小豆の旅2019【北海道・十勝】
小豆 | 2019年7月31日  11:02
Text : 臼井将史(原材料管理室)

5月、北海道では小豆の播種期(種まき)作業の真っ最中です。
餡の原材料になる小豆を育てていただいている北海道の十勝地方を訪問しました。
ここにたねやの契約農場があります。

成長時期の5月から10月に天候が安定し、日照時間が長い十勝地方は小豆の生育に最適な環境です。

小豆は連作に弱い作物で、同じ畑でつくり続けると落葉病などの病害虫が増え連作障害を起こします。
昼夜の寒暖の差が大きく、広大な畑と輪作体系が確立してる十勝は、小豆栽培に適した土地なのです。

小豆の生産者の一人、山田さんの畑に行くと、ちょうど農作業をされていました。
今年の作付面積は5町7反 (※1町=3000坪)。

「4月末から雨が降っていない。こんな事今までなく、風も強いので土埃がひどい」と山田さん。
その通り、目も開けてられないくらいの突風が吹き荒れ、砂嵐が巻き起こります。

小豆の種まきを見学しました。

農場では小豆の他に小麦やビート、大豆、スイートコーン、じゃがいもなど、さまざまな作物が育てられています。
この広大な土地が守られているのは農家の生産者の方々のおかげです。

同じ北海道とは言え、“小豆をどれくらいの深さに植えるか” など栽培方法がその土地によって違います。
全て、経験と知恵からなるものです。

生産者の方々と話をしていると、
「ただ作っているだけでなく、自分の作っている物がどのように使われているのか知りたい」
「美味しいと思ってもらえるとうれしい」というお話を聞くことができました。

熱意を持って、農産物が愛情を込めて育てられている事を肌身に感じました。
こうした思いをしっかり受け止め、全ての作物に感謝をし、美味しいお菓子を作り続け、多くの方に届ける事が我々の使命です。

そして7月。

5月の播種から、はや2ヶ月たちました。
心配していた雨も適度に降り、小豆は順調に育っています。

昨年は全国的に天候不順でさまざまな作物に影響が出ました。
北海道でも、雨と日照時間が非常にアンバランスな天候がつづき、生育不良や夏の大雨、台風の影響で畑に水が入り苗が流されたりと、収穫量が少ない状況でした。
生産者の方々はいつも天候に苦労されています。

どうかこのまますくすくと育つようにと祈りつつ、秋の実りを楽しみに待ちたいと思います。