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ラ コリーナ日誌

真夏のクリスマスケーキコンテスト

Text : 國領美歩(広報室)

  • #クラブハリエ
8月17日、近江八幡市のクラブハリエ 日牟禮館では、クリスマスケーキの社内コンテストが行われました。 どうして夏にクリスマスケーキ!? と思われるかもしれませんが、クラブハリエの工房では、この冬にみなさまにお届けするクリスマスケーキの準備をもうすでにスタートしているのです。上位に入賞した作品は、今年のクリスマスケーキとして商品化するとあって、職人たちもやる気満々。熱気あふれる現場をお伝えします! 今回は、日牟禮工房・八日市工房・草津工房の3つの工房に所属する19人が計20作品をエントリー。 入社1年目の若い職人からスーシェフまで、キャリアは関係なくやる気次第で誰にでもチャンスがある取り組みです。審査は工房を統括する妹尾セクターシェフ、八日市工房の中嶋シェフ、草津工房・ラ コリーナ洋工房のスーシェフ、そして、接客・販売スタッフや本社スタッフなど10人が担当しました。 コンテスト開始は19:00。日牟禮工房では出品作品の最後の仕上げが行われていました。社内コンテストといっても時間厳守。実際のコンテストのように、表情は真剣です。 他の2つの工房からも続々と作品が運び込まれ、仕上がった20品がずらりと並ぶと、さすがクリスマスケーキというような華やかさです。1品ずつアルファベットがつけられ、誰の作品かはわからない状態に。一つ一つ色や形、仕上げも違い、個性が光ります。 妹尾シェフから審査方法の説明があり、まずは見た目の審査からスタート。こちらは出品者と審査員をあわせた参加者全員で投票しました。 集計は店長や販売・接客スタッフらが担当しました。工房だけでなく、店舗全体で協力し、みんなで大好きなお店をつくり上げていきたいという強い思いがあります。 続いて、審査員は奥の別室に移動して味の審査です。20品すべて食べて評価しました。自身も洋菓子の世界大会で優勝経験がある妹尾シェフ。世界レベルの技と経験を持つからこそのシビアな表情も見られました。 お客さまに近い存在として、ラ コリーナ本社から駆けつけた私たち広報スタッフも審査に参加しました。 慣れていない者にとっては、20品のケーキを食べるだけでも大変でしたが、まずはとても美味しかったです。 なかには、個性的な味のケーキや見た目と味わいが違って意外だったケーキ…様々でしたが、どれも職人一人ひとりが考え、形にしたもの。一つとして同じ味のケーキがないことにとても驚きました。 つくり手が違うので当たり前かもしれませんが、すべてのケーキに豊かな個性があり、考えがあり、思いがこもっていて、人の手でつくられるお菓子の素晴らしさをあらためて感じました。 審査が行われている部屋の外では、職人たちもそれぞれのケーキを食べながら活発に意見を交わします。様々なケーキを食べ、それがどのようにつくられているか知ることも技術を磨く上ではとても大切なことです。 結果は、上位4作品の商品化が決まりました。ただ、すべての作品に課題があり、今後シェフやスーシェフのアドバイスを受けながら商品化に向けて改善していくそうです。 妹尾セクターシェフからは、 「自分がつくったものを商品化するということは、製造のこと、そしてお客さまのところに届いた状態までしっかりと考える必要がある。自分の嗜好よりも、一番はお客さまに手にとっていただけるか。カタログに載ってショーケースに並んで、まずは見た目で訴えかけ、そして、お客さまが家に帰って食べて美味しいと喜んでもらう。この全てがそろってはじめて商品として成立する」という言葉がありました。 クリスマスは、食卓でケーキが特別に輝く日でもあります。大切な人とクリスマスケーキを囲んで、みんなが笑顔になる大切な日。この笑顔ために、クラブハリエの職人たちは今から一生懸命準備を進めています。 妹尾シェフは今回のような社内コンテストをどんどん設けていきたいと考えています。「若い職人みんなにチャンスがあり、しっかりと評価される場をつくっていきたい。自分のケーキが商品化されるという経験は一人ひとりの自信と成長にもつながる」。そんな後進への思いも込められています。 こうした職人たちの思いと技術はクラブハリエの誇りです。 今年も、職人たちの思いがこもった最高のクリスマスケーキをお届けできるはず。どんなクリスマスケーキが店頭に並ぶのか、みなさまどうぞご期待ください!