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ヨシ刈り 〜たいまつ継承〜

Text : 森 朋美(広報室)

  • #サステナビリティ

2022年2月12日ラ コリーナ近江八幡がある近江八幡市北之庄(きたのしょう)町の北之庄沢(さわ)にてヨシ刈りが行われました。冬から春にかけて枯れたヨシを刈り、刈り跡を燃やすことで新芽の成長をうながすヨシ原の手入れ。 2016年から続けているこのヨシ刈りは今年で6年目。 前日までの寒さや曇り空が嘘のように晴天に恵まれ、絶好のヨシ刈り日和となりました。


6年目の今年はたねやグループ従業員のほかJALふるさと応援隊(滋賀県)と日本航空社員、ヴォーリズ学園近江兄弟社高校の先生と学生のみなさまにご協力いただき総勢40名で行います。 まずはヨシ刈りをする沢まで舟を渡し、歩いて向かいます。不安定な舟の上をみんな慎重に歩いていました。 JALふるさと応援隊(滋賀県)と日本航空社員のみなさまは初めてのヨシ刈り体験だそうです。 ヴォーリズ学園近江兄弟社高校の先生と学生のみなさまも初めてのヨシ刈り体験。 どんなヨシを選ぶのか、刈りとったあとの足元に注意する事など注意事項を聞き、いよいよスタートです。


身長の倍以上のヨシを刈りとりますが、穂先がついているものを選びたいまつの素材にするため選別していきます。 ヨシの穂先を確かめようと上を見上げた時、空高く飛行機が飛んでいるのが見えました。 その時「あれは伊丹からか、セントレア行きの便かな?」と日本航空の方が呟かれたことに驚きました。 普段、子どもたちと飛行機を見て話すことはありますが行き先まで気にしたことがあまりなかったので、そこから会話も弾み異業種の方と交流する楽しさを感じることができました。


順調に刈りとりが進むと、足元にはヨシの切り口が沢山現れました。 切り口は靴底を突き破ってしまうほどの鋭さです。 切り口を踏まないよう、足でかき分けながら歩いたり、ぬかるみに気をつけたり・・・ はじめた頃は不慣れだったみなさんも終盤になると慣れた足取りで作業をしていました。


今季は雪が多いせいか細く短いヨシが目立ちます。 それでも何とか目標の40束(そく)刈りとることができました。


束ねたヨシは舟を渡し、トラックに乗せてラ コリーナまで運びます。 リレーのようにヨシ束を渡しながら「次いくよ〜!」「おっけ〜!」と楽しそうな声が聞こえてきます。 半日のヨシ刈りでしたが、ヘトヘトになっている人もいれば、高校生たちはヨシ束と記念撮影しながら貴重なこの体験を満喫していました。 ※撮影時のみマスクを外しています。


ラ コリーナに運ばれたヨシ束は円すい状に立て、乾燥させます。これを「丸立て」と呼び、数日〜数週間乾燥させ「たいまつ」で使用するヨシが完成します。乾燥したヨシは近江八幡の伝統文化を知っていただくため、秋にラ コリーナ内で行われる『たいまつ展示』に使用する予定です。 ▼ヨシ刈りの様子を動画でご覧いただけます▼ ※ラ コリーナ近江八幡内のヨシの丸立て展示は、天候等により予告なく終了する場合があります。


▼ヨシ刈り・たいまつに関する過去の日誌はこちら▼
2021/01/27 ヨシ刈り体験!
2020/01/15 みんなの手で守る 〜ヨシ刈り〜
2019/12/09 “たいまつ” が「結」もの 〜たいまつフェス2019〜
2019/01/28 北之庄沢でヨシ刈り!
2018/12/14 たいまつフェス2018 たいまつエキシビション!
2018/09/25 北之庄沢を守るために
2018/03/09 権座でヨシ刈り!
2017/03/10 ヨシの丸立てワークショップ
2016/11/11 〈たいまつフェス2016〉にぎやかに盛り上がりました!
2016/02/23 美しいヨシ原を守るために

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