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ラ コリーナ日誌

ラ コリーナの“夢”が形に(2)

Text : 國領美歩(広報部)

  • #本社〈銅屋根〉

新たな本社の建築名は「銅屋根(どうやね)」といいます。 建築家・建築史家の藤森照信先生の設計によるその建物の屋根は、名前の通り、銅板で葺かれています。 この銅板は、私たち従業員自らの手で波型に曲げたもの。藤森先生やたねやグループ社長の山本、大学生のみなさんも参加し、5500枚もの銅板をすべて手作業で曲げました。その時の様子はこちら。 巨大な楕円形の球面を葺くのは、とても難しいのだとか。この日は、板金職人さんが塔上部の作業にあたっていました。見た目以上にずっしり重たい銅板を運び上げると、カーブに合わせて8種類の大きさの銅板を使い分け、一枚一枚固定していきます。 足場から下を見下ろすと、ドキッとするような高さ。しっかりと安全帯は装着しているものの、終始気の抜けない雰囲気のなか次々と銅板を吹き上げていく職人技が光っていました。 全て葺いた後は銅板の先を曲げて跳ね上げる作業が続きます。とても手間のかかる作業ですが、これが時を経るごとに変化し、色を変える「銅屋根」の“味”となります。 こうして、たくさんの人たちの手を介して、「銅屋根」は形作られていきました。

(2016/3/16)
藤森先生は実際の工事に移す前、自ら実験をされます。 構想を形にする試行錯誤の繰り返しがラ コリーナ近江八幡に活かされています。

(2015/4/10)