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ラ コリーナ日誌

ヨシ刈り~これからのヨシの使い方②~

Text : まるやまの自然と文化を守る会 宮尾陽介

  • #サステナビリティ
  • #わたしたちの取り組み

皆さんは、ヨシという植物が、どういった使われ方をしているかご存知でしょうか。昔と今ではヨシの使い方は変わってきたのですが、収穫しきれないヨシが増えてきているという現状とあわせて、ヨシの使い方についてご紹介します。


ヨシ原(はら)のことを茅場(かやば)という呼び方もあるように、昔は茅葺き屋根の材料としてたくさん使われていましたが、今では瓦葺きがほとんどで、茅葺きはほとんど見かけられません。他にも簾(すだれ)や衝立(ついたて)など、住環境を整える材料として重宝されてきました。

▲簾や衝立といったヨシで作られたインテリア用品

一方最近では、ヨシ糸、ヨシストロー、よし笛など、住環境以外のシーンで使う製品が注目されており、ヨシ製品のファンも増えてきてはいるものの、これらの製品で使うヨシの量は決して多くはありません。

▲ヨシ糸を使って編んだ服やショール

▲琵琶湖よし笛やヨシ編みランチョンマット

円山地域だけでも約55ヘクタールのヨシ原が広がっており、この広大なヨシ原を余すことなく収穫するためには、やはり住環境での活用が欠かせないと考えています。

▲円山のヨシ原と西の湖の眺望

そうした中、とある展示会で私はヨシを使ったボード(ヨシストランドボード)に出会い、一目見て虜になりました。そこから、縁あって、ヨシストランドボードの製作、そして今回、たねや・クラブハリエ主催のヨシ刈りに関わることとなりました。

▲展示会で使用されていたヨシストランドボード

今回のヨシ刈りで収穫したヨシは、ヨシストランドボードに生まれ変わらせる予定なのですが、ヨシ刈りを実施した場所は、人手不足で収穫しきれずただただ倒して焼いてしまう場所を選んでおり、今後のヨシ原の保全にとって理想的な企業参画の形が実現できて嬉しく思います。

▲たねや・クラブハリエチームはヨシ刈り経験豊富なので手際がすごくよかったです!

▲ヨシ刈り初心者の伊藤園チームも頑張ってくれています!

▲総勢60名でのヨシ刈りは天気にも恵まれ気持ちよかったです!

▲解散前に撮影した集合写真※伊藤園チームは午前のみの参加

今回のヨシ刈りは、たねや・クラブハリエがヨシ刈りをした、という事実の中に、たねや・クラブハリエがヨシ原を保全する一つの道を示してくれた、という解釈を私はしており、三方ヨシの精神を体感しました。

この日誌を読んで、もっとヨシについて深く知りたい、ヨシの活用に関わりたい、と感じていただけた方は、まるよしのホームページやSNSに情報を載せていますので、一度ご覧いただければ幸いです。
 

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