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ラ コリーナ日誌
びわ湖に触れる活動 ~湖岸でゴミ拾い~
Text : 坂口 美佳(経営企画室)
- #サステナビリティ
- #わたしたちの取り組み
2024年2月27日、近江八幡市の湖岸緑地にて「びわ湖に触れる活動」と題し、環境保全活動を行いました。
たねや・クラブハリエの様々な部署のスタッフが集まり、滋賀県立大学廃棄物バスターズの学生さんと徳満教授、滋賀県 自然環境保全課の方にもご協力いただき総勢26名でゴミ拾いとゴミの学びをしました。
廃棄物バスターズは2005年に設立した滋賀県内の廃棄プラスチック問題を解決するために立ち上がった環境団体で、普段は彦根近辺の清掃活動やイベントでのゴミの分別、廃棄プラスチック回収、地元小中学校での環境教育などをされています。
私は昨年に引き続き、2回目の参加。
開催1週間前から天気予報をチェックして良いお天気を祈っていましたが、なんと当日は雨、雪、強風、そして寒い!凍えながらゴミ拾いがスタートです。
ただのゴミ拾いではなく、5チームに分かれゴミの種類ごとにポイントが割り当てられ、ポイント制で競いました。みんな優勝目指して、夢中でゴミ拾いを行います。私自身も、寒さを忘れてプラスチック破片など細かいゴミまで見落とさないように目を凝らして探しました。
地面から目を離して周りのチームを見てみると、まだ誰もゴミを拾っていない遠くの方まで行っているチームや、みんなとは反対方向に進むチーム、また地面に埋まっている大物を一生懸命掘っているチームなど、様々なチームごとの作戦がありました。
45分ほどゴミを拾い、いよいよポイント集計の時間です。集計の間、廃棄物バスターズの学生さんから海洋ゴミの課題やプラスチックについて、クイズを交えてお話していただきました。
特に印象的だったのはプラスチックの種類の多さです。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどそれぞれ特性があり様々な用途で使われています。プラスチックは安くて、軽量で、丈夫なことから沢山使われますが、一方で手軽だからこそゴミとしての量も多いのです。今回も、ペットボトルやビニールの破片、硬質プラスチックの破片など圧倒的にプラスチックゴミが多かったです。
プラスチックの破片は紫外線を浴び、波に打たれながら、どんどんと小さくマイクロプラスチックになり、そして魚が餌と間違えて食べてしまうことも。ゴミを食べたり、ゴミに引っかかって死んでしまう生き物も沢山いると聞きました。このように生態系にも悪影響が出ています。
滋賀県立大学の徳満教授は、「プラスチックがすべて悪いとは思いません。正しい使い方をし、正しく処理する必要があります。」とおっしゃっていました。
いよいよ、お待ちかねの結果発表!
1位は・・・他のチームとは別方向に進んでいたチームでした。独占状態で沢山ゴミを拾っていたようです。プラスチック類だけではなく、割れたビンも多く危ないなと感じながらゴミ拾いをしたという声もありました。また、廃棄物バスターズの学生さんが採点しやすいようにゴミの種類ごとに分けて報告していたそうです。ちなみにゴミの配点は、缶やペットボトル、食品関係のものなど自然環境に残りやすく、人がゴミを出しやすいものに高い点数が付けられていました。
「びわ湖に触れる活動」で琵琶湖をきれいにするだけではなく、これからの資源の活用方法やゴミの問題にどう取り組んでいくか考えるきっかけとなりました。国や企業による取り組みも重要ですが、私たち一人一人が普段からゴミを減らす努力をする必要があります。
大好きな琵琶湖をきれいに保つために、そして琵琶湖の水が流れつく海や生き物を守る為に、これからも環境保全活動を続けたいと思います。
【参加した社内スタッフの感想】
非常に寒い中でしたが、ゲーム感覚で楽しくゴミ拾いができました。
小さなプラスチック片が多く見られ、それがさらに小さくなってやがて生態系・自然に悪影響を及ぼしていくのかと肌身に感じました。
学生さんの話しも分かりやすく、認識はしていながらどこか他人事のようにしている所があったかなぁと考えさせられました。
何でも経験しないと分からない事が多いですね。こういう取り組みから人の輪も広がっていくと思いました。
これを機にこうした活動が広まっていけば良いと思うのですが、ひとりひとりがゴミを減らすこと、拾うことを続けていけば環境を守り、自然保持に繋がると思います。さぁこれからどのように取り組んでいくのか?自分自身の課題としていきます。良い経験となりました。