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ラ コリーナ日誌
(仮称)バームファクトリー オープンに向けて - 法面(のりめん)-
Text : 西田 朱里(広報室)
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ラ コリーナ近江八幡でみなさまに歩いていただいている園路。 今までの園路と、新たな園路。どこが違うか、お分かりでしょうか。
▼今までの園路 ▼新たな園路
ラ コリーナ近江八幡では、キャンディーファームのスタッフを中心に、景観造りにも力を入れています。
前回の園路造りに続き、今回は園路と田んぼの境となる傾斜面「法面(のりめん)」のこだわりを紹介します。
「雑草がちゃんと生えるように」 これが今回の法面造りのポイントです。
ラ コリーナ近江八幡の景観造りに「いかに雑草を魅せるか」というテーマがあります。
以前の園路をよく見ると、雑草の生え方に違いがあるのが分かります。 田んぼに近いほど雑草が多く、園路に近いほど背の低い雑草が生えています。
今回新たに作る法面は、急斜面にすることで雑草の上を歩く機会を減らし、雑草がのびのび育つ工夫を施しました。
まずは草を削ぐことから。
次に、鋤簾(じょれん)を使い、土台となる傾斜をゆっくり作っていきます。 園路がまっすぐ直線ではないように、法面も緩やかなところ、急なところを作っていきます。
新たに拡張した園路部分には、バームファクトリー建設場所に以前あった、畑のいい土を使用しています。
草を植え、馴染ませていきます。
様々な種類の雑草を、多様性があるように植えていきます。 時間が経過すると違うものが生えてきたりと、変化が見られるのは雑草の特徴の一つだそうです。
「ここほら、座ってみて。」と、ランドスケープ・アーキテクトの重野さん。 ラ コリーナ近江八幡のランドスケープを担当いただいています。
急斜面が続く中、法面の一部にあえて、一段下がった雑草地を作ったのも重野さんのこだわりポイント。ここに足を踏み入れて座ることで、景色を楽しんでほしいという思いが込められています。視線が変わると、景色もグッと良くなります。
園路で立ち止まって座ってみる。豊かな自然の静かな時の流れを感じられる、新しいラ コリーナ近江八幡の楽しみ方の発見です。
園路造りは今後も続きます。 土塔周りも、回廊横の畑と田んぼのバランスを見ながら、新しくなっていきます。
毎日少しずつ変化しているラ コリーナ近江八幡。 「ラ コリーナのおへそ」も後日紹介します。