カテゴリ
ラ コリーナ日誌
届け!お菓子の力
Text : 岡本祐輔(アカデミー課)
- #コンセプト
6月10日・11日、震災の被害があった熊本県益城町、熊本市にお菓子を届けにいきました。
熊本は私たちがつくるお菓子の原材料の産地でもあり、農家さんとのご縁もあります。
今回、僕が被災地にお菓子を届けるメンバーに志願したのは、お菓子をつくる職人として、実際に自分の目で見て感じて、そして一人の人間として被災地に対して何ができるのかを知りたかったからです。
参加したのは4人。1人は東日本大震災の時に支援物資を届けた経験もあります。
参加することを家族に話したところ、阪神大震災でボランティアを経験した父から「持っていくものは社員みんなの真心と寄り添う心。残していいものは心と足跡。」という言葉を聞いて、さらに気が引き締まる思いでした。
たねやの水羊羹、クラブハリエのバームクーヘン、リーフパイ、マカダミア・ショコラの4種類のお菓子4400食分を積み込み、9日午前8時にラ コリーナ近江八幡を出発。 渋滞、事故もなく予定通り夕方に到着しました。 10日は天気が良く、気温も上がったので、車内の温度管理に気をつけました。現地での管理方法についても、しっかりお伝えしなければと話し合いました。 初めての経験で、訪問先が近づくにつれ、緊張していたのを覚えています。自分の中で『はじめの挨拶が大事』と言い聞かせて、車から降りました。 「おはようございます!」 「おはようございます!遠い所からありがとうございます!」 避難所スタッフの方が大きな声で迎えてくださり、笑顔を交えて挨拶することができました。 「お菓子!みんな甘いもの欲しがってるんですよ」この言葉を聞いた瞬間、「みんなの作ったお菓子を持ってきてよかった!」と思い、緊張もほぐれました。 益城町内を車で移動していると、テレビやインターネットで見た光景が飛び込んできて、言葉を失いました。 さらに気温が上がってきたお昼頃には、「水羊羹!今日のこの暑さにぴったりのお菓子!」という声が。 和菓子の製造に携わって約10年。これほど水羊羹を喜んでいただけたと実感したのは初めてでした。 こんなに喜んでもらえて、笑顔になってもらって、お菓子を作っていてよかったと感じたし、誇りを持てました。 現地では避難所を出られた方も多く、予定していた数に余裕が出てきたので、その分を予定にはなかった益城町役場に預けられるようにと、アポを取って持って行きました。 移動中、仮設住宅の建設現場やガレキ、ゴミの収集場所が見られました。 道は予想していたよりも良く、スムーズに流れていたので、この日は可能な所まで届けに行こうということに。 避難所には全国各地から派遣されたスタッフも多く、その中には私たちたねやグループの事をご存知の方もおられて、お話する機会もありました。 11日は熊本市の避難所を訪れました。 避難所となっている小学校や公民館、福祉センター、総合体育館、役場など15ヶ所を回り、午前10時には全てのお菓子を届けることができました。 震災から2ヶ月が経ちましたが、まだまだ復興とは程遠い現実があると感じました。 お菓子を喜んでもらえた気持ちを大切に持ち帰り、引き続きたねやグループとして、また、たねやグループの一員として、できるかぎりの支援を続けていこうと思います。 そして、今回の体験を今後のお菓子づくりに活かしていきたいという想いを胸に一人の和菓子職人として姿勢を改め臨んでいきたいです。
たねやの水羊羹、クラブハリエのバームクーヘン、リーフパイ、マカダミア・ショコラの4種類のお菓子4400食分を積み込み、9日午前8時にラ コリーナ近江八幡を出発。 渋滞、事故もなく予定通り夕方に到着しました。 10日は天気が良く、気温も上がったので、車内の温度管理に気をつけました。現地での管理方法についても、しっかりお伝えしなければと話し合いました。 初めての経験で、訪問先が近づくにつれ、緊張していたのを覚えています。自分の中で『はじめの挨拶が大事』と言い聞かせて、車から降りました。 「おはようございます!」 「おはようございます!遠い所からありがとうございます!」 避難所スタッフの方が大きな声で迎えてくださり、笑顔を交えて挨拶することができました。 「お菓子!みんな甘いもの欲しがってるんですよ」この言葉を聞いた瞬間、「みんなの作ったお菓子を持ってきてよかった!」と思い、緊張もほぐれました。 益城町内を車で移動していると、テレビやインターネットで見た光景が飛び込んできて、言葉を失いました。 さらに気温が上がってきたお昼頃には、「水羊羹!今日のこの暑さにぴったりのお菓子!」という声が。 和菓子の製造に携わって約10年。これほど水羊羹を喜んでいただけたと実感したのは初めてでした。 こんなに喜んでもらえて、笑顔になってもらって、お菓子を作っていてよかったと感じたし、誇りを持てました。 現地では避難所を出られた方も多く、予定していた数に余裕が出てきたので、その分を予定にはなかった益城町役場に預けられるようにと、アポを取って持って行きました。 移動中、仮設住宅の建設現場やガレキ、ゴミの収集場所が見られました。 道は予想していたよりも良く、スムーズに流れていたので、この日は可能な所まで届けに行こうということに。 避難所には全国各地から派遣されたスタッフも多く、その中には私たちたねやグループの事をご存知の方もおられて、お話する機会もありました。 11日は熊本市の避難所を訪れました。 避難所となっている小学校や公民館、福祉センター、総合体育館、役場など15ヶ所を回り、午前10時には全てのお菓子を届けることができました。 震災から2ヶ月が経ちましたが、まだまだ復興とは程遠い現実があると感じました。 お菓子を喜んでもらえた気持ちを大切に持ち帰り、引き続きたねやグループとして、また、たねやグループの一員として、できるかぎりの支援を続けていこうと思います。 そして、今回の体験を今後のお菓子づくりに活かしていきたいという想いを胸に一人の和菓子職人として姿勢を改め臨んでいきたいです。