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ラ コリーナ日誌

たいまつフェスに向けて

Text : 近藤沙紀(ラ コリーナツアー)

  • #イベント
こんにちは!ラ コリーナツアーでツアーガイドをしている近藤沙紀です。 稲の脱穀も終わり、木々の色づき始めたラ コリーナでは、11月3〜5日に開催する「たいまつフェス」に向けて準備が着々と進んでいます。 2回目となるフェスでは、ミニ松明(たいまつ)やしめ縄づくり、山野草の寄せ植えのワークショプをはじめ、松明の歴史や特徴をお話しながら実際に見て回るたいまつツアーを行います。 みなさまをご案内するにあたり、詳しくそしてより想いをお伝えできたらと思い、ラ コリーナのスタッフとしめ縄づくりを教わりに行ってきました。
しめ縄づくりを教えてくださる田中由久さん。昨年、松明づくりでお世話になった名人です。 まずは田中さんのお手本を見ます。みんな手元に集中しています。田中さんは色々お話しながらも、手元はスイスイと進んでいきます。 作業を見つめるスタッフから「松明やしめ縄を作るのは、男性が作るとか女性はダメとか決まりはあったのですか?」の問いに「昔はあったかもしらんけど、男女は関係あらへんと思うてる。神様に喜んで貰いたいという気持ちが大切。より綺麗な方が供えられた神様もきっと嬉しいやろうしね」と。他にも、しめ縄や松明づくりに使う藁(わら)は穂がなる前に刈ってしまうとか、しめ縄は雲を表しているなどのお話しが聞けました。 田中さんのお手本を見た後は実際にやってみます。でも、あんなにスイスイ動いていたのが嘘のように、自分の手は全然動いてくれません。思い通りに動かない手と、ぎこちない動きに四苦八苦。 ねじる力の加減や感覚など、慣れない作業に一生懸命。 最初は喋ったり田中さんのお話でワイワイしていたのですが、気づけばみんな無言で黙々と作っていました。
田中さんが作ったものと私が作ったしめ縄を見比べると…一目瞭然ですね。 上が田中さんが作られたもの、下が私が作ったしめ縄です。藁をねじるだけなのにこんなに差が出ました。田中さんの作られたものは目が揃っていて、ピンと張っていて本当に綺麗。 この後も何回も挑戦しましたが、なかなか思い通りの仕上がりにはなりません。作りながら田中さんから様々なお話しがありました。 「見た目が綺麗な方がそりゃ良いとは思う、でも作った人の気持ちが一番大事やと思う。嫌々する、面倒やな、適当でいいや、という気持ちは必ず作ったものに出るからな。それは言わんでも伝わると思う。勿論神様にもな。」 心の持ちようが大切なんだなと思いました。普段のご案内やお店でお客様と接する時にも気をつけないといけないなと、身が引き締まりました。 田中さんに教えていただいた“心”も一緒に、私がご案内するたいまつツアーの中で、歴史や特徴と共にお伝えしていく準備の真っ最中です。 11月3〜5日の3日間、ラ コリーナ近江八幡でお待ちしております。是非お越しくださいね!   ラ コリーナ近江八幡「たいまつフェス2017」は11月3日〜5日に開催されます。 ワークショップやたいまつツアーへの参加者募集中です! 詳細はこちら。