGOの南隣にある水再生センターに伺いました。水再生センターは、琵琶湖の水質保全と良好な水環境を取り戻すことを目的に、家庭から出る生活排水や工場排水などを浄化する「水の再生・循環」を担う施設です。 私たちは今、LAGOに琵琶湖とつながる近江の里山環境を創っています。 琵琶湖や里山に欠かせない「水」について、水再生センターの皆さんと計画している取り組みをご紹介します。現在、水再生センターできれいになった処理水は、そのまま琵琶湖に放流されています。 私たちは新たな試みとして、処理水をそのまま琵琶湖に放流するのではなく、LAGOを経由させることで無駄なく活用する取り組みを進めています。 具体的な活用方法は、次の2点です。①下水処理水(下水熱)の活用水再生センターの消毒槽から下水処理水をLAGOへ供給し、施設内の空調設備用の熱源(下水熱)として利用します。水再生センターから届く下水処理水の水温は1年を通して比較的安定しており、大気の温度と比べて夏は低く、冬は高いという特徴があります。下水熱は太陽光や地熱などと同じ再生可能エネルギーのひとつ。下水熱を熱交換し、これを冷暖房や給湯の熱源に利用することで、温室効果ガスの排出抑制を図ることが可能となります。▲下水熱活用の仕組み②再生水(親水・散水用水)の活用新たにろ過・塩素注入装置等を設置し、下水処理水にさらなる処理を加えることで、国土交通省の水質基準を満たした再生水として公園施設の親水・散水用の水源として利用します。 LAGOの「琵琶湖の森」には生き物のいのちをはぐくむ小川や池など水辺の環境もあり、再生水を木々を育てる水や小川や池を満たす水として活用します。訪れる方々が水に親しみ、憩いの時間を過ごしていただくこと、そして子供たちが安心して自然に触れることができる環境を創り上げます。▲LAGOに再生水等を供給するために新たに設置している設備(水再生センター内) ※写真は工事中のもの再生水等を処理場外の施設へ供給する取り組みは、滋賀県ではLAGOが初めての挑戦です。▲「琵琶湖の森」の小川や池に再生水を活用現在、全国的に下水処理水の再利用はあまり進んでいるとは言えない状況にあるそうです。活用にはさまざまなハードルがありますが、限りある資源を大切に、地域で循環させる取り組みをLAGOをきっかけに地域の皆さまと一緒に考えていきたいと改めて感じています。 LAGOは地域の人々や観光で訪れる多くの方にお菓子をはじめ、近江の自然豊かな環境を楽しんでいただく場所として、そして地域の資源を活用し、脱炭素社会に向けた取り組みを推進するプラットフォームとしての役割も担っていきたいと考えています。 「ゼロカーボン・ゼロウェイストパーク」を目指すLAGO。ぜひ一緒に考え、取り組んでいきませんか。▲LAGO 大津完成イメージ図水再生センター
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認証関連
LAGOではさまざまな認証の取得に取り組んでいます。
施設紹介
LAGO 大津は森に抱かれながら琵琶湖をのぞむ近江ならではの自然を体感できる場所です。
店舗では近江の風土や“できたて”を大切にしたLAGO 大津ならではのお菓子をご用意。
テイクアウトのほかご進物にもお使いいただけます。
木陰や水辺など、思い思いの場所で琵琶湖の風景とお菓子をお楽しみください。
琵琶湖の森プロデューサー
青い湖と緑の山々、琵琶湖のまわりってほんとうに美しいと思います。風景がこんなにも瑞々しいのは、きっとたくさんの生命が息づいているからでしょう。
「いのちをはぐくむ“琵琶湖の森”」には、たくさんの生き物が集まってほしい、という願いが込められています。
私たちのお手本になってくれるのは、里山です。里山では、長い歴史の中で人と自然が仲良く暮らしてきました。そんな命の繋がりを大切に“琵琶湖の森”がみんなに愛される場所になってほしいです。
今森光彦
いまもり みつひこ
写真:今森光彦/今森元希
「みんなでつくり 未来へつなぐ」書:今森光彦