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ラ コリーナ日誌

サステナブルな取組み ーフードロスペーパー kome-kamiー

Text : 森 朋美(広報室)

  • #サステナビリティ

滋賀県近江の初夏、琵琶湖では稚鮎が泳ぎはじめます。 たねやでは若々しい鮎に見立て、求肥をたっぷり包んだ夏銘菓の【稚鮎(ちあゆ)】をご用意しています。


2022年、稚鮎の意匠箱をそれまで使用していた紙ではなく【フードロスペーパー】を使った箱にリニューアルすることになりました。使用したのはkome-kami(こめかみ)という食べられなくなったお米で作った紙素材。 kome-kamiはフードロスペーパーとして開発された紙素材です。 食用に適さない古米、備蓄用に使われていたアルファ米で廃棄されてしまうものなど食用では使えなくなってしまったお米などを活用して、紙素材にアップサイクルします。 日本は古くから紙にお米を使う文化があり、再生紙にお米を入れることで白くしたり、筆のにじみ防止のために使われたりしていたようです。


わたしたちもフラッグシップ店であるラ コリーナ近江八幡の真ん中に田んぼをもち、従業員の学びの田んぼとして田植えや稲刈りを行っています。 お米を大切に想うからこそkome-kamiを使うことは自然なことでした。 今までは竹で編(あ)まれた籠(かご)を使っていましたが、リニューアル後はkome-kamiに籠の六ツ目編みをデザインしました。 kome-kamiを使うことで、素材の売上の一部がフードバンクの活動に役立てらるため、フードロス削減に貢献できます。 それまでの風合いを生かしつつ、サステナブルな取組みの一つとして実現いたしました。


また、印刷に使用しているインクには植物由来の資源を原料の一部に使用したバイオマスインキを使用しています。 こうした環境配慮型の素材を使うことでパッケージが破棄、焼却される際の有害ガス発生を抑えることにもつながります。kome-kamiのフードロスペーパーは、持続可能な社会を目的とするわたしたちのお菓子の意匠にぴったりでした。


わたしたちはお菓子へのこだわりはもちろん、お菓子を包む包装資材、意匠箱へのこだわりも大切にしています。少しづつではありますが、こうしたサステナブルな取組みをこれからも続けてゆきます。